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ミツハナ脱退編
新年の誓い
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元日の朝八時五分前。俺は駅前ロータリーの柱陰に立っている。
友巴ちゃん、帆乃花ちゃんと会うのはクリスマス以来だ。
手にはしっかりと帆乃花ちゃんからプレゼントされた手袋を装着している。
人混みがこちらにドッとこちらに押し寄せてくる。電車が着いたのだろう。
その人の群れの中に、こちらに歩いてくる友巴ちゃんと帆乃花ちゃんがはっきりと目に映る。
実際には人影からチラリと見えるか見えないか程度だが、まわりの女子たちと明らかに煌びやかさレベルが違う。振袖で着飾っている女子の数百倍も輝いて見えるのだ。
二人は首には俺がプレゼントしたマフラー、手にはおそろいの手袋をつけている。
髪はといえば、和装ではないが、髪飾りを上手く使い和テイストにアレンジしている。
友巴ちゃんが大きく手を振って近づいてきた。帆乃花ちゃんもその隣で爽やかな笑顔を見せている。
「シュウゴくん、おはよう」
「おはよう、友巴ちゃん」
「おはよう、シュウゴくん。今日は、あけましておめでとうだね」
「あけましておめでとう、帆乃花ちゃん。友巴ちゃんも」
初詣は、俺たちが住んでいる県で一番大きな神社に行くことにした。駅を出るとすぐに参道となるため、あたり一面、参拝客で大賑わいだ。
「あれ?友巴ちゃん、また背が伸びた?」
「私、超高度成長期だから、一日1センチ背が伸びるの」
「マジで? 十日で10センチ?」
「冗談だよ。ヒールが高いブーツを履いたの。これでシュウゴくんの唇にちょっと近づいたでしょ」
「たしかに顔が近いね」
「これでやっとホノカちゃんくらいだから、いつもシュウゴくんに近いホノカちゃんがうらやましい」
「トモハちゃん、まだまだ成長期だから大きくなるよ。さすがに一日1センチはないけど」
「へへ。早くホノカちゃんに追いつきたいな。お胸も」
俺としても期待しています。
そうこうしているうちに、駅からほど近い東門に着いたが、正門である南門までまわることにした。
門の前で一礼し、左端を歩く。マナーは三人とも学んできた。柄の悪そうな同年齢の奴らが、騒ぎながら真ん中をズカズカと入っていく。まあこいつらに御利益はないなと思いながら本宮を目指す。
手水舎で手を清め、本宮で日頃の感謝を神様に伝えたあとは定番のおみくじだ。
俺は末吉、友巴ちゃんは大吉、帆乃花ちゃんは中吉であった。書いてあることをお互い見せ合う。
やはり注目は「恋愛」の内容だ。
俺の「恋愛」の箇所には「行手に誘惑多し。自重すべし」と書かれていた。
誘惑が多いのは正直嬉しいことだが、全部に乗っていたら神様に怒られそうだ。
神様、今年は誘惑に負けないように頑張ります!
