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修学旅行編
第五話 高速バスの席
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博多駅からはバス移動だ。
ただ今の時刻は九時四十分。休憩を含め、長崎市街までバスで二時間半程度かかるそうだ。その間、今度は佐原さんと隣同士で座ることになる。
女子と二人で何を話せば良いのか、一応考えてきた。ネット仕込みというのが多少不安であるが。
俺たちが乗り込むバスは高速バス仕様で、三十八人乗り。
左窓側「1A」から右窓側「1D」、同様に「2A」から「2D」と後方に下がっていき、最後は10列目の右窓側「10D」だ。
「1A」と「1B」は担任、副担任の席のため、俺は最後「10D」で隣の佐原さんは「10C」となる。
本来「10A」と「10B」がある場所は、トイレとなっており席はない。つまり、俺と佐原さんは最後列で孤立した席となっている。せめて「10B」に女子でも座っていれば、佐原さんの話し相手になってくれたのに……。
「梅谷くん、よろしくね」
先に奥の席に座っていた俺に、佐原さんが柔らかな笑顔を見せる。
うっ、流石に可愛い。
「よろしく」
まず初めになんと声をかけるか決めてきた。そして、そのとおり口に出す。
「隣がトイレだし、席交代しようか?」
「ううん、大丈夫。梅谷くんが奥の方が都合がいい。ありがとうね」
つまり、修学旅行委員として動きやすい廊下側がいいということだろう。まあ、つかみはこのくらいだろうが、あとの二時間半をどう会話をし、過ごすか。
「みなさーん、ようこそ」
バスガイドの自己紹介が始まった。ヒデキは、バスガイドだけを移動の楽しみにしていたが、残念ながら百戦錬磨のベテランバスガイドである。このような場合、他のクラスのバスガイドが気になるのは、何十年も前と変わっていないだろう。
その後、あけみっちが今日のスケジュールや注意事項を話している間にバスは出発した。
ちょうど前の席が森崎さんであるが、姿は見えなく残念だ。誰か透明なバスの座席を開発してくれ。
すぐに長崎の街を紹介するDVD映像がバスのモニターに映し出された。移動疲れで寝る前に、学習させておこうということだろう。素直に映像を見ているとすぐに高速道路に入った。
15分程度で映像のエンディングが流れ始めると、スッと佐原さんと斜め前の席の須藤さんが申し合わせたかのように立ち上がる。
二人でトイレか?
「サッチとちょっと行ってくるね」
佐原さんはそう言うと、トイレではなく、バスの前方に移動した。
DVDが終了し、須藤さんがマイクを握る。
「はーい、ここからはしばらくカラオケタイムです」
「前からマイクを順番に回すので、歌いたい人は歌う、歌いたくない人は次の人にマイクを渡す、ということでお願いします」
二人で説明をし、マイクを「1C」に座っている生徒に渡した。
森崎さんは積極的に歌うタイプではないと思うけど、歌うとしたらどのような歌を歌うのだろう。
佐原さんたちが席に戻ってくる間に、曲が始まり、女子生徒二人が昨年ヒットチャート一位になった歌を恥ずかしそうに歌い出した。
「ふう、ちゃんと歌ってくれて良かった」
佐原さんが席に座りながらつぶやいた。その後、数人がパスしたが男子が二人、ヒデキと隣の男子だが、大声で歌い始めた。
あれはきっとヤケになっているな。
そう思った時だ。
佐原さんが制服のジャケットを脱ぎ出した。フワッと甘く、だが爽やかな匂いが漂う。
「一番後ろの席って暑いね。梅谷くんも脱ぎなよ」
「ちょっと、ホノカ。その言い方、いやらしい」
通路側からひょこっと顔を出した須藤さんがそう言った。どっかで聞いた覚えのあるセリフだ。
「え? そう聞こえた? 普通に言っただけだけど」
まあシチュエーションによっては、いやらしく聞こえるだろうな。そんなシチュエーションは実際にはないのだが。
つまんないと言って須藤さんは前を向いた。
「まったくサッチは。私なんてサッチに比べたら全然いやらしくないのに。ね」
そう言い佐原さんは俺に笑顔を向ける。だが俺には比較対象の須藤さんのいやらしさレベルがわからない。
う、うーんと答えつつ、俺はそっと佐原さんの顔から、視線をブラウスに包まれた胸に移した。
佐原さんのウエストはキュッと締まっており、その分、胸の膨らみが強調される。きっと揉んだら気持ち良いんだろうなと思う俺はいやらしい男子だ。
