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夏休み合宿編
豪華な別荘
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月曜日。教室に入るなり、ヒデキに呼び止められた。
「おい、シュウゴ。藤木に何があったのか知ってるか? お前、佐原たちと仲良いだろ。何か聞いてないか?」
ヒデキがなぜか焦っている。
教室の真ん中あたりを見ると、藤木さんが女子に囲まれていた。
みんなと笑って楽しそうだ。
サッチ、帆乃花ちゃんに加え、友巴ちゃんや、藤木さんの地味な女子友もいる。
女子たちの隙間から見えた藤木さんは、さすがに土曜日よりも落ち着いたヘアアレンジにしているものの、明らかに先週までの彼女と違う。
レベル3が、一気にレベル25近くまで上がったのだからヒデキが気になるのももっともである。
「おいおい、あんなに可愛く変身したら俺だけの藤木が他の男に目を付けられるだろ」
俺の眉毛がキリッとしたことには全く気づかず、ヒデキが周りの男子に目を配る。
たしかに男子たちが藤木さんに注目しているのは明らかだ。
「キスまでしたんだろ。じゃあ大丈夫、だと思うけど。告ったのか?」
「いや。だから焦ってる。夏休みに告る予定だったのに」
あーどうしようとつぶやきながら、ヒデキは自分の席に向かって行った。
そういえば、もう7月に入っていた。あと半月あまりで夏休みだ。
あけみっちが教室に入ってきて、皆自分の席に散らばる。
おはようと、友巴ちゃん、帆乃花ちゃん、サッチが言ってきた。俺もおはようと返す。席替え直後よりも、ずいぶんと仲間意識が強くなった気がする。
あけみっちが、教壇に立ち、最初に視線を投げかけてくるのは、教室の隅にいる俺だ。そこからスーッと教室全体を見てみんなの様子をさっと確認する。
だが今日は、藤木さんにまず視線を投げた。それに気づいた藤木さんが、顔を伏せる様子が見えた。照れているのだろう。
「みんな、おはよう。それぞれ良い週末を過ごしたようね。さてさて、もうすぐみんなお待ちかねのサマーバケーションね。高二の夏休みは大事だからね。今からちゃんと計画を立てて、勉強だけでなく、思い出も作ってね。三年生になったら……勉強地獄よ」
ヒデキを含めた一部騒がしい男子が、マジかーと叫ぶ。
「シュウゴくん。夏休み、ミツハナで合宿ね」
帆乃花ちゃんが身体を寄せてきてささやく。
合宿? ミツハナで?
その日の帰り、駅前のファストフード店に集合となった。ミツハナの緊急招集がかかったのだ。
「ホノカから聞いてると思うけど、ミツハナで、夏休み……じゃなくて、サマバケ合宿しまーす。場所は長野にあるあけみっちの別荘で。シュウゴくんも行くでしょ。ホノカやトモハも行くって」
サマバケって死語なんですけど。まあ、そこはたいした問題ではなく、あけみっちの別荘というところが大問題だ。
全てあけみっちのペースでことが運ばれるのが目に見えている。
だが、友巴ちゃんや帆乃花ちゃんと一緒に夜を過ごす誘惑には勝てず、二つ返事でオッケーと言ってしまった。
ちなみには藤木さんはまだ誘ってないそうで安心した。藤木さんと一つ屋根の下で過ごしたなんてヒデキに知られたら……。
親には、担任が用意した合宿所でクラスの一部生徒と勉強合宿すると伝えた。ほぼ嘘ではない。
俺の出身中学から今の高校に進んだやつは少なく、うちの親が交流している父兄はいない。何かあった時に親が確認するのは担任のあけみっちだ。その点は安心だ。
合宿は5泊6日。
洗濯は別荘でできるらしいので、3日分の着替えを用意した。下着は新調したものだ。勉強道具一式も荷物に入れる。昼間はちゃんと勉強するということになっている。それに、いざという時に使うアレも荷物の下の方に入れ込んだ。
名古屋駅で集合となったが、友巴ちゃんは母親がお腹を壊したそうで、一日遅れて合流することになった。
残念だが、仕方がないことだし、たった一日のことだ。
名古屋から中央本線で塩尻、塩尻から中央東線で茅野まで行き、そこからはタクシーだ。手配はあけみっちが全て行ってくれた。教員は世界で一番忙しいとも言われる職業だが、秘書でもいるのか?
