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ミツハナ脱退編
クリスマス その2
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鍋の火加減を調整していると、リビングから二人の声が聞こえてきた。
「うわ、これ肩が出るやつじゃん。ブラ外さないと着れないよ」
「ほんとだ。ノーブラかぁ。ん? トモハちゃん、また大きくなったんじゃない?」
「へへっ。毎日お風呂でマッサージしてるんだ」
「大きくなったって言ったのは背丈だよ」
「そっちか!」
たしかに、春は友巴ちゃんよりサッチの方が背が高かったが、今は逆転している。きっと胸も大きくなっていることでしょう。
「どれどれ。お風呂のマッサージ効果は……」
「あん。もうホノカちゃんのエッチ」
「うん。大きくなったし、ナマおっぱい、むにゅっむにゅだね」
「でしょー。ホノカちゃんのおっぱい目指してるの」
「私の?」
「うん。大きくて形が良くて柔らかくて乳首の色も綺麗なホノカちゃんの胸」
それって、これ以上のない完璧な胸じゃないですか。よく知ってるけど。
「トモハちゃんもこうなるよ。今でも乳首が桜色でうらやましいくらい」
「ホノカちゃんも一緒じゃん」
耳がダンボになっていると、ぐつぐつとシチューが煮たつ音がした。
いかん。さすがに二回も焦がせない。
俺は火を止め再び二人の会話に耳を傾けた。
「うわ、このスカート、短っ。ホノカちゃん、パンツ見えてるよ」
「これフリーサイズだし、トモハちゃんでギリギリだね」
「そうだね。あとで調整するとして、ストッキングも履いてみようか」
履くところをのぞき見したいが、俺は鍋係だから離れると怒られる。
「これ、想像以上にエッチな格好だね」
「私たちの格好見たら、シュウゴくん、気絶するんじゃない?」
「そしたら、ケーキは二人で山分けだね」
「うん。むしろ気絶してもらおう」
「じゃあ、この格好のままでシュウゴくんを呼びますか」
「了解。シュウゴくん、火を止めてこっちに来ていいよ」
待ってました!
リビングに行くと二人が恥ずかしそうに立っていた。
「うぉぉ! 二人ともめっちゃ可愛いかつセクシーじゃん! 最高!」
二人の会話にあったようにスカートがかなり短い。
サンタガールの衣装サイズはワンサイズだ。友巴ちゃんと帆乃花ちゃんの背丈は十センチくらい差があるが、その差がそのままスカートの丈に反映しているため、帆乃花ちゃんの太ももの付け根が見えそうだ。
腰のところはキュッと絞られており、美味しそうな太もも、大きな胸を強調しているのだが、ノーブラということで、セクシーさがアップしている。
そして忘れてはいけないのが、黒ストッキングだ。
レースの部分があることから、コンビでこんなの売っているのかというくらいエロい。黒ストッキングとスカートの間のナマ肌が白く光って見える。
「……。」
「シュウゴくん、気絶しないね」
「うん。でも言葉を失うとは目の前の光景のことだね」
ヒデキ、ありがとう。あの店でサンタガール衣装を買って良かったぞ。
漫画であれば、きっと俺は、手をガッチリ合わせて涙を流しながら昇天する天使の画だろう。
テーブルにシチュー、パン、サラダ、飲み物が並んだ。
シチューは焦げくさくなく、むしろハーブの良い匂いが漂っている。さすが帆乃花ちゃん。
「もうプレゼント交換する?」
二人に尋ねた。
「うーん、ゆっくりとケーキ食べる時がいいかな」
「そうだね。今が一時すぎだから、三時のおやつでケーキ食べて、その後でどう」
「いいねぇ。そうしよう。それまでは?」
俺は早く二人と絡みたいんです。
「片付けと夕ご飯の準備かな」
