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ミツハナ脱退編
ないないづくし
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初詣のランチでは、帆乃花ちゃんの誕生日のことも話した。
帆乃花ちゃんの誕生日である1月15日は日曜日である。ちなみ友巴ちゃんの誕生日である3月5日も日曜日だ。
誕生日前日の土曜日は、友巴ちゃん、帆乃花ちゃんがそれぞれをお祝いし、誕生日当日の日曜日は俺がお祝いすることなった。
三人ではなく、初めて二人っきりでのデートとなる。
「帆乃花ちゃん、どんな誕生日がいい?」
「シュウゴくんとテーマパークに行きたい」
少しは悩むかと思ったけど、帆乃花ちゃんの口からすんなり出てきたということは前から考えていたのだろう。
「東京の方?大阪の方?」
「うーん、今回は大阪の方かな」
「了解。大阪のテーマパークね」
ここからだと微妙な距離で、新幹線を使えば十分日帰りでも行けるが、金銭面と時間的な余裕を考えると 、正直高速バスだとありがたい。
それに、ヒデキが夜行バスの中でイチャイチャしたと言っていたな。俺も帆乃花ちゃんとバスでイチャイチャしたい。
「じゃあ、夜行バスで行く? 朝一番に入れると思うよ」
「たぶん、夜行は親がダメって言いそう」
「うーん、そっか…。じゃあ……」
ざっとネットで調べる。
「朝の高速バスだと10時過ぎ着かぁ。それでいい?」
「うん」
「帰りも夕方の6時くらいには出ないといけないけど、8時間くらい遊べるからいいかな?」
「うん。私の誕生日だからシュウゴくんリードで決めて」
「そ、そう?」
そう言われるとプレッシャーを感じるなぁ。
「帆乃花ちゃんの誕生日だし、お金のことは心配しないでね」
「だめだめ。結構な金額になるから。もし出してくれるなら、現地でランチ代出してくれる?」
正直、最近浪費していたので助かる。
「わかった。美味しいランチ、探しておくね」
「ありがとう、シュウゴくん。すごい楽しみ」
帆乃花ちゃんの弾ける笑顔が見られてこっちも嬉しいよ。ただ一つ残念なのは、帆乃花ちゃんの誕生日に帆乃花ちゃんと一つになれないことだ。
「シュウゴくん、大丈夫だよ」
「え? 何が?」
友巴ちゃんが俺の耳元でささやく。
「土曜日に私がシュウゴくんの分までホノカちゃんをたーくさん可愛がってあげるから」
心を読まれてるー。
帆乃花ちゃんはニコニコと「?」顔で俺たちを見ている。
あと二週間ほどで帆乃花ちゃんの誕生日だ。意外と日にちがない。
俺は、ギリギリ族や出たとこ勝負師ではなく、どちらかと言うと用意周到タイプだ。
家に帰ってからは、駅からテーマパークへの経路、チケットの買い方、おすすめご飯などを調べた。あまり滞在時間がないため、園内を回るにも、効率よく回らないといけない。
そういえば帆乃花ちゃんは、どんなアトラクションが好きなのだろうか。
俺は、ジェットコースター系は苦手だが、一般的に女子は好きだからな……。
まあそれは後からでいい。新学期になってから聞こう。
冬休み明けの新学期。
クラスの連中の雰囲気が少し変わった気がする。
暗い雰囲気を醸し出していた女子の髪型が明るくなったり、メガネをコンタクトにしたり、男子は男子でおしゃれな髪型になったりしている。
あけみっちのクリスマスパーティーが効いているようだ。
そんなクラスの連中を見て、あけみっちも微笑む。
「みんな。冬休みは充実してたかな? 三学期もよろしくね」
みんなが手を挙げて「はーい」と返事をする。このような雰囲気は他のクラスにはない。
来年もあけみっちのクラスだったら良いのにな。
もちろん、友巴ちゃんと帆乃花ちゃんも同じクラスだ。ヒデキは……おまけで一緒でもいい。
その日の昼休み。トイレから教室に戻ろうとすると、帆乃花ちゃんに呼び止められた。
「シュウゴくん。ちょっと報告が……」
「ん? どうしたの?」
もしかして誕生日デートがダメになっちゃった……?
