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夏休み合宿編
晴れた疑惑
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「うちって、姉妹二人なんだけど」
隣で天井を見つめていたあけみっちが、ぼそっと声に出す。
ヘアーサロンのオーナーが妹だったな。って、突然何の話?
「実は父のあとを誰が継ぐかで揉めたの。私、先生になりたくて。親からは反対されたけど、私と妹どちらかが婿をとり、その婿さんを会社に入れるという条件で、私も妹も好きな職業に就くことを許してもらったの。それで、念願の高校の音楽教師になった。小さい頃からピアノやらバイオリンやらを習わせられていたから、音楽教師がちょうどいいやって。妹は妹でメイクアップアーティストになりたくて、店を開いたの。で、妹はタカシと結婚したけど、タカシは会社経営に全く興味がなくてね。仕方なく、私がこうやって婿探しをしているというわけなの」
「ん? こうやってということは、俺が角倉グループの婿候補!?」
「そうね。変に経営の知識があったり、財界につながりがある男よりも、純粋で真っ白な高校生の方が、うちの会社に染まれるでしょ。それに、私自身、クセがない普通の男の人が好きなの」
あけみっちが俺の方を向き、笑いかけてくる。
この流れで色々な疑惑の真相を確かめよう。
「サッチが、あけみっちのことを会長って言ってたけど、あけみっちは会社の会長なの?」
それとも、怪しい宗教みたいな会の会長という意味なのか?
「ははっ。私が会社の会長なわけがないでしょ。本当に真っ白なんだから。私が高校の時に生徒会長をしてたことを須藤さんに言ったら、ふざけてたまに会長って呼んでくるの。やめてって言ってるんだけど、あの子、本当に私が好きみたいね」
ミツハナの会長、ましては変な宗教の会長でもなかったわけだ。
「もう一つだけ、聞いてもいい?」
「なんでもいいわよ」
「どうして、森崎さんの部屋で、俺と森崎さんがアレをしてたってわかったの?」
「そりゃ、あれだけベッドがきしむ音がしたらわかるでしょ。まさか二人で、ふざけてベッドの上で飛び跳ねていたとか言わないわよね」
「……そういうことね」
カメラや盗聴器が仕掛けられているわけではなかったのだ。
えー、それなら、帆乃花ちゃんとエッチなことできたじゃん。
「もし子どもができたなら、だいたい五週間後にわかるわ。妊娠してたら私と結婚しなさい。大学卒業後でいいから。これが本日最後の私からの命令」
「……はい。女王様」
「ふふっ。さあ、明日は五泊六日の五日目。実質の最終日ね。須藤さんも君達のおかげで、勉強を終わらせられたし、明日は、本当の秘蜜の花園クラブで締めましょ」
本当のミツハナ?
翌朝、すでにリビングには、朝日がまぶしく注いでいた。
「みんな、おはよう。ごめんね、寝坊しちゃった」
俺とともにリビングに顔を出したあけみっちが言った。
何やら女子トークをしてた三人が顔をあげる。
「あけみっち、遅くまで何してたの?」
「ふふっ。聞きたい? 女王様として梅谷くんを調教してたの。その逆もね。声が聞こえてたかしら?」
「えー、ずるい。私もシュウゴくん、調教したい」
サッチ……、調教されたいのではなく、調教したいのか? 単にあけみっちのマネがしたいだけか?
洗面に向かうあけみっちをサッチが追いかけていく。
「シュウゴくん、あけみっちにされた調教って?」
友巴ちゃんが近づてきて、こそっと聞いてきた。
「ん? んんー、お尻をペチンペチン叩かれたり、女王様とお呼びとか命令されたり?」
友巴ちゃんの部屋は一番離れているため、声や音は聞こえていなかったのだろうか?