標高一千メートルほどにある蓼科の空気は湿度も低く澄んでいる。長い移動時間も忘れるくらい心地よい。
「あー、気持ちいいね」
俺の素直な感想に帆乃花ちゃんとサッチがうなずく。
一週間とは言わず、夏の間はこちらで過ごしたい。
タクシーは街のレストラン前で止まった。そこからは、あけみっちのスマホから送られてきた地図を頼りに歩いていく。
わざわざ手書きで描き、スマホカメラで撮ったものだ。手書きと言えど3D調で描かれており結構手が込んでいる。そして『ココ』と地図に書かれた場所には、一見、東京のデザイナーズカフェのようなおしゃれな建物があった。オープンテラスもある。ログハウスのような別荘をイメージしていたのだが、ここがあけみっち所有の別荘のようだ。
「私、別荘って初めて。ワクワクするね」
俺も、私もと口にしているとあけみっちが現れた。
「長旅お疲れ様。迎えに行けなくてごめんね。さ、中に入って」
あけみっちのマンションほどではないが、見るからに高そうな舶来品と思われるランプや絵画が飾ってある。暖炉まであるということは冬にもここに来ているのだろう。
あけみっちに座るよう促される。マンションの時と異なり、ロの字に三人がけソファが置いてあり、帆乃花ちゃんとサッチが二人で、俺は一人で座った。
「一息ついたら、部屋を案内するわ。ちょっと狭いけど我慢してね。荷物は、各自の部屋に入れておいて」
この別荘、一人一部屋あるんですか?
あけみっちから出されたオレンジ色の飲み物を、ほんの一口だけ、口に含んだ。ただのオレンジジュースだった。
全員がオレンジジュースを飲み終わると、あけみっちが二階に案内してくれた。
廊下を挟んで、左右に二部屋ずつある。
「どこも同じ仕様だから好きなところ使って。あ、手前は私専用ね。絶対に入っちゃダメよ」
普通、そう言われると入りたくなるものだが、俺は絶対に入らない。
「トモハちゃんが来ると一部屋足りないよ」
確かに帆乃花ちゃんの言うとおりだ。
「ふふ、ご心配なく。わかってるわよね、梅谷くん」
はいはい。俺はリビングのソファで寝ますよ。
左手前があけみっちの部屋だ。左奥がサッチ、右奥が友巴ちゃん、右手前が帆乃花ちゃんという部屋割になった。
しっかりと掃除する、シーツや枕カバーは交換するという条件で、俺は今日だけ友巴ちゃんの割当ての部屋で寝る許可が出た。
それぞれ、部屋のドアを開ける。そしてそれぞれが感嘆の声をあげる。
あけみっちは狭いと言っていたが、我が家の俺の部屋の二倍はある。そこにキングベッドがどん、座り心地の良さそうなソファがどんと置かれている。カーテンは開けられていて、幅広の窓から見える森の緑が目にまぶしい。
荷物を置いて、ベッドにゴロンと寝転がった。
「みんな、荷物置いたら集合~」
あけみっちが下から参集の号令を飛ばす。
「じゃあ、ひととおり中を説明するから」
あけみっちに連れられ、リビングをスタートに一階を回った。
キッチン、ダイニング、トイレ、洗面と各所をサッチが物色する。
そして最後に風呂だ。脱衣所の入り口で、すでに温泉特有の硫黄の匂いが漂っている。
「うわ、すごっ!」
なんと風呂は、檜の露天風呂だ。大浴場まではいかないが、大人が四人くらいは十分一緒に浸かれる。
「あけみっち。私ここにずっと住みたい」
「サッチに同感。このお風呂にずっと浸かっていたい」
「ふふっ。シュウゴくんは?」
「俺はずっと……」
同じことを言っては芸がないし、捻ったことを言わないとつまらない。
「……」
普通のことしか思いつかない。
「あー、ずっとホノカのお風呂、のぞいてるとかでしょ」
「わざわざのぞかなくても。一緒に入る?」
「ホノカ、ストレートにいやらしい」
「お、俺は……」
「ずっと私の奴隷かなー、ふふっ」
あけみっちの言葉に女子二人が笑う。だが、俺は一ミリも笑えなかった。
その日は勉強はせず、近くを散策してレストランで食事となった。明日からは、基本的にみんなでご飯を作ることになる。あけみっちへのお礼だ。
風呂は順番に入ることとなった。今日は女子が三人まとめて入って、俺がその後だ。
「シュウゴくん、のぞくのはダメよ。ふふっ」
「おすなよ、おすなよ。のぞくなよ、のぞくなよ」
それってフリですか?