「前の日から良いって」
「ん? どういうこと? 夜行バスでもOKってこと?」
「ううん……。お泊まりOKだって……」
「え? 俺と?」
「シュウゴくんと、とは言ってないけど……」
「それ、大丈夫?」
「トモハちゃんとお泊まりするってことにしとく」
「バレたらやばいんじゃ……」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんも同じようなことしてたみたいだし……」
息子と娘では違うと思うけど……。
「わかった。じゃあそのつもりで段取りするね」
冷静を装っているが、内心は大喜びの俺。
帆乃花ちゃんとお泊まりデートだー!
となると、さらにのんびりとはしていられない。
スケジュールの変更だけでなく、ホテル探しと、これが最も大事だが、あけみっちに追加テクニックを教えてもらわねば!
その日の午後の授業は全く頭に入ってこなかった。
考えていたのは、帆乃花ちゃんとホテルに泊まってエッチなことをする、ってことばかりではない。お金がないのだ。激安ホテルを探すか、理由をつけて、親が保管している俺のお年玉貯金を切り崩すか……。
激安ホテルではせっかくの帆乃花ちゃんの誕生日が台無しになってしまう。やはり、お年玉貯金切り崩しか……。
親に言う理由はまた考えよう。それよりもだ。
その日の授業後、音楽室の扉を開けた。
「梅谷くん。また相談って?」
あけみっちは嫌な顔も見せず、むしろニコリと微笑み俺を見つめる。
椅子に座り、すらっとした脚を組み替え、髪を片耳にかける仕草は俺でなければ一発KOだ。
「あけみっち、じゃなくて先生。続きを教えて」
「続きって?」
「その……、女子を指や舌で攻めたあとの……」
「前戯のあとの本番ってことね」
はっきり言うのね。
俺はこくりとうなずいた。
「いいわよ」
これまたあっさり言うのね。
「梅谷くんだけの特別授業寝。ん? 佐原さんにも特別授業をしたわね」
帆乃花ちゃんが俺のアソコを咥えたアレですね。
「そのかわり、授業料もらうわよ」
「え?」
ただでさえ金欠なのに。
「こっちにきて」
あけみっちが俺の手を取る。こんなことは初めてで少しドキリとした。
ピアノを弾く指らしく細いが、すべすべだ。
連れて行かれたのは音楽準備室だ。
「あけみっち。俺、お金が……」
「大丈夫。欲しいのは君のキスと言葉」
「キスと言葉?」
「前回私が教えたキスで……その……」
あけみっちがめずらしく、いや俺の前で初めて乙女のように恥じらった。
「その?」
「私の名前を呼んで愛の言葉をささやいて」
あけみっちは顔を赤くし、下を向いた。
おそらく初恋の人、俺と同じ名の人を想像したいのだろう。
文字通り、お安い御用だ。ではなく、タダか。
「わかった。頑張ってみる」
俺はあけみっちを壁際に追いやり、壁ドンの進化系、いわゆる肘ドンをしてみた。
あけみっちにも逃げ場はない。壁ドンよりも顔の距離が近い。
もう今ここでは先生と生徒という立場は関係ない。
「ふふっ。梅谷くん、レベルアップしてるわね」
「「梅谷くん」じゃないよ。「シュウゴくん」でしょ。あけみ、目を閉じてごらん」
あけみっちが顔を赤らめ素直に目を閉じる。ここからはあけみっちに教えてもらったことを実践するのみだ。
耳をふさぎ、唇と舌の感覚に集中させ、気持ちをとろけさせたあと耳元でささやく。
「あけみ。君が好きだ。好きで好きでたまらないんだ」
「ああん、シュウゴくん……」
あけみっちが俺を抱きしめ熱いキスをしてきた。俺もそれに応じる。クチュクチュという唾液音が狭い準備室になり渡る。防音効果のある部屋だけに、その反響した音が耳に刺激として入ってくる。
あけみっちが俺の服を脱がせてきた。俺もたまらずあけみっちの服を脱がせていた。
そこからは野生の男女だった。
気づいたら、バックであけみっちの中に放っていた。
「はぁ、はぁ……。ありがとう、梅谷くん……」
あけみっちの目にはうっすらと涙がたまっている。
「大丈夫? あけみっち?」
「大丈夫よ。レッスンのお代は十分もらったから、明日、うちに来なさい」