大吉だった友巴ちゃんは「万事思いのまま進むべし」、中吉の帆乃花ちゃんは「周りの助言を得て行動すれば幸多し」と書かれていた。
なんだか妙に納得がいく結果だ。
「ねえ、二人とも。本殿では願いことを言っちゃいけないけど、お願いごとをしていい社もあるよ。行ってみる?」
「トモハちゃん、よく知ってるね」
「へへ。勉強してきたんだ。ネット情報だけど」
「さすが友巴ちゃん」
友巴ちゃんに付いてその社に向かう。
小柄ながらも颯爽と歩く友巴ちゃんがいつもより格好良く見えた。
お賽銭を入れ願い事を心の中で神様に伝える。
(今年も三人で仲良くいられますように)
伝え終わり、隣をチラリと見ると真剣な友巴ちゃんの横顔が見えた。その奥には同じく真剣な表情の帆乃花ちゃんも。
二人のそのような顔を見たことがなく、久しぶりにドキッとした。
「二人ともなんてお願いしたの?」
「シュウゴくん。言ったらダメなんだよ」
「え、そうなの? 帆乃花ちゃん、知ってた?」
「うん。だけど、まあ三人とも同じだと思うよ」
「そうだね」
俺と友巴ちゃんが同時に言った。
今日はランチを食べて解散となる。俺の実家に親戚が集まるためだ。友巴ちゃんと帆乃花ちゃんは二人でココア部屋に行き、新年の掃除をするらしいが、こういう時に二人であんなことやそんなことをするのだろうか。
神社のまわりの飲食店は激込みのため地元に戻りファミレスでランチすることにした。
電車内も激込みで、二人を守るため体を張っていたこともあり、駅に着いた時はホッとした。
「シュウゴくん、ありがとうね」
「大変だったでしょ、ごめんね」
「大丈夫、大丈夫。押された時にちょっと肋骨にヒビが入ったかもくらい」
「え? 大丈夫? 病院行かないと。近くだとどこだろう……」
「トモハちゃん。正月だから、緊急じゃないとだめかも。当番の病院調べるね」
「ははっ、冗談。二人が無事で良かったよ」
「なんだ、もう。心配したよ」
「シュウゴくん、おみくじに「真面目に取り組むべし」って書いてあったでしょ」
「帆乃花ちゃん。それ、学業」
「まあたしかに。でも心配はさせるような冗談はやめてね」
「はい。ごめんなさい」
「うん。素直でよろしい」
帆乃花ちゃんとはこういうやりとりができるのが楽しい。
ファミレスでは、クリスマスの話になった。
「シュウゴくん、藤木さんと北川くんのこと聞いた? クラスのクリスマス会じゃなくてどうしてたのかな?」
「あ、えーっと聞いたよ。帆乃花ちゃんは聞いてない?」
帆乃花ちゃんは横に首を振った。ということは二人とも知らないということだ。
昨日、LINEで行ったヒデキとの会話によると、クリスマスイブから翌日の朝まで例のカラオケ屋にいたが、さすがにエッチなことをするにも限界があり、ナマ乳を揉んだだけだそうだ。真相はどうか知らないが、二人にはカラオケざんまいだったと伝えた。
「クラスのクリスマス会はどうだったのかな? サッチから聞いた?」
今度は俺が尋ねた。
「うん。サッチが言うには、女子が二十人くらい、男子が十人くらい集まったみたい」
サッチと連絡をとっている帆乃花ちゃんが答える。
「クラスのほとんどだね」
「うん。でね、武藤さんを、あけみっちの妹さんとダンナさんが見事に変身させたみたいで、大盛り上がりしたんだって」
「武藤さんって、あの?」
クラスでも一、ニを争う地味な女子だ。藤木さんのような美女の原石でもない。
「男子も含めて、ヘアーアレンジや、スキンケアとかを教えてもらってみんな大喜びだったって」
「へー。さすがあけみっち主催のクリスマスパーティー。新学期はみんな少し変わってるかもね」
友巴ちゃんが感心して言った。俺が気になるのはそれとは別のことだ。
「サッチはクリスマスイブのこと何か言ってた?」
「イブ? 特に聞いてないけど。何かあった?」
「い、いや別に」
実際に何もしていないが、イブの日、朝までサッチと一緒にいたと知れたら勘違いされるだろう。黙ってておこう。
話は去年やり残したことに移った。
「そういえば私、ホノカちゃんがあけみっちに教えてもらったことを、ホノカちゃんにちゃんと教えてもらうんだった。この前はミストでよくわからなかったし」
途端に帆乃花ちゃんの顔が赤くなる。
「このあとね……」
「ホノカちゃん、顔が赤いよ。シュウゴくんも」
んん? 俺も赤くなっているのか?
「で、シュウゴくんは、やり残したことないの?」
「俺はしたいこと全部できたよ」
本当はあけみっちに、テクニックの続きをクリスマス前に教えてもらいたかったけど……。
一月十五日が帆乃花ちゃんの誕生日だ。それまでにあけみっちに教えてもらおう。今年最初のお願いごとはそれで決まりだ。決してあけみっちとしたいという誘惑に乗ったわけではない。帆乃花ちゃんを喜ばせるためなのだ!
