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修学旅行編
第九話 初めてのキス
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「両手じゃだめだからね。片手でスマートにサッと外さないと」
もうこうなったらやけだ。ここでしないのは男ではない。
右手を佐原さんの背中に伸ばし、ホックを外しにかかった。
簡単だと思われたホック外しは、片手では意外と難しい。親指も使い何とか外したが、スマートとは程遠い。
「まだまだ練習が必要ね」
佐原さんは背中を向けたままつぶやいた。そして肩紐をずらし、ブラをとった。
「風邪ひいちゃうし」
ゆっくりとこちらを向いた佐原さんは、裸体のまま俺に身体を密着させてきた。
きっとこれは極上の夢に違いない。
トップアイドル以上の可愛い子の裸体が目の前に現れたかと思ったら、体操着やブラ越しではない、生の胸がむにゅっと俺の胸に触れたのだ。温かく柔らかい。
隣の部屋には好きな娘がいる。
だが、風邪をひかないために仕方なく他の娘と体を温め合うのだ。そう自分に言い聞かせた。
佐原さんのぷっくりとした唇が俺の唇にそっと触れた。これが俺の初キッスだ。
肝試しで初めて異性の手を握り、そしてキスまでした。
あけみっちのように、このことを何年後かに誰か、例えば大学や会社の後輩などに言うことになるのだろうか。
そう思っていると佐原さんの舌が俺の舌に絡んできた。と同時に、俺のパンツに手が入ってきた。
「うっ」
ビックっとなり、思わず声を出してしまった。
佐原さんの右手がゆっくりと動く。
「本物ってあったかいし、脈うってるんだ」
佐原さんが感心した様子でつぶやく。佐原さんは、キスは初めてではなさそうだが、男のアソコに触れるのは初めてのようだ。「本物って」という言葉が少し引っかかるが……。
初めての感覚に意識が遠のいていく。いかん。今度は俺の方が攻めないと。
佐原さんの手を止め、彼女の背後に回る。そして両手で胸を撫でた。マシュマロのようという表現がされるがまさにそれだ。女子の胸はみんなこんなに柔らかいのか?
「んん……」
佐原さんが声をもらす。
ちょっと待てよ。あっちの声が聞こえるということは、こっちに声も聞こえるってことじゃないか。
思わず手を引っ込めようとしたが、それを佐原さんが止める。
「大丈夫」
何が大丈夫かわからないが、「滅多にないチャンスをモノにするのができる男よ」と言ったあけみっちの言葉を思い出す。
俺の理性は徐々になくなってきた。
柔らかな胸を揉み、舌同士を絡ませる。
「あん……」
(あっあっ……もうだめ)
佐原さんが思わず出したであろう声は森崎さんの激しめな声に打ち消された。
恐らく、ふすまの向こうには聞こえていないはず。
そう思った時だ。
二つの部屋をつないでいるふすまがすっーと開いた。
「あー、やっぱりホノカじゃん」
甘い香りとともに登場したのは全身裸の須藤さんだ。女豹のポーズのまま、片手でふすまを開けた彼女の胸、ランキング一位の胸は伊達ではない。グラビアアイドルのようにたわわな二つの果実がぶら下がっている。
唖然とした俺と佐原さんとは対照的に須藤さんは嬉しそうにこちらを見ている。
「へへっ。今日もトモハちゃんをイカしたわ。まだ入口なのに」
奥で横たわっている森崎さんは全身で息をし、動けないでいるようだ。
何? どういう状況?
「今日も」ってどういうこと??