「わかった。あけみっち。あと一つお願いが……」
「何かしら?」
「大阪のホテルでいいところ、できたら安めのところ紹介して」
「いいわよ。誰と泊まるか知らないけど、空いてる部屋に泊まらせてあげる。私からのお年玉ね」
「ありがとう、あけみっち」
「こちらこそ、ありがとう」
あけみっちは優しい眼差しで俺を見た。
帆乃花ちゃんの誕生日である1月15日は日曜日である。ちなみ友巴ちゃんの誕生日である3月5日も日曜日だ。
誕生日前日の土曜日は、友巴ちゃん、帆乃花ちゃんがそれぞれをお祝いし、誕生日当日の日曜日は俺がお祝いすることなった。
三人ではなく、初めて二人っきりでのデートとなる。
「帆乃花ちゃん、どんな誕生日がいい?」
「シュウゴくんとテーマパークに行きたい」
少しは悩むかと思ったけど、帆乃花ちゃんの口からすんなり出てきたということは前から考えていたのだろう。
「東京の方?大阪の方?」
「うーん、今回は大阪の方かな」
「了解。大阪のテーマパークね」
ここからだと微妙な距離で、新幹線を使えば十分日帰りでも行けるが、金銭面と時間的な余裕を考えると 、正直高速バスだとありがたい。
それに、ヒデキが夜行バスの中でイチャイチャしたと言っていたな。俺も帆乃花ちゃんとバスでイチャイチャしたい。
「じゃあ、夜行バスで行く? 朝一番に入れると思うよ」
「たぶん、夜行は親がダメって言いそう」
「うーん、そっか…。じゃあ……」
ざっとネットで調べる。
「朝の高速バスだと10時過ぎ着かぁ。それでいい?」
「うん」
「帰りも夕方の6時くらいには出ないといけないけど、8時間くらい遊べるからいいかな?」
「うん。私の誕生日だからシュウゴくんリードで決めて」
「そ、そう?」
そう言われるとプレッシャーを感じるなぁ。
「帆乃花ちゃんの誕生日だし、お金のことは心配しないでね」
「だめだめ。結構な金額になるから。もし出してくれるなら、現地でランチ代出してくれる?」
正直、最近浪費していたので助かる。
「わかった。美味しいランチ、探しておくね」
「ありがとう、シュウゴくん。すごい楽しみ」
帆乃花ちゃんの弾ける笑顔が見られてこっちも嬉しいよ。ただ一つ残念なのは、帆乃花ちゃんの誕生日に帆乃花ちゃんと一つになれないことだ。
「シュウゴくん、大丈夫だよ」
「え? 何が?」
友巴ちゃんが俺の耳元でささやく。
「土曜日に私がシュウゴくんの分までホノカちゃんをたーくさん可愛がってあげるから」
心を読まれてるー。
帆乃花ちゃんはニコニコと「?」顔で俺たちを見ている。
あと二週間ほどで帆乃花ちゃんの誕生日だ。意外と日にちがない。
俺は、ギリギリ族や出たとこ勝負師ではなく、どちらかと言うと用意周到タイプだ。
家に帰ってからは、駅からテーマパークへの経路、チケットの買い方、おすすめご飯などを調べた。あまり滞在時間がないため、園内を回るにも、効率よく回らないといけない。
そういえば帆乃花ちゃんは、どんなアトラクションが好きなのだろうか。
俺は、ジェットコースター系は苦手だが、一般的に女子は好きだからな……。
まあそれは後からでいい。新学期になってから聞こう。
冬休み明けの新学期。
クラスの連中の雰囲気が少し変わった気がする。
暗い雰囲気を醸し出していた女子の髪型が明るくなったり、メガネをコンタクトにしたり、男子は男子でおしゃれな髪型になったりしている。
あけみっちのクリスマスパーティーが効いているようだ。
そんなクラスの連中を見て、あけみっちも微笑む。
「みんな。冬休みは充実してたかな? 三学期もよろしくね」
みんなが手を挙げて「はーい」と返事をする。このような雰囲気は他のクラスにはない。
来年もあけみっちのクラスだったら良いのにな。
もちろん、友巴ちゃんと帆乃花ちゃんも同じクラスだ。ヒデキは……おまけで一緒でもいい。
その日の昼休み。トイレから教室に戻ろうとすると、帆乃花ちゃんに呼び止められた。
「シュウゴくん。ちょっと報告が……」
「ん? どうしたの?」
もしかして誕生日デートがダメになっちゃった……?