友巴ちゃん、帆乃花ちゃんと会うのはクリスマス以来だ。
手にはしっかりと帆乃花ちゃんからプレゼントされた手袋を装着している。
人混みがこちらにドッとこちらに押し寄せてくる。電車が着いたのだろう。
その人の群れの中に、こちらに歩いてくる友巴ちゃんと帆乃花ちゃんがはっきりと目に映る。
実際には人影からチラリと見えるか見えないか程度だが、まわりの女子たちと明らかに煌びやかさレベルが違う。振袖で着飾っている女子の数百倍も輝いて見えるのだ。
二人は首には俺がプレゼントしたマフラー、手にはおそろいの手袋をつけている。
髪はといえば、和装ではないが、髪飾りを上手く使い和テイストにアレンジしている。
友巴ちゃんが大きく手を振って近づいてきた。帆乃花ちゃんもその隣で爽やかな笑顔を見せている。
「シュウゴくん、おはよう」
「おはよう、友巴ちゃん」
「おはよう、シュウゴくん。今日は、あけましておめでとうだね」
「あけましておめでとう、帆乃花ちゃん。友巴ちゃんも」
初詣は、俺たちが住んでいる県で一番大きな神社に行くことにした。駅を出るとすぐに参道となるため、あたり一面、参拝客で大賑わいだ。
「あれ?友巴ちゃん、また背が伸びた?」
「私、超高度成長期だから、一日1センチ背が伸びるの」
「マジで? 十日で10センチ?」
「冗談だよ。ヒールが高いブーツを履いたの。これでシュウゴくんの唇にちょっと近づいたでしょ」
「たしかに顔が近いね」
「これでやっとホノカちゃんくらいだから、いつもシュウゴくんに近いホノカちゃんがうらやましい」
「トモハちゃん、まだまだ成長期だから大きくなるよ。さすがに一日1センチはないけど」
「へへ。早くホノカちゃんに追いつきたいな。お胸も」
俺としても期待しています。
そうこうしているうちに、駅からほど近い東門に着いたが、正門である南門までまわることにした。
門の前で一礼し、左端を歩く。マナーは三人とも学んできた。柄の悪そうな同年齢の奴らが、騒ぎながら真ん中をズカズカと入っていく。まあこいつらに御利益はないなと思いながら本宮を目指す。
手水舎で手を清め、本宮で日頃の感謝を神様に伝えたあとは定番のおみくじだ。
俺は末吉、友巴ちゃんは大吉、帆乃花ちゃんは中吉であった。書いてあることをお互い見せ合う。
やはり注目は「恋愛」の内容だ。
俺の「恋愛」の箇所には「行手に誘惑多し。自重すべし」と書かれていた。
誘惑が多いのは正直嬉しいことだが、全部に乗っていたら神様に怒られそうだ。
神様、今年は誘惑に負けないように頑張ります!