「ごめんね。私が探って言っちゃったから。何かわかった?」
俺は、帆乃花ちゃんも呼んで、昨晩のあけみっちの話を伝えた。
もちろん、あけみっちが暴力を振るわれていたことなどは秘密だ。それと、あけみっちが妊娠していたら、あけみっちと結婚することになることも。
「ということで、カメラも仕掛けられてないし、変な宗教でもないから安心して」
「じゃあ、あの甘い香りは? 変な気分になっちゃう」
帆乃花ちゃんが聞いてきた。
「あれは、ちょっとだけ本性を引き出す香りだって。その人がしたいと思っていることを行動に移すきっかけになる成分が入ってるみたい」
「ということは、私……」
帆乃花ちゃんの顔が赤くなる。
どうやら香りを嗅いだ自分がどうなったのかを何となく覚えているようだ。
「そう。結構大胆ってこと。友巴ちゃんも」
「私、帆乃花ちゃんとすっごい絡んでるってことは……」
友巴ちゃんの顔も赤くなる。
「そうだと思ってたけど、やっぱり私たち……」
女子二人が見つめ合う。
おいおい、俺のことは?
「さあ、今日の予定を言うわね」
あけみっちとサッチが戻ってきた。
「明日の午前中に帰ることになるから、今日が実質合宿最終日。やることやって、その後は一日中お楽しみ会よ」
「やったー。一日中、人生ゲームとかツイスターとかやるー」
サッチがグーにした手を挙げる。
「ちょっと違うかなー。今日は秘蜜の花園クラブの合宿総仕上げよ」
「総仕上げ?」
女子三人が同時に声に出す。
「そう。でも、まずは朝食を食べて、梅谷くんはお風呂掃除。今日は特にピカピカにね。各お部屋の掃除もお願いね。女子三人は私と一緒に買い出しに行って、戻ってきたら夕食を作っておく。そうね……、だいたい十時間くらいはお楽しみができるかしら」
「何するの?」
「ふふ、あとのお楽しみ」
あけみっちがにこりと女子三人に笑いかける。
つい昨日まで悪魔の微笑みに思えたあけみっちの笑顔も、今は可愛らしく思える。
女性陣が出かけて行ったあと、あけみっちに言われたように、俺は風呂を隅から隅まで綺麗にした。
次は各部屋の掃除機がけだ。
せっかく気持ちよく晴れているのだから、窓という窓を開け放そう。
1階の窓を開け2階に行く。まずはあけみっちの部屋だ。
入っちゃダメって言われていたが、昨日すでに入っているのでまあいいだろう。
部屋に入るとまだ甘い香りが残っていた。
窓を開け、心地良い風を入れる。
そう言えば、デスクの上に学校の資料が置いてあったけど、見ちゃダメだよな。
そう思った時、サワーっと風が吹き、資料が散らばってしまった。
あまり見ないようにしたが、目には入る。学校の授業やホームルーム関連の資料のようだ。その一枚にクラスの名簿があった。
名簿の氏名欄の横に印が付いている。
俺の名前の横に『◎』、ヒデキが『△』、あとは『×』。
なんだ、成績のことか。ヒデキはまあ普通の成績。あとの男子は……、頑張りましょうって感じだしな。
順番どおりになっているかわからないが、資料を戻し、重しを置いた。
女子三人の部屋はまあ個性が出ていた。
サッチは、起きたまま布団はバサっとなっていて、友巴ちゃんは、綺麗に布団をたたんでいる。帆乃花ちゃんは、その中間だ。たたんではいないものの綺麗にめくり、布団にシワもない。それにしても、帆乃花ちゃんの布団は良い匂いがする。
思わず、布団に寝転びクンクンと枕の匂いをかいだ。
あー、帆乃花ちゃんみたいに、爽やかなんだけど甘い匂いだ。って俺は変態か。
2階の窓も全開にし、ざっと床を掃除機でかけ窓を閉める。一応カメラが仕掛けられていないか調べるが何もない。
再び1階にに降り、掃除機がけを開始した。
キッチン、ダイニングなどの掃除が終わり、やっと最後のリビングだ。
こんなに広いリビングの掃除は本当に大変である。俺がもしあけみっちと結婚したら、こんなに広い家に住むのか。まあそうなったらお手伝いさんでも雇おう。
2時間くらいで女性陣が帰ってきた。手には買い物袋が合わせて10袋ほど。
キッチンで女性陣が昼ご飯、それと夕ご飯の準備をしている間にリビングの掃除を完了させた。
昼ごはんは、近所の有名レストランに注文していたオードブルだ。
快晴の青空の下、テラス席で美味しくいただいた。
それにしても合宿総仕上げとは何であろうか……。
隣で天井を見つめていたあけみっちが、ぼそっと声に出す。
ヘアーサロンのオーナーが妹だったな。って、突然何の話?