「ホノカちゃん、シチュー作ってくれたし、私がするよ。シュウゴくんと二人でテレビでも見てて」
「ありがとう。でもね、とっておきのグラタンの作り方、調べてきたの」
「えー、それ私も作りたい」
「じゃあ一緒に作ろうか」
「うん」
「あのー、……俺は?」
「シュウゴくんはここでテレビ見ててもいいよ」
「俺、二人が女子力発揮して料理してるところ見たい」
そして、それ以上にエロい格好の二人を見ていたい。
「ふーん」
「ま、いっか。トモハちゃん」
「そうだね」
ふむふむ。帆乃花ちゃんは黒のレースの下着で、友巴ちゃんが赤の同じくレースの下着か。
その色、二人ともクリスマスに合わせてきたのかな。
それにしても、友巴ちゃんは少しスカートから下着がチラチラ見える程度だが、帆乃花ちゃんは、しっかりと丸いお尻まで見えている。
料理をしている二人の背後で、微妙にしゃがんでいる俺を気にすることもなく、いつものように二人はキャッキャ、キャッキャと会話をしている。今のうちに友巴ちゃんのお尻も……。
「なんだか後ろからすっごい視線感じる……」
「だね。特にお尻の辺」
バレている……。
俺はスクッと膝を伸ばした。
それでもご馳走を前に「待て」と言われている犬のように、よだれが出てきた……。早く「よし」って言って~。
「夕飯の準備もできたし、ケーキをいただきますか」
「ムーン&ムーンのクリスマスオリジナルだから、絶対美味しいよ。紅茶が合うから用意するね」
デザート担当の友巴ちゃんがウキウキとお湯を沸かす準備をする。
「二人はリビングにいて」
俺と帆乃花ちゃんはリビングに移動し、テーブルの前に座った。正面に帆乃花ちゃんだ。
あらためて帆乃花ちゃんを見るとうっすらメイクしている。
「帆乃花ちゃん、メイクしてるの? めっちゃ可愛いし大人っぽい」
そして、ツヤツヤの唇がアソコを連想させエロい。
「ありがとう。まだ研究中だけど」
「これ以上綺麗になると俺が困る」
「えー、何で?」
「ライバルが増えるから」
「私は、男子はシュウゴくん一人だけだよ」
うっ。それって俺は帆乃花ちゃんと友巴ちゃん二人に気があるってことの当てつけかも。だが、帆乃花ちゃんは「一人だけ」ではなくて、「男子は」を強調した。ここは素直に喜んでおこう。
「私、ケーキを運ぶの手伝ってくる」
帆乃花ちゃんが顔を赤らめ立ち上がった。
座りながら帆乃花ちゃんを見上げる視線となったので、帆乃花ちゃんのスカートの中が丸見えになった。
俺の視線に気づいた帆乃花ちゃんの顔がさらに赤くなった。
友巴ちゃんと二人でいる時はふざけているが、俺と二人の時は恥ずかしいんだな。そういうところも可愛いなぁ。
友巴ちゃんが紅茶を、帆乃花ちゃんがケーキを運んできてくれた。
「トモハサンタさんがケーキをプレゼントしてくれたよ」
帆乃花ちゃんが茶目っけいっぱいにそう言った。
ケーキは三種類だ。イチゴのショート、たっぷりチョコのショート、オレンジ系のフルーツショートだ。
どれも美味しそうで、選べないため、それぞれをシェアすることとなった。
「はい、アーンして」
友巴ちゃんにしてもらうと、俺は園児になったようだ。
一方、帆乃花ちゃんにしてもらうと、新婚さんのようだ。さっきの「新婚さんみたい」という言葉が影響しているのか。
いずれにしても、介護みたいじゃなくて良かった。
美味しくケーキをいただいたあとはお待ちかねのプレゼント交換だ。
まず俺から二人にマフラーをプレゼントした。
「おおー、良い感じのマフラー。ありがとう」
「私のコートにピッタリ。ありがとね、シュウゴくん」
「二人の普段の格好に合わせて選んでみました」
続いて帆乃花ちゃんから手袋をプレゼントされた。
「これ、実は私の分も買って三人おそろいなの」
「えー、すごい。ありがとう」