「前の日から良いって」
「ん? どういうこと? 夜行バスでもOKってこと?」
「ううん……。お泊まりOKだって……」
「え? 俺と?」
「シュウゴくんと、とは言ってないけど……」
「それ、大丈夫?」
「トモハちゃんとお泊まりするってことにしとく」
「バレたらやばいんじゃ……」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんも同じようなことしてたみたいだし……」
息子と娘では違うと思うけど……。
「わかった。じゃあそのつもりで段取りするね」
冷静を装っているが、内心は大喜びの俺。
帆乃花ちゃんとお泊まりデートだー!
となると、さらにのんびりとはしていられない。
スケジュールの変更だけでなく、ホテル探しと、これが最も大事だが、あけみっちに追加テクニックを教えてもらわねば!
その日の午後の授業は全く頭に入ってこなかった。
考えていたのは、帆乃花ちゃんとホテルに泊まってエッチなことをする、ってことばかりではない。お金がないのだ。激安ホテルを探すか、理由をつけて、親が保管している俺のお年玉貯金を切り崩すか……。
激安ホテルではせっかくの帆乃花ちゃんの誕生日が台無しになってしまう。やはり、お年玉貯金切り崩しか……。
親に言う理由はまた考えよう。それよりもだ。
その日の授業後、音楽室の扉を開けた。
「梅谷くん。また相談って?」
あけみっちは嫌な顔も見せず、むしろニコリと微笑み俺を見つめる。
椅子に座り、すらっとした脚を組み替え、髪を片耳にかける仕草は俺でなければ一発KOだ。
「あけみっち、じゃなくて先生。続きを教えて」
「続きって?」
「その……、女子を指や舌で攻めたあとの……」
「前戯のあとの本番ってことね」
はっきり言うのね。
俺はこくりとうなずいた。
「いいわよ」
これまたあっさり言うのね。
「梅谷くんだけの特別授業寝。ん? 佐原さんにも特別授業をしたわね」
帆乃花ちゃんが俺のアソコを咥えたアレですね。
「そのかわり、授業料もらうわよ」
「え?」
ただでさえ金欠なのに。
「こっちにきて」
あけみっちが俺の手を取る。こんなことは初めてで少しドキリとした。
ピアノを弾く指らしく細いが、すべすべだ。
連れて行かれたのは音楽準備室だ。
「あけみっち。俺、お金が……」
「大丈夫。欲しいのは君のキスと言葉」
「キスと言葉?」
「前回私が教えたキスで……その……」
あけみっちがめずらしく、いや俺の前で初めて乙女のように恥じらった。
「その?」
「私の名前を呼んで愛の言葉をささやいて」
あけみっちは顔を赤くし、下を向いた。
おそらく初恋の人、俺と同じ名の人を想像したいのだろう。
文字通り、お安い御用だ。ではなく、タダか。
「わかった。頑張ってみる」
俺はあけみっちを壁際に追いやり、壁ドンの進化系、いわゆる肘ドンをしてみた。
あけみっちにも逃げ場はない。壁ドンよりも顔の距離が近い。
もう今ここでは先生と生徒という立場は関係ない。
「ふふっ。梅谷くん、レベルアップしてるわね」
「「梅谷くん」じゃないよ。「シュウゴくん」でしょ。あけみ、目を閉じてごらん」
あけみっちが顔を赤らめ素直に目を閉じる。ここからはあけみっちに教えてもらったことを実践するのみだ。
耳をふさぎ、唇と舌の感覚に集中させ、気持ちをとろけさせたあと耳元でささやく。
「あけみ。君が好きだ。好きで好きでたまらないんだ」
「ああん、シュウゴくん……」
あけみっちが俺を抱きしめ熱いキスをしてきた。俺もそれに応じる。クチュクチュという唾液音が狭い準備室になり渡る。防音効果のある部屋だけに、その反響した音が耳に刺激として入ってくる。
あけみっちが俺の服を脱がせてきた。俺もたまらずあけみっちの服を脱がせていた。
そこからは野生の男女だった。
気づいたら、バックであけみっちの中に放っていた。
「はぁ、はぁ……。ありがとう、梅谷くん……」
あけみっちの目にはうっすらと涙がたまっている。
「大丈夫? あけみっち?」
「大丈夫よ。レッスンのお代は十分もらったから、明日、うちに来なさい」
「わかった。あけみっち。あと一つお願いが……」
「何かしら?」
「大阪のホテルでいいところ、できたら安めのところ紹介して」
「いいわよ。誰と泊まるか知らないけど、空いてる部屋に泊まらせてあげる。私からのお年玉ね」
「ありがとう、あけみっち」
「こちらこそ、ありがとう」
あけみっちは優しい眼差しで俺を見た。
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