「実は父のあとを誰が継ぐかで揉めたの。私、先生になりたくて。親からは反対されたけど、私と妹どちらかが婿をとり、その婿さんを会社に入れるという条件で、私も妹も好きな職業に就くことを許してもらったの。それで、念願の高校の音楽教師になった。小さい頃からピアノやらバイオリンやらを習わせられていたから、音楽教師がちょうどいいやって。妹は妹でメイクアップアーティストになりたくて、店を開いたの。で、妹はタカシと結婚したけど、タカシは会社経営に全く興味がなくてね。仕方なく、私がこうやって婿探しをしているというわけなの」
「ん? こうやってということは、俺が角倉グループの婿候補!?」
「そうね。変に経営の知識があったり、財界につながりがある男よりも、純粋で真っ白な高校生の方が、うちの会社に染まれるでしょ。それに、私自身、クセがない普通の男の人が好きなの」
あけみっちが俺の方を向き、笑いかけてくる。
この流れで色々な疑惑の真相を確かめよう。
「サッチが、あけみっちのことを会長って言ってたけど、あけみっちは会社の会長なの?」
それとも、怪しい宗教みたいな会の会長という意味なのか?
「ははっ。私が会社の会長なわけがないでしょ。本当に真っ白なんだから。私が高校の時に生徒会長をしてたことを須藤さんに言ったら、ふざけてたまに会長って呼んでくるの。やめてって言ってるんだけど、あの子、本当に私が好きみたいね」
ミツハナの会長、ましては変な宗教の会長でもなかったわけだ。
「もう一つだけ、聞いてもいい?」
「なんでもいいわよ」
「どうして、森崎さんの部屋で、俺と森崎さんがアレをしてたってわかったの?」
「そりゃ、あれだけベッドがきしむ音がしたらわかるでしょ。まさか二人で、ふざけてベッドの上で飛び跳ねていたとか言わないわよね」
「……そういうことね」
カメラや盗聴器が仕掛けられているわけではなかったのだ。
えー、それなら、帆乃花ちゃんとエッチなことできたじゃん。
「もし子どもができたなら、だいたい五週間後にわかるわ。妊娠してたら私と結婚しなさい。大学卒業後でいいから。これが本日最後の私からの命令」
「……はい。女王様」
「ふふっ。さあ、明日は五泊六日の五日目。実質の最終日ね。須藤さんも君達のおかげで、勉強を終わらせられたし、明日は、本当の秘蜜の花園クラブで締めましょ」
本当のミツハナ?
翌朝、すでにリビングには、朝日がまぶしく注いでいた。
「みんな、おはよう。ごめんね、寝坊しちゃった」
俺とともにリビングに顔を出したあけみっちが言った。
何やら女子トークをしてた三人が顔をあげる。
「あけみっち、遅くまで何してたの?」
「ふふっ。聞きたい? 女王様として梅谷くんを調教してたの。その逆もね。声が聞こえてたかしら?」
「えー、ずるい。私もシュウゴくん、調教したい」
サッチ……、調教されたいのではなく、調教したいのか? 単にあけみっちのマネがしたいだけか?
洗面に向かうあけみっちをサッチが追いかけていく。
「シュウゴくん、あけみっちにされた調教って?」
友巴ちゃんが近づてきて、こそっと聞いてきた。
「ん? んんー、お尻をペチンペチン叩かれたり、女王様とお呼びとか命令されたり?」
友巴ちゃんの部屋は一番離れているため、声や音は聞こえていなかったのだろうか?