「ホノカちゃんとシュウゴくんとおそろいなんて嬉しい。ありがとう、ホノカちゃん」
最後に友巴ちゃんだ。
「私からはこれ」
大きめの赤色の袋を開けるとパーカーが入っていた。
「ココアで着る服だよ」
「トモハちゃん……ごめん。私のこれ、サイズが大きいかも」
「ホノカちゃん、いつもMサイズでしょ。だからあえてLサイズにしたよ」
「あえて?」
「ズボン履かなくていいように、丈が長いのにしたの。膝上くらいまで、ダボって着たら可愛いでしょ。たぶんこのサンタの衣装より丈は長いよ。私は普段はSサイズでこれはM」
そう言い、友巴ちゃんは自分のパーカーも取り出した。
「だけど、シュウゴくんは普段どおりMサイズね。シュウゴくんは普通にズボン履いてください」
二人がズボンを履かないという方は気になるが、自分のことなんてどうでもいい。
ただ帆乃花ちゃんの反応が気になる。
「このスカートより長いならいっか」
意外とあっさりと帆乃花ちゃんは受け入れた。
「ありがとう、友巴ちゃん」
本当にこんなエロいプレゼントを帆乃花ちゃんにあげてくれて。
「デザインもオシャレだし、さすがトモハちゃん。次回はみんなでこれ着ようね」
「じゃあ、プレゼント交換も終わったしあとは……」
俺は二人に向かって言ったが、二人とも黙っている。
「夕ご飯は二人が作ってくれたし……」
まだ二人とも黙っている。
「あとすることは……」
「……私、さっきコンビニに行って身体が冷えちゃった」
この帆乃花ちゃんの振りは……。
「俺、朝イチでお風呂をピカピカに磨いておいたよ」
「あ、そうだ。私、今日のお風呂用にクリスマスバスボム買ってきたんだった」
「クリスマスバスボム?」
友巴ちゃんがカバンから取り出したのは赤と緑の銀紙に包まれた手のひらサイズの丸い玉だ。一見、大きな飴玉のようだ。
「身体が温まる上に、中にバラが入ってるんだって」
「へー。いいね。バラ風呂に入って身体を温めようかな」
「じゃあ俺、風呂のスイッチ付けてくる」
次は風呂、という流れを断ち切らせないように間髪入れず風呂場に向かう。
あー、帆乃花ちゃんと友巴ちゃんと一緒に風呂に入るなんて久しぶりだな。
あの時は帆乃花ちゃんのナマ蜜壺に中出しというこの世の最高の行為ができた。今日はどうであろうか。
風呂が沸いたことを知らせる軽快なメロディが鳴り、友巴ちゃんが立ち上がった。
「バスボム入れてくるね」
サンタガールのスカートがひらりとめくれ、赤い下着が見えた。
「ねえ帆乃花ちゃん。あけみっちに教わったこと、どこで実践するの?」
「どこって……」
帆乃花ちゃんは普段は落ち着いた柔らかい雰囲気の女子だが、スイッチが入ると、途端に妖艶になる。
今はまだスイッチが入っていないようだ。
「いつ実践するかっていうと、今日でしょ。あとはどこでか、だよ。帆乃花ちゃん」
帆乃花ちゃんは無言となったが、怒っているわけでも機嫌が悪くなったわけでもなく考えている様子だ。
「ベッドルームよりお風呂の方がいいかなぁ」
「俺を喜ばせるためのことでしょ。帆乃花ちゃんが何をしてくれるかわからないけど、すごい楽しみにしてるよ」
「……わかった。じゃあ先にトモハちゃんとお風呂で待ってるね」
そう言い、帆乃花ちゃんは脱衣場に向かった。
俺はこっそりと帆乃花ちゃんのあとを追う。
「トモハちゃん。一緒に先にお風呂入ろ」
「私たちが先に入るのね。もうお湯は白く濁ってるし、バラの花びらも浮かんで良い感じだよ」
そのような会話が聞こえてきた。
そして、次に聞きえてきた会話が俺の聴覚を研ぎ覚ませることになる。
「この衣装ってノーブラだし、先端が擦れて変な気持ちになることない?」
「なるなる。私、ずっと乳首が立ってたもん。見て」
「トモハちゃんもなんだ。私もほら」