「私の裸ならのぞいてもいいわよ」
あけみっちがニタっと笑う。いや、それだけはご勘弁を。見たら奴隷人生まっしぐらですやん。
「おい、シュウゴ。藤木に何があったのか知ってるか? お前、佐原たちと仲良いだろ。何か聞いてないか?」
ヒデキがなぜか焦っている。
教室の真ん中あたりを見ると、藤木さんが女子に囲まれていた。
みんなと笑って楽しそうだ。
サッチ、帆乃花ちゃんに加え、友巴ちゃんや、藤木さんの地味な女子友もいる。
女子たちの隙間から見えた藤木さんは、さすがに土曜日よりも落ち着いたヘアアレンジにしているものの、明らかに先週までの彼女と違う。
レベル3が、一気にレベル25近くまで上がったのだからヒデキが気になるのももっともである。
「おいおい、あんなに可愛く変身したら俺だけの藤木が他の男に目を付けられるだろ」
俺の眉毛がキリッとしたことには全く気づかず、ヒデキが周りの男子に目を配る。
たしかに男子たちが藤木さんに注目しているのは明らかだ。
「キスまでしたんだろ。じゃあ大丈夫、だと思うけど。告ったのか?」
「いや。だから焦ってる。夏休みに告る予定だったのに」
あーどうしようとつぶやきながら、ヒデキは自分の席に向かって行った。
そういえば、もう7月に入っていた。あと半月あまりで夏休みだ。
あけみっちが教室に入ってきて、皆自分の席に散らばる。
おはようと、友巴ちゃん、帆乃花ちゃん、サッチが言ってきた。俺もおはようと返す。席替え直後よりも、ずいぶんと仲間意識が強くなった気がする。
あけみっちが、教壇に立ち、最初に視線を投げかけてくるのは、教室の隅にいる俺だ。そこからスーッと教室全体を見てみんなの様子をさっと確認する。
だが今日は、藤木さんにまず視線を投げた。それに気づいた藤木さんが、顔を伏せる様子が見えた。照れているのだろう。
「みんな、おはよう。それぞれ良い週末を過ごしたようね。さてさて、もうすぐみんなお待ちかねのサマーバケーションね。高二の夏休みは大事だからね。今からちゃんと計画を立てて、勉強だけでなく、思い出も作ってね。三年生になったら……勉強地獄よ」
ヒデキを含めた一部騒がしい男子が、マジかーと叫ぶ。
「シュウゴくん。夏休み、ミツハナで合宿ね」
帆乃花ちゃんが身体を寄せてきてささやく。
合宿? ミツハナで?
その日の帰り、駅前のファストフード店に集合となった。ミツハナの緊急招集がかかったのだ。
「ホノカから聞いてると思うけど、ミツハナで、夏休み……じゃなくて、サマバケ合宿しまーす。場所は長野にあるあけみっちの別荘で。シュウゴくんも行くでしょ。ホノカやトモハも行くって」
サマバケって死語なんですけど。まあ、そこはたいした問題ではなく、あけみっちの別荘というところが大問題だ。
全てあけみっちのペースでことが運ばれるのが目に見えている。
だが、友巴ちゃんや帆乃花ちゃんと一緒に夜を過ごす誘惑には勝てず、二つ返事でオッケーと言ってしまった。
ちなみには藤木さんはまだ誘ってないそうで安心した。藤木さんと一つ屋根の下で過ごしたなんてヒデキに知られたら……。
親には、担任が用意した合宿所でクラスの一部生徒と勉強合宿すると伝えた。ほぼ嘘ではない。
俺の出身中学から今の高校に進んだやつは少なく、うちの親が交流している父兄はいない。何かあった時に親が確認するのは担任のあけみっちだ。その点は安心だ。
合宿は5泊6日。
洗濯は別荘でできるらしいので、3日分の着替えを用意した。下着は新調したものだ。勉強道具一式も荷物に入れる。昼間はちゃんと勉強するということになっている。それに、いざという時に使うアレも荷物の下の方に入れ込んだ。
名古屋駅で集合となったが、友巴ちゃんは母親がお腹を壊したそうで、一日遅れて合流することになった。
残念だが、仕方がないことだし、たった一日のことだ。
名古屋から中央本線で塩尻、塩尻から中央東線で茅野まで行き、そこからはタクシーだ。手配はあけみっちが全て行ってくれた。教員は世界で一番忙しいとも言われる職業だが、秘書でもいるのか?