ジャケットを座席の上の棚に入れるために、佐原さんはこちらを向き、うんしょと手を挙げた。
うっ、胸が……顔の前に。両手でそっと揉みたい……いや、舌でぺろっと舐めたい。
佐原さんが席に着くと、俺もジャケットを脱ぎ棚に入れた。
窓の外のあれって有名な港だよねや、長崎って俳優兼アーティストの誰々の出身地だよねなど、たわいない話を佐原さんとする。
佐原さんが話を振ってくれるので楽なのだが、俺もそろそろ考えてきた話題、最も聞きたかったことを聞いてみるか。
「佐原さんって、須藤さんや森崎さんとたまに一緒に帰ってるけど、何をしてるの?」
「ん? 三人で? うんんー、なんて言ったらいいかな。まあ、ひとことで言うと秘密のことかな」
ひ、秘密のことをしている? 森崎さんも一緒に? その単語だけで興奮する。
ここでいつもなら、須藤さんが振り返って、「その言い方、いやらしい」と言うのだが、今回は聞こえていなかったのか。
「秘密のことかー。ヒントないの?」
平静を装い、聞いてみた。
「うーん、ヒントかあ。三人とも声を出すかな。あそこなら大きな声出しても平気なのよね」
その時、須藤さんにマイクが渡ってきた。
一人で歌うのかと思ったら、何と森崎さんと今流行りの女性ボーカルグループの歌を見事なハモリで歌い始めた。
サビの部分では、須藤さんが佐原さんの顔にマイクと自分の顔を近づけ、三人で熱唱する。
何だよ、声を出す秘密のことって、カラオケだったのかよ。
歌い終わった後、佐原さんからマイクを手渡されたが、三人の完璧なパフォーマンスの後に歌えないとパスした。
そこでカラオケタイムは終了し、各自、お菓子を食べたり、おしゃべりをしたりして時を過ごした。
それにしても、トイレに行く男子が多い。そしてもれなくブラウス姿の佐原さんを横目で見る。それに佐原さんも気づいているようだ。
「やっぱり席、交代する?」
「うーん、そうしてくれる? 落ち着かない」
席を交代するために、二人とも通路にいったん移動し、佐原さんが奥側に座った。
俺も、さっきまで佐原さんが座っていた席に座ると、ほんわかと尻に温かみを感じる。佐原さんのお尻があった場所だと思うと少し興奮する。
「窓側って、景色がよく見えていいね」
佐原さんの顔越しに風景を見ると、佐賀ののどかな田園風景が広がっていた。
それからは、トイレに来た男子は、サッと済ませて自分の席に戻るようになった。
「佐原さん、須藤さん、ちょっと」
あけみっちがバス後方に向い、大声を出した。
「ごめん、あけみっちが呼んでるから、出るね」
「あ、俺もちょうどトイレ行きたかったし」
俺が先にトイレに移動し、その間に佐原さんが先生のところに行く形になった。
トイレから出ると、まだ佐原さん、須藤さんはあけみっちに捕まっていた。
通路側の席に座っていると、二人が戻ってきた。
佐原さんが奥に座れるよう、席を立とうと思った時だ。
「大丈夫。私、細いから。立たなくても通れるよ」
そう言い、佐原さんはニコリとした。
ここで席を立つと、佐原さんが細くないと言っていることになる。
俺は座席に座ったまま、少し身をひいた。
俺の目の前を佐原さんのお尻が通過する、その時だ。
「きゃ!」
佐原さんのポニーテールが俺の顔にばっさっとかかる。
「うっ」
思わず声が出たのは、佐原さんのお尻が俺の膝、いや、太ももと股間に乗っかってきたからだ。
丸く柔らかい。思わず、そのまま佐原さんの細い腰に手を回し、ぎゅっと抱きたいと思った。
「ごめん、重いね」
「ううん。全然」
そのまま、佐原さんは立たずにスライドして隣に移動したため、お尻のむにゅっと感を太ももに感じ、頭が真っ白となった。
その後は、何を話したりしたか、全く覚えていない。気づいたら長崎に着いていたのであった……。
<次話:肝試しスタート>
佐原さんと二人っきりで歩く夜道。ところが天気があやしく……
ただ今の時刻は九時四十分。休憩を含め、長崎市街までバスで二時間半程度かかるそうだ。その間、今度は佐原さんと隣同士で座ることになる。
女子と二人で何を話せば良いのか、一応考えてきた。ネット仕込みというのが多少不安であるが。
俺たちが乗り込むバスは高速バス仕様で、三十八人乗り。
左窓側「1A」から右窓側「1D」、同様に「2A」から「2D」と後方に下がっていき、最後は10列目の右窓側「10D」だ。
「1A」と「1B」は担任、副担任の席のため、俺は最後「10D」で隣の佐原さんは「10C」となる。