扉一枚向こうで、クラスのアイドル二人が、乳首を見せ合っている。
その光景を見たいと思わない男子はこの世にいないだろう。
俺はほんの少しだけ、音を立てずに、うすーーーく扉を開いた。
二人の後ろ姿が見える。
まだ衣装は脱いでおらず、上側をめくり、乳房を出した状態のようだ。
二人はそれぞれ上側を持つと、下にずらし衣装を脱いだ。つまり、今、身につけているのはパンティと黒ストッキングのみだ。
二人はサンタガールの衣装をたたみ床のカゴに入れるため、前屈みになった。ヨコ後方から見ても、乳房のたわわ具合がよくわかる。
あー早く二人の乳を揉みたい。
そしてストッキングをするすると脱ぐ仕草もエロい。
持ってきてとお願いして良かった。お願いしたのは黒タイツだったけど。
二人はパンティも脱ぐと風呂場に入っていった。
プリッとした二つのお尻を見送り、いったんリビングに戻った。
すでに俺のアソコはグイッと起き上がっている。
しばらくすると風呂場からの呼び出し音が鳴った。
もう来ても良いよという合図だろう。
「おじゃましまーす」
そう言い脱衣場に入る。
三つのカゴのうち、二つに綺麗にサンタガールの衣装、下着、ストッキングが入っている。これがサッチなら適当に放り込んでいただろう。
今すぐにでも風呂場に入りたいため、俺も服を放り込みたいが、二人の手前、程よく綺麗にたたみカゴに入れた。
「もう入っていい?」
「どうぞ」
そう友巴ちゃんが答えた。
中に入ると風呂場中が湯気で真っ白だ。それにお湯も白濁で中が見えない。まるで温泉場のようだが、香りはバラだから、ちょっと雰囲気が異なる。
「バラの良い香りがするね」
「でしょー。お湯の肌触りも良い感じだよ。身体洗ったらシュウゴくんも中に入りなよ」
「了解。前ってこんなに湯気で真っ白だったっけ?」
「さっきホノカちゃんがミスト機能を使ってみたの。よく見えないね」
「ごめん。このあと、ちょっとシュウゴくんと恥ずかしいことするから……」
「うわ、これ肩が出るやつじゃん。ブラ外さないと着れないよ」
「ほんとだ。ノーブラかぁ。ん? トモハちゃん、また大きくなったんじゃない?」
「へへっ。毎日お風呂でマッサージしてるんだ」
「大きくなったって言ったのは背丈だよ」
「そっちか!」
たしかに、春は友巴ちゃんよりサッチの方が背が高かったが、今は逆転している。きっと胸も大きくなっていることでしょう。
「どれどれ。お風呂のマッサージ効果は……」
「あん。もうホノカちゃんのエッチ」
「うん。大きくなったし、ナマおっぱい、むにゅっむにゅだね」
「でしょー。ホノカちゃんのおっぱい目指してるの」
「私の?」
「うん。大きくて形が良くて柔らかくて乳首の色も綺麗なホノカちゃんの胸」
それって、これ以上のない完璧な胸じゃないですか。よく知ってるけど。
「トモハちゃんもこうなるよ。今でも乳首が桜色でうらやましいくらい」
「ホノカちゃんも一緒じゃん」
耳がダンボになっていると、ぐつぐつとシチューが煮たつ音がした。
いかん。さすがに二回も焦がせない。
俺は火を止め再び二人の会話に耳を傾けた。
「うわ、このスカート、短っ。ホノカちゃん、パンツ見えてるよ」
「これフリーサイズだし、トモハちゃんでギリギリだね」
「そうだね。あとで調整するとして、ストッキングも履いてみようか」
履くところをのぞき見したいが、俺は鍋係だから離れると怒られる。
「これ、想像以上にエッチな格好だね」
「私たちの格好見たら、シュウゴくん、気絶するんじゃない?」
「そしたら、ケーキは二人で山分けだね」
「うん。むしろ気絶してもらおう」
「じゃあ、この格好のままでシュウゴくんを呼びますか」
「了解。シュウゴくん、火を止めてこっちに来ていいよ」
待ってました!