大吉だった友巴ちゃんは「万事思いのまま進むべし」、中吉の帆乃花ちゃんは「周りの助言を得て行動すれば幸多し」と書かれていた。
なんだか妙に納得がいく結果だ。
「ねえ、二人とも。本殿では願いことを言っちゃいけないけど、お願いごとをしていい社もあるよ。行ってみる?」
「トモハちゃん、よく知ってるね」
「へへ。勉強してきたんだ。ネット情報だけど」
「さすが友巴ちゃん」
友巴ちゃんに付いてその社に向かう。
小柄ながらも颯爽と歩く友巴ちゃんがいつもより格好良く見えた。
お賽銭を入れ願い事を心の中で神様に伝える。
(今年も三人で仲良くいられますように)
伝え終わり、隣をチラリと見ると真剣な友巴ちゃんの横顔が見えた。その奥には同じく真剣な表情の帆乃花ちゃんも。
二人のそのような顔を見たことがなく、久しぶりにドキッとした。
「二人ともなんてお願いしたの?」
「シュウゴくん。言ったらダメなんだよ」
「え、そうなの? 帆乃花ちゃん、知ってた?」
「うん。だけど、まあ三人とも同じだと思うよ」
「そうだね」
俺と友巴ちゃんが同時に言った。
今日はランチを食べて解散となる。俺の実家に親戚が集まるためだ。友巴ちゃんと帆乃花ちゃんは二人でココア部屋に行き、新年の掃除をするらしいが、こういう時に二人であんなことやそんなことをするのだろうか。
神社のまわりの飲食店は激込みのため地元に戻りファミレスでランチすることにした。
電車内も激込みで、二人を守るため体を張っていたこともあり、駅に着いた時はホッとした。
「シュウゴくん、ありがとうね」
「大変だったでしょ、ごめんね」
「大丈夫、大丈夫。押された時にちょっと肋骨にヒビが入ったかもくらい」
「え? 大丈夫? 病院行かないと。近くだとどこだろう……」
「トモハちゃん。正月だから、緊急じゃないとだめかも。当番の病院調べるね」
「ははっ、冗談。二人が無事で良かったよ」
「なんだ、もう。心配したよ」
「シュウゴくん、おみくじに「真面目に取り組むべし」って書いてあったでしょ」
「帆乃花ちゃん。それ、学業」
「まあたしかに。でも心配はさせるような冗談はやめてね」
「はい。ごめんなさい」
「うん。素直でよろしい」
帆乃花ちゃんとはこういうやりとりができるのが楽しい。
ファミレスでは、クリスマスの話になった。
「シュウゴくん、藤木さんと北川くんのこと聞いた? クラスのクリスマス会じゃなくてどうしてたのかな?」
「あ、えーっと聞いたよ。帆乃花ちゃんは聞いてない?」
帆乃花ちゃんは横に首を振った。ということは二人とも知らないということだ。
昨日、LINEで行ったヒデキとの会話によると、クリスマスイブから翌日の朝まで例のカラオケ屋にいたが、さすがにエッチなことをするにも限界があり、ナマ乳を揉んだだけだそうだ。真相はどうか知らないが、二人にはカラオケざんまいだったと伝えた。
「クラスのクリスマス会はどうだったのかな? サッチから聞いた?」
今度は俺が尋ねた。
「うん。サッチが言うには、女子が二十人くらい、男子が十人くらい集まったみたい」
サッチと連絡をとっている帆乃花ちゃんが答える。
「クラスのほとんどだね」
「うん。でね、武藤さんを、あけみっちの妹さんとダンナさんが見事に変身させたみたいで、大盛り上がりしたんだって」
「武藤さんって、あの?」
クラスでも一、ニを争う地味な女子だ。藤木さんのような美女の原石でもない。
「男子も含めて、ヘアーアレンジや、スキンケアとかを教えてもらってみんな大喜びだったって」
「へー。さすがあけみっち主催のクリスマスパーティー。新学期はみんな少し変わってるかもね」
友巴ちゃんが感心して言った。俺が気になるのはそれとは別のことだ。
「サッチはクリスマスイブのこと何か言ってた?」
「イブ? 特に聞いてないけど。何かあった?」
「い、いや別に」
実際に何もしていないが、イブの日、朝までサッチと一緒にいたと知れたら勘違いされるだろう。黙ってておこう。
話は去年やり残したことに移った。
「そういえば私、ホノカちゃんがあけみっちに教えてもらったことを、ホノカちゃんにちゃんと教えてもらうんだった。この前はミストでよくわからなかったし」
途端に帆乃花ちゃんの顔が赤くなる。
「このあとね……」
「ホノカちゃん、顔が赤いよ。シュウゴくんも」
んん? 俺も赤くなっているのか?
「で、シュウゴくんは、やり残したことないの?」
「俺はしたいこと全部できたよ」
本当はあけみっちに、テクニックの続きをクリスマス前に教えてもらいたかったけど……。
一月十五日が帆乃花ちゃんの誕生日だ。それまでにあけみっちに教えてもらおう。今年最初のお願いごとはそれで決まりだ。決してあけみっちとしたいという誘惑に乗ったわけではない。帆乃花ちゃんを喜ばせるためなのだ!
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