「ホノカも梅谷くんもこっちにきなよ」
「もう、サッチ。せっかく梅谷くんといいとこだったのに」
「大丈夫。私が続きをしてあげるから」
「サッチが続き? って……だめだめ。これから私が梅谷くんに……」
「何言ってるの。私が相手をするのはホノカ。梅谷くんはトモハちゃんの相手をしてあげて」
「ちょっと、サッチ。私の……」
続きを言わせないように須藤さんは佐原さんを押し倒しキスをした。
そして、須藤さんは、唖然としたまま座っている俺に向かって衝撃的な言葉を発する。
「トモハちゃん、梅谷くんを好きなんだって」
<次話:初恋の人>
裸で横たわる初恋の人(両想い)にすることは一つ。
もうこうなったらやけだ。ここでしないのは男ではない。
右手を佐原さんの背中に伸ばし、ホックを外しにかかった。
簡単だと思われたホック外しは、片手では意外と難しい。親指も使い何とか外したが、スマートとは程遠い。
「まだまだ練習が必要ね」
佐原さんは背中を向けたままつぶやいた。そして肩紐をずらし、ブラをとった。
「風邪ひいちゃうし」
ゆっくりとこちらを向いた佐原さんは、裸体のまま俺に身体を密着させてきた。
きっとこれは極上の夢に違いない。
トップアイドル以上の可愛い子の裸体が目の前に現れたかと思ったら、体操着やブラ越しではない、生の胸がむにゅっと俺の胸に触れたのだ。温かく柔らかい。
隣の部屋には好きな娘がいる。
だが、風邪をひかないために仕方なく他の娘と体を温め合うのだ。そう自分に言い聞かせた。
佐原さんのぷっくりとした唇が俺の唇にそっと触れた。これが俺の初キッスだ。
肝試しで初めて異性の手を握り、そしてキスまでした。
あけみっちのように、このことを何年後かに誰か、例えば大学や会社の後輩などに言うことになるのだろうか。
そう思っていると佐原さんの舌が俺の舌に絡んできた。と同時に、俺のパンツに手が入ってきた。
「うっ」
ビックっとなり、思わず声を出してしまった。
佐原さんの右手がゆっくりと動く。
「本物ってあったかいし、脈うってるんだ」
佐原さんが感心した様子でつぶやく。佐原さんは、キスは初めてではなさそうだが、男のアソコに触れるのは初めてのようだ。「本物って」という言葉が少し引っかかるが……。
初めての感覚に意識が遠のいていく。いかん。今度は俺の方が攻めないと。
佐原さんの手を止め、彼女の背後に回る。そして両手で胸を撫でた。マシュマロのようという表現がされるがまさにそれだ。女子の胸はみんなこんなに柔らかいのか?
「んん……」
佐原さんが声をもらす。
ちょっと待てよ。あっちの声が聞こえるということは、こっちに声も聞こえるってことじゃないか。
思わず手を引っ込めようとしたが、それを佐原さんが止める。
「大丈夫」
何が大丈夫かわからないが、「滅多にないチャンスをモノにするのができる男よ」と言ったあけみっちの言葉を思い出す。
俺の理性は徐々になくなってきた。
柔らかな胸を揉み、舌同士を絡ませる。
「あん……」
(あっあっ……もうだめ)
佐原さんが思わず出したであろう声は森崎さんの激しめな声に打ち消された。
恐らく、ふすまの向こうには聞こえていないはず。
そう思った時だ。
二つの部屋をつないでいるふすまがすっーと開いた。
「あー、やっぱりホノカじゃん」
甘い香りとともに登場したのは全身裸の須藤さんだ。女豹のポーズのまま、片手でふすまを開けた彼女の胸、ランキング一位の胸は伊達ではない。グラビアアイドルのようにたわわな二つの果実がぶら下がっている。
唖然とした俺と佐原さんとは対照的に須藤さんは嬉しそうにこちらを見ている。
「へへっ。今日もトモハちゃんをイカしたわ。まだ入口なのに」
奥で横たわっている森崎さんは全身で息をし、動けないでいるようだ。
何? どういう状況?
「今日も」ってどういうこと??
「ホノカも梅谷くんもこっちにきなよ」
「もう、サッチ。せっかく梅谷くんといいとこだったのに」
「大丈夫。私が続きをしてあげるから」
「サッチが続き? って……だめだめ。これから私が梅谷くんに……」
「何言ってるの。私が相手をするのはホノカ。梅谷くんはトモハちゃんの相手をしてあげて」
「ちょっと、サッチ。私の……」
続きを言わせないように須藤さんは佐原さんを押し倒しキスをした。
そして、須藤さんは、唖然としたまま座っている俺に向かって衝撃的な言葉を発する。
「トモハちゃん、梅谷くんを好きなんだって」
<次話:初恋の人>
裸で横たわる初恋の人(両想い)にすることは一つ。
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