リビングに行くと二人が恥ずかしそうに立っていた。
「うぉぉ! 二人ともめっちゃ可愛いかつセクシーじゃん! 最高!」
二人の会話にあったようにスカートがかなり短い。
サンタガールの衣装サイズはワンサイズだ。友巴ちゃんと帆乃花ちゃんの背丈は十センチくらい差があるが、その差がそのままスカートの丈に反映しているため、帆乃花ちゃんの太ももの付け根が見えそうだ。
腰のところはキュッと絞られており、美味しそうな太もも、大きな胸を強調しているのだが、ノーブラということで、セクシーさがアップしている。
そして忘れてはいけないのが、黒ストッキングだ。
レースの部分があることから、コンビでこんなの売っているのかというくらいエロい。黒ストッキングとスカートの間のナマ肌が白く光って見える。
「……。」
「シュウゴくん、気絶しないね」
「うん。でも言葉を失うとは目の前の光景のことだね」
ヒデキ、ありがとう。あの店でサンタガール衣装を買って良かったぞ。
漫画であれば、きっと俺は、手をガッチリ合わせて涙を流しながら昇天する天使の画だろう。
テーブルにシチュー、パン、サラダ、飲み物が並んだ。
シチューは焦げくさくなく、むしろハーブの良い匂いが漂っている。さすが帆乃花ちゃん。
「もうプレゼント交換する?」
二人に尋ねた。
「うーん、ゆっくりとケーキ食べる時がいいかな」
「そうだね。今が一時すぎだから、三時のおやつでケーキ食べて、その後でどう」
「いいねぇ。そうしよう。それまでは?」
俺は早く二人と絡みたいんです。
「片付けと夕ご飯の準備かな」
「ホノカちゃん、シチュー作ってくれたし、私がするよ。シュウゴくんと二人でテレビでも見てて」
「ありがとう。でもね、とっておきのグラタンの作り方、調べてきたの」
「えー、それ私も作りたい」
「じゃあ一緒に作ろうか」
「うん」
「あのー、……俺は?」
「シュウゴくんはここでテレビ見ててもいいよ」
「俺、二人が女子力発揮して料理してるところ見たい」
そして、それ以上にエロい格好の二人を見ていたい。
「ふーん」
「ま、いっか。トモハちゃん」
「そうだね」
ふむふむ。帆乃花ちゃんは黒のレースの下着で、友巴ちゃんが赤の同じくレースの下着か。
その色、二人ともクリスマスに合わせてきたのかな。
それにしても、友巴ちゃんは少しスカートから下着がチラチラ見える程度だが、帆乃花ちゃんは、しっかりと丸いお尻まで見えている。
料理をしている二人の背後で、微妙にしゃがんでいる俺を気にすることもなく、いつものように二人はキャッキャ、キャッキャと会話をしている。今のうちに友巴ちゃんのお尻も……。
「なんだか後ろからすっごい視線感じる……」
「だね。特にお尻の辺」
バレている……。
俺はスクッと膝を伸ばした。
それでもご馳走を前に「待て」と言われている犬のように、よだれが出てきた……。早く「よし」って言って~。
「夕飯の準備もできたし、ケーキをいただきますか」
「ムーン&ムーンのクリスマスオリジナルだから、絶対美味しいよ。紅茶が合うから用意するね」
デザート担当の友巴ちゃんがウキウキとお湯を沸かす準備をする。
「二人はリビングにいて」
俺と帆乃花ちゃんはリビングに移動し、テーブルの前に座った。正面に帆乃花ちゃんだ。
あらためて帆乃花ちゃんを見るとうっすらメイクしている。
「帆乃花ちゃん、メイクしてるの? めっちゃ可愛いし大人っぽい」
そして、ツヤツヤの唇がアソコを連想させエロい。
「ありがとう。まだ研究中だけど」
「これ以上綺麗になると俺が困る」
「えー、何で?」
「ライバルが増えるから」
「私は、男子はシュウゴくん一人だけだよ」