標高一千メートルほどにある蓼科の空気は湿度も低く澄んでいる。長い移動時間も忘れるくらい心地よい。
「あー、気持ちいいね」
俺の素直な感想に帆乃花ちゃんとサッチがうなずく。
一週間とは言わず、夏の間はこちらで過ごしたい。
タクシーは街のレストラン前で止まった。そこからは、あけみっちのスマホから送られてきた地図を頼りに歩いていく。
わざわざ手書きで描き、スマホカメラで撮ったものだ。手書きと言えど3D調で描かれており結構手が込んでいる。そして『ココ』と地図に書かれた場所には、一見、東京のデザイナーズカフェのようなおしゃれな建物があった。オープンテラスもある。ログハウスのような別荘をイメージしていたのだが、ここがあけみっち所有の別荘のようだ。
「私、別荘って初めて。ワクワクするね」
俺も、私もと口にしているとあけみっちが現れた。
「長旅お疲れ様。迎えに行けなくてごめんね。さ、中に入って」
あけみっちのマンションほどではないが、見るからに高そうな舶来品と思われるランプや絵画が飾ってある。暖炉まであるということは冬にもここに来ているのだろう。
あけみっちに座るよう促される。マンションの時と異なり、ロの字に三人がけソファが置いてあり、帆乃花ちゃんとサッチが二人で、俺は一人で座った。
「一息ついたら、部屋を案内するわ。ちょっと狭いけど我慢してね。荷物は、各自の部屋に入れておいて」
この別荘、一人一部屋あるんですか?
あけみっちから出されたオレンジ色の飲み物を、ほんの一口だけ、口に含んだ。ただのオレンジジュースだった。
全員がオレンジジュースを飲み終わると、あけみっちが二階に案内してくれた。
廊下を挟んで、左右に二部屋ずつある。
「どこも同じ仕様だから好きなところ使って。あ、手前は私専用ね。絶対に入っちゃダメよ」
普通、そう言われると入りたくなるものだが、俺は絶対に入らない。
「トモハちゃんが来ると一部屋足りないよ」
確かに帆乃花ちゃんの言うとおりだ。
「ふふ、ご心配なく。わかってるわよね、梅谷くん」
はいはい。俺はリビングのソファで寝ますよ。
左手前があけみっちの部屋だ。左奥がサッチ、右奥が友巴ちゃん、右手前が帆乃花ちゃんという部屋割になった。
しっかりと掃除する、シーツや枕カバーは交換するという条件で、俺は今日だけ友巴ちゃんの割当ての部屋で寝る許可が出た。
それぞれ、部屋のドアを開ける。そしてそれぞれが感嘆の声をあげる。
あけみっちは狭いと言っていたが、我が家の俺の部屋の二倍はある。そこにキングベッドがどん、座り心地の良さそうなソファがどんと置かれている。カーテンは開けられていて、幅広の窓から見える森の緑が目にまぶしい。
荷物を置いて、ベッドにゴロンと寝転がった。
「みんな、荷物置いたら集合~」
あけみっちが下から参集の号令を飛ばす。
「じゃあ、ひととおり中を説明するから」
あけみっちに連れられ、リビングをスタートに一階を回った。
キッチン、ダイニング、トイレ、洗面と各所をサッチが物色する。
そして最後に風呂だ。脱衣所の入り口で、すでに温泉特有の硫黄の匂いが漂っている。
「うわ、すごっ!」
なんと風呂は、檜の露天風呂だ。大浴場まではいかないが、大人が四人くらいは十分一緒に浸かれる。
「あけみっち。私ここにずっと住みたい」
「サッチに同感。このお風呂にずっと浸かっていたい」
「ふふっ。シュウゴくんは?」
「俺はずっと……」
同じことを言っては芸がないし、捻ったことを言わないとつまらない。
「……」
普通のことしか思いつかない。
「あー、ずっとホノカのお風呂、のぞいてるとかでしょ」
「わざわざのぞかなくても。一緒に入る?」
「ホノカ、ストレートにいやらしい」
「お、俺は……」
「ずっと私の奴隷かなー、ふふっ」
あけみっちの言葉に女子二人が笑う。だが、俺は一ミリも笑えなかった。
その日は勉強はせず、近くを散策してレストランで食事となった。明日からは、基本的にみんなでご飯を作ることになる。あけみっちへのお礼だ。
風呂は順番に入ることとなった。今日は女子が三人まとめて入って、俺がその後だ。
「シュウゴくん、のぞくのはダメよ。ふふっ」
「おすなよ、おすなよ。のぞくなよ、のぞくなよ」
それってフリですか?
「私の裸ならのぞいてもいいわよ」
あけみっちがニタっと笑う。いや、それだけはご勘弁を。見たら奴隷人生まっしぐらですやん。
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