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夏休み合宿編
ルーレットの行方
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荷物の中身を見た上に、ブラまで広げていたらキモいって思われるわな。
ん? ブラ? 友巴ちゃんって、ブラトップじゃなかったっけ?
「ごめん。俺の部屋だと思っていて、見知らぬ荷物があったから……」
「別に怒ってない。せっかく内緒にしてたのが、こんな形でバレちゃったから怒ってるだけ」
やっぱり怒ってるじゃん。
もう一度ごめんと言い、そそくさと自分の荷物を持って廊下に出た。荷物は廊下に出しておくか……。
すっかり空気が入れ替わったダイニングで、夕飯のカレーを美味しくいただいく。ありがとう、友巴ちゃん、帆乃花ちゃん。サッチ特製のスムージーは……意外とうまい。見た目はグロテスクだが、酸味と甘味のバランスが良い。サッチいわく美容に良い素材で作ったそうだ。
料理をめちゃくちゃ褒めたためか、友巴ちゃんの機嫌は、すっかり良くなったようでホッとした。
今日も女性陣と俺に分かれて風呂に入ることになった。
女性陣が風呂に入っている間、俺はリビングの大画面テレビで映画を見て、その後、女性陣と交代して風呂に入った。
その後はお楽しみタイムだ。と言っても、人生ゲームをみんなでするだけなのだが。
たかだかボードゲーム、されどボードゲーム。めちゃくちゃ盛り上がり、結果、俺が一番の富豪となった。最も資産が少なかったのはあけみっちで、ビール片手に本気で悔しがった。
「ゲームといえども、お金がないのは辛いわね。まあいいわ。歯を磨いたら、ルーレット回すわよ」
おーい、あけみっち。悔しいからってもう一回する気か? 結果は同じだと思うけどね。
それぞれ歯磨きを済ませ、リビングに戻ってくると、テーブルにルーレットだけおいてあった。
あれ? ボードは?
とりあえず、テーブルの前に座る。
「さて、このルーレット。1から10までの数字が書かいてあるわよね。これで、梅谷くんの寝る部屋を毎日決めます」
そう言い、あけみっちが、一枚の紙を広げた。
「梅谷くんがこれでその日に寝る場所を決めなさい」
ああ、それでルーレットを回すって言ってたのね。
いやしかし、ちゃんと寝られるのは、リビングぐらいだ。ダイニングでもきつい。まさか車中泊とかはないだろう。
そーっと紙をのぞく。
1・2 リビング
3・4 須藤
5・6 佐原
7・8 森崎
9・10 角倉
おお! これは! 友巴ちゃんや帆乃花ちゃんのお部屋で寝られるチャンスが!
って、9・10は何だ?? あけみっちの部屋で寝る? 当然あけみっちはどこか別の部屋に行くんですよね?
「ルーレットの結果が自分の数字だった場合、女の子たちは、梅谷くんと一緒に寝ても、私の部屋に来て私と寝てもいいわよ。ちなみに、9か10が出たら、私は梅谷くんと一緒に寝るわよ」
女子三人は反対しない。それどころか、面白そうと身を乗り出し紙を見ている。
「さあ、梅谷くん。ルーレットを回しなさい」
「回しなさい」
サッチが合いの手を入れてくる。
否応なく、俺はルーレットを回した。
クルクルとルーレットは勢いよく周り、徐々にスピードを落とす。
お願い、ラッキーセブンか、末広がりの八、もしくは、五、六で。
果たして結果は……。
ん? ブラ? 友巴ちゃんって、ブラトップじゃなかったっけ?
「ごめん。俺の部屋だと思っていて、見知らぬ荷物があったから……」
「別に怒ってない。せっかく内緒にしてたのが、こんな形でバレちゃったから怒ってるだけ」
やっぱり怒ってるじゃん。
もう一度ごめんと言い、そそくさと自分の荷物を持って廊下に出た。荷物は廊下に出しておくか……。
すっかり空気が入れ替わったダイニングで、夕飯のカレーを美味しくいただいく。ありがとう、友巴ちゃん、帆乃花ちゃん。サッチ特製のスムージーは……意外とうまい。見た目はグロテスクだが、酸味と甘味のバランスが良い。サッチいわく美容に良い素材で作ったそうだ。
料理をめちゃくちゃ褒めたためか、友巴ちゃんの機嫌は、すっかり良くなったようでホッとした。
今日も女性陣と俺に分かれて風呂に入ることになった。
女性陣が風呂に入っている間、俺はリビングの大画面テレビで映画を見て、その後、女性陣と交代して風呂に入った。
その後はお楽しみタイムだ。と言っても、人生ゲームをみんなでするだけなのだが。
たかだかボードゲーム、されどボードゲーム。めちゃくちゃ盛り上がり、結果、俺が一番の富豪となった。最も資産が少なかったのはあけみっちで、ビール片手に本気で悔しがった。
「ゲームといえども、お金がないのは辛いわね。まあいいわ。歯を磨いたら、ルーレット回すわよ」
おーい、あけみっち。悔しいからってもう一回する気か? 結果は同じだと思うけどね。
それぞれ歯磨きを済ませ、リビングに戻ってくると、テーブルにルーレットだけおいてあった。
あれ? ボードは?
とりあえず、テーブルの前に座る。
「さて、このルーレット。1から10までの数字が書かいてあるわよね。これで、梅谷くんの寝る部屋を毎日決めます」
そう言い、あけみっちが、一枚の紙を広げた。
「梅谷くんがこれでその日に寝る場所を決めなさい」
ああ、それでルーレットを回すって言ってたのね。
いやしかし、ちゃんと寝られるのは、リビングぐらいだ。ダイニングでもきつい。まさか車中泊とかはないだろう。
そーっと紙をのぞく。
1・2 リビング
3・4 須藤
5・6 佐原
7・8 森崎
9・10 角倉
おお! これは! 友巴ちゃんや帆乃花ちゃんのお部屋で寝られるチャンスが!
って、9・10は何だ?? あけみっちの部屋で寝る? 当然あけみっちはどこか別の部屋に行くんですよね?
「ルーレットの結果が自分の数字だった場合、女の子たちは、梅谷くんと一緒に寝ても、私の部屋に来て私と寝てもいいわよ。ちなみに、9か10が出たら、私は梅谷くんと一緒に寝るわよ」
女子三人は反対しない。それどころか、面白そうと身を乗り出し紙を見ている。
「さあ、梅谷くん。ルーレットを回しなさい」
「回しなさい」
サッチが合いの手を入れてくる。
否応なく、俺はルーレットを回した。
クルクルとルーレットは勢いよく周り、徐々にスピードを落とす。
お願い、ラッキーセブンか、末広がりの八、もしくは、五、六で。
果たして結果は……。
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