「ごめんね。私が探って言っちゃったから。何かわかった?」
俺は、帆乃花ちゃんも呼んで、昨晩のあけみっちの話を伝えた。
もちろん、あけみっちが暴力を振るわれていたことなどは秘密だ。それと、あけみっちが妊娠していたら、あけみっちと結婚することになることも。
「ということで、カメラも仕掛けられてないし、変な宗教でもないから安心して」
「じゃあ、あの甘い香りは? 変な気分になっちゃう」
帆乃花ちゃんが聞いてきた。
「あれは、ちょっとだけ本性を引き出す香りだって。その人がしたいと思っていることを行動に移すきっかけになる成分が入ってるみたい」
「ということは、私……」
帆乃花ちゃんの顔が赤くなる。
どうやら香りを嗅いだ自分がどうなったのかを何となく覚えているようだ。
「そう。結構大胆ってこと。友巴ちゃんも」
「私、帆乃花ちゃんとすっごい絡んでるってことは……」
友巴ちゃんの顔も赤くなる。
「そうだと思ってたけど、やっぱり私たち……」
女子二人が見つめ合う。
おいおい、俺のことは?
「さあ、今日の予定を言うわね」
あけみっちとサッチが戻ってきた。
「明日の午前中に帰ることになるから、今日が実質合宿最終日。やることやって、その後は一日中お楽しみ会よ」
「やったー。一日中、人生ゲームとかツイスターとかやるー」
サッチがグーにした手を挙げる。
「ちょっと違うかなー。今日は秘蜜の花園クラブの合宿総仕上げよ」
「総仕上げ?」
女子三人が同時に声に出す。
「そう。でも、まずは朝食を食べて、梅谷くんはお風呂掃除。今日は特にピカピカにね。各お部屋の掃除もお願いね。女子三人は私と一緒に買い出しに行って、戻ってきたら夕食を作っておく。そうね……、だいたい十時間くらいはお楽しみができるかしら」
「何するの?」
「ふふ、あとのお楽しみ」
あけみっちがにこりと女子三人に笑いかける。
つい昨日まで悪魔の微笑みに思えたあけみっちの笑顔も、今は可愛らしく思える。
女性陣が出かけて行ったあと、あけみっちに言われたように、俺は風呂を隅から隅まで綺麗にした。
次は各部屋の掃除機がけだ。
せっかく気持ちよく晴れているのだから、窓という窓を開け放そう。
1階の窓を開け2階に行く。まずはあけみっちの部屋だ。
入っちゃダメって言われていたが、昨日すでに入っているのでまあいいだろう。
部屋に入るとまだ甘い香りが残っていた。
窓を開け、心地良い風を入れる。
そう言えば、デスクの上に学校の資料が置いてあったけど、見ちゃダメだよな。
そう思った時、サワーっと風が吹き、資料が散らばってしまった。
あまり見ないようにしたが、目には入る。学校の授業やホームルーム関連の資料のようだ。その一枚にクラスの名簿があった。
名簿の氏名欄の横に印が付いている。
俺の名前の横に『◎』、ヒデキが『△』、あとは『×』。
なんだ、成績のことか。ヒデキはまあ普通の成績。あとの男子は……、頑張りましょうって感じだしな。
順番どおりになっているかわからないが、資料を戻し、重しを置いた。
女子三人の部屋はまあ個性が出ていた。
サッチは、起きたまま布団はバサっとなっていて、友巴ちゃんは、綺麗に布団をたたんでいる。帆乃花ちゃんは、その中間だ。たたんではいないものの綺麗にめくり、布団にシワもない。それにしても、帆乃花ちゃんの布団は良い匂いがする。
思わず、布団に寝転びクンクンと枕の匂いをかいだ。
あー、帆乃花ちゃんみたいに、爽やかなんだけど甘い匂いだ。って俺は変態か。
2階の窓も全開にし、ざっと床を掃除機でかけ窓を閉める。一応カメラが仕掛けられていないか調べるが何もない。
再び1階にに降り、掃除機がけを開始した。
キッチン、ダイニングなどの掃除が終わり、やっと最後のリビングだ。
こんなに広いリビングの掃除は本当に大変である。俺がもしあけみっちと結婚したら、こんなに広い家に住むのか。まあそうなったらお手伝いさんでも雇おう。
2時間くらいで女性陣が帰ってきた。手には買い物袋が合わせて10袋ほど。
キッチンで女性陣が昼ご飯、それと夕ご飯の準備をしている間にリビングの掃除を完了させた。
昼ごはんは、近所の有名レストランに注文していたオードブルだ。
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