うっ。それって俺は帆乃花ちゃんと友巴ちゃん二人に気があるってことの当てつけかも。だが、帆乃花ちゃんは「一人だけ」ではなくて、「男子は」を強調した。ここは素直に喜んでおこう。
「私、ケーキを運ぶの手伝ってくる」
帆乃花ちゃんが顔を赤らめ立ち上がった。
座りながら帆乃花ちゃんを見上げる視線となったので、帆乃花ちゃんのスカートの中が丸見えになった。
俺の視線に気づいた帆乃花ちゃんの顔がさらに赤くなった。
友巴ちゃんと二人でいる時はふざけているが、俺と二人の時は恥ずかしいんだな。そういうところも可愛いなぁ。
友巴ちゃんが紅茶を、帆乃花ちゃんがケーキを運んできてくれた。
「トモハサンタさんがケーキをプレゼントしてくれたよ」
帆乃花ちゃんが茶目っけいっぱいにそう言った。
ケーキは三種類だ。イチゴのショート、たっぷりチョコのショート、オレンジ系のフルーツショートだ。
どれも美味しそうで、選べないため、それぞれをシェアすることとなった。
「はい、アーンして」
友巴ちゃんにしてもらうと、俺は園児になったようだ。
一方、帆乃花ちゃんにしてもらうと、新婚さんのようだ。さっきの「新婚さんみたい」という言葉が影響しているのか。
いずれにしても、介護みたいじゃなくて良かった。
美味しくケーキをいただいたあとはお待ちかねのプレゼント交換だ。
まず俺から二人にマフラーをプレゼントした。
「おおー、良い感じのマフラー。ありがとう」
「私のコートにピッタリ。ありがとね、シュウゴくん」
「二人の普段の格好に合わせて選んでみました」
続いて帆乃花ちゃんから手袋をプレゼントされた。
「これ、実は私の分も買って三人おそろいなの」
「えー、すごい。ありがとう」
「ホノカちゃんとシュウゴくんとおそろいなんて嬉しい。ありがとう、ホノカちゃん」
最後に友巴ちゃんだ。
「私からはこれ」
大きめの赤色の袋を開けるとパーカーが入っていた。
「ココアで着る服だよ」
「トモハちゃん……ごめん。私のこれ、サイズが大きいかも」
「ホノカちゃん、いつもMサイズでしょ。だからあえてLサイズにしたよ」
「あえて?」
「ズボン履かなくていいように、丈が長いのにしたの。膝上くらいまで、ダボって着たら可愛いでしょ。たぶんこのサンタの衣装より丈は長いよ。私は普段はSサイズでこれはM」
そう言い、友巴ちゃんは自分のパーカーも取り出した。
「だけど、シュウゴくんは普段どおりMサイズね。シュウゴくんは普通にズボン履いてください」
二人がズボンを履かないという方は気になるが、自分のことなんてどうでもいい。
ただ帆乃花ちゃんの反応が気になる。
「このスカートより長いならいっか」
意外とあっさりと帆乃花ちゃんは受け入れた。
「ありがとう、友巴ちゃん」
本当にこんなエロいプレゼントを帆乃花ちゃんにあげてくれて。
「デザインもオシャレだし、さすがトモハちゃん。次回はみんなでこれ着ようね」
「じゃあ、プレゼント交換も終わったしあとは……」
俺は二人に向かって言ったが、二人とも黙っている。
「夕ご飯は二人が作ってくれたし……」
まだ二人とも黙っている。
「あとすることは……」
「……私、さっきコンビニに行って身体が冷えちゃった」
この帆乃花ちゃんの振りは……。
「俺、朝イチでお風呂をピカピカに磨いておいたよ」
「あ、そうだ。私、今日のお風呂用にクリスマスバスボム買ってきたんだった」
「クリスマスバスボム?」
友巴ちゃんがカバンから取り出したのは赤と緑の銀紙に包まれた手のひらサイズの丸い玉だ。一見、大きな飴玉のようだ。
「身体が温まる上に、中にバラが入ってるんだって」
「へー。いいね。バラ風呂に入って身体を温めようかな」
「じゃあ俺、風呂のスイッチ付けてくる」
次は風呂、という流れを断ち切らせないように間髪入れず風呂場に向かう。
あー、帆乃花ちゃんと友巴ちゃんと一緒に風呂に入るなんて久しぶりだな。
あの時は帆乃花ちゃんのナマ蜜壺に中出しというこの世の最高の行為ができた。今日はどうであろうか。
風呂が沸いたことを知らせる軽快なメロディが鳴り、友巴ちゃんが立ち上がった。
「バスボム入れてくるね」
サンタガールのスカートがひらりとめくれ、赤い下着が見えた。
「ねえ帆乃花ちゃん。あけみっちに教わったこと、どこで実践するの?」
「どこって……」
帆乃花ちゃんは普段は落ち着いた柔らかい雰囲気の女子だが、スイッチが入ると、途端に妖艶になる。
今はまだスイッチが入っていないようだ。
「いつ実践するかっていうと、今日でしょ。あとはどこでか、だよ。帆乃花ちゃん」
帆乃花ちゃんは無言となったが、怒っているわけでも機嫌が悪くなったわけでもなく考えている様子だ。
「ベッドルームよりお風呂の方がいいかなぁ」
「俺を喜ばせるためのことでしょ。帆乃花ちゃんが何をしてくれるかわからないけど、すごい楽しみにしてるよ」
「……わかった。じゃあ先にトモハちゃんとお風呂で待ってるね」
そう言い、帆乃花ちゃんは脱衣場に向かった。
俺はこっそりと帆乃花ちゃんのあとを追う。
「トモハちゃん。一緒に先にお風呂入ろ」
「私たちが先に入るのね。もうお湯は白く濁ってるし、バラの花びらも浮かんで良い感じだよ」
そのような会話が聞こえてきた。
そして、次に聞きえてきた会話が俺の聴覚を研ぎ覚ませることになる。
「この衣装ってノーブラだし、先端が擦れて変な気持ちになることない?」
「なるなる。私、ずっと乳首が立ってたもん。見て」
「トモハちゃんもなんだ。私もほら」
扉一枚向こうで、クラスのアイドル二人が、乳首を見せ合っている。
その光景を見たいと思わない男子はこの世にいないだろう。
俺はほんの少しだけ、音を立てずに、うすーーーく扉を開いた。
二人の後ろ姿が見える。
まだ衣装は脱いでおらず、上側をめくり、乳房を出した状態のようだ。
二人はそれぞれ上側を持つと、下にずらし衣装を脱いだ。つまり、今、身につけているのはパンティと黒ストッキングのみだ。
二人はサンタガールの衣装をたたみ床のカゴに入れるため、前屈みになった。ヨコ後方から見ても、乳房のたわわ具合がよくわかる。
あー早く二人の乳を揉みたい。
そしてストッキングをするすると脱ぐ仕草もエロい。
持ってきてとお願いして良かった。お願いしたのは黒タイツだったけど。
二人はパンティも脱ぐと風呂場に入っていった。
プリッとした二つのお尻を見送り、いったんリビングに戻った。
すでに俺のアソコはグイッと起き上がっている。
しばらくすると風呂場からの呼び出し音が鳴った。
もう来ても良いよという合図だろう。
「おじゃましまーす」
そう言い脱衣場に入る。
三つのカゴのうち、二つに綺麗にサンタガールの衣装、下着、ストッキングが入っている。これがサッチなら適当に放り込んでいただろう。
今すぐにでも風呂場に入りたいため、俺も服を放り込みたいが、二人の手前、程よく綺麗にたたみカゴに入れた。
「もう入っていい?」
「どうぞ」
そう友巴ちゃんが答えた。
中に入ると風呂場中が湯気で真っ白だ。それにお湯も白濁で中が見えない。まるで温泉場のようだが、香りはバラだから、ちょっと雰囲気が異なる。
「バラの良い香りがするね」
「でしょー。お湯の肌触りも良い感じだよ。身体洗ったらシュウゴくんも中に入りなよ」
「了解。前ってこんなに湯気で真っ白だったっけ?」
「さっきホノカちゃんがミスト機能を使ってみたの。よく見えないね」
「ごめん。このあと、ちょっとシュウゴくんと恥ずかしいことするから……」
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