本来「10A」と「10B」がある場所は、トイレとなっており席はない。つまり、俺と佐原さんは最後列で孤立した席となっている。せめて「10B」に女子でも座っていれば、佐原さんの話し相手になってくれたのに……。
「梅谷くん、よろしくね」
先に奥の席に座っていた俺に、佐原さんが柔らかな笑顔を見せる。
うっ、流石に可愛い。
「よろしく」
まず初めになんと声をかけるか決めてきた。そして、そのとおり口に出す。
「隣がトイレだし、席交代しようか?」
「ううん、大丈夫。梅谷くんが奥の方が都合がいい。ありがとうね」
つまり、修学旅行委員として動きやすい廊下側がいいということだろう。まあ、つかみはこのくらいだろうが、あとの二時間半をどう会話をし、過ごすか。
「みなさーん、ようこそ」
バスガイドの自己紹介が始まった。ヒデキは、バスガイドだけを移動の楽しみにしていたが、残念ながら百戦錬磨のベテランバスガイドである。このような場合、他のクラスのバスガイドが気になるのは、何十年も前と変わっていないだろう。
その後、あけみっちが今日のスケジュールや注意事項を話している間にバスは出発した。
ちょうど前の席が森崎さんであるが、姿は見えなく残念だ。誰か透明なバスの座席を開発してくれ。
すぐに長崎の街を紹介するDVD映像がバスのモニターに映し出された。移動疲れで寝る前に、学習させておこうということだろう。素直に映像を見ているとすぐに高速道路に入った。
15分程度で映像のエンディングが流れ始めると、スッと佐原さんと斜め前の席の須藤さんが申し合わせたかのように立ち上がる。
二人でトイレか?
「サッチとちょっと行ってくるね」
佐原さんはそう言うと、トイレではなく、バスの前方に移動した。
DVDが終了し、須藤さんがマイクを握る。
「はーい、ここからはしばらくカラオケタイムです」
「前からマイクを順番に回すので、歌いたい人は歌う、歌いたくない人は次の人にマイクを渡す、ということでお願いします」
二人で説明をし、マイクを「1C」に座っている生徒に渡した。
森崎さんは積極的に歌うタイプではないと思うけど、歌うとしたらどのような歌を歌うのだろう。
佐原さんたちが席に戻ってくる間に、曲が始まり、女子生徒二人が昨年ヒットチャート一位になった歌を恥ずかしそうに歌い出した。
「ふう、ちゃんと歌ってくれて良かった」
佐原さんが席に座りながらつぶやいた。その後、数人がパスしたが男子が二人、ヒデキと隣の男子だが、大声で歌い始めた。
あれはきっとヤケになっているな。
そう思った時だ。
佐原さんが制服のジャケットを脱ぎ出した。フワッと甘く、だが爽やかな匂いが漂う。
「一番後ろの席って暑いね。梅谷くんも脱ぎなよ」
「ちょっと、ホノカ。その言い方、いやらしい」
通路側からひょこっと顔を出した須藤さんがそう言った。どっかで聞いた覚えのあるセリフだ。
「え? そう聞こえた? 普通に言っただけだけど」
まあシチュエーションによっては、いやらしく聞こえるだろうな。そんなシチュエーションは実際にはないのだが。
つまんないと言って須藤さんは前を向いた。
「まったくサッチは。私なんてサッチに比べたら全然いやらしくないのに。ね」
そう言い佐原さんは俺に笑顔を向ける。だが俺には比較対象の須藤さんのいやらしさレベルがわからない。
う、うーんと答えつつ、俺はそっと佐原さんの顔から、視線をブラウスに包まれた胸に移した。
佐原さんのウエストはキュッと締まっており、その分、胸の膨らみが強調される。きっと揉んだら気持ち良いんだろうなと思う俺はいやらしい男子だ。
ジャケットを座席の上の棚に入れるために、佐原さんはこちらを向き、うんしょと手を挙げた。
うっ、胸が……顔の前に。両手でそっと揉みたい……いや、舌でぺろっと舐めたい。
佐原さんが席に着くと、俺もジャケットを脱ぎ棚に入れた。
窓の外のあれって有名な港だよねや、長崎って俳優兼アーティストの誰々の出身地だよねなど、たわいない話を佐原さんとする。
佐原さんが話を振ってくれるので楽なのだが、俺もそろそろ考えてきた話題、最も聞きたかったことを聞いてみるか。
「佐原さんって、須藤さんや森崎さんとたまに一緒に帰ってるけど、何をしてるの?」
「ん? 三人で? うんんー、なんて言ったらいいかな。まあ、ひとことで言うと秘密のことかな」
ひ、秘密のことをしている? 森崎さんも一緒に? その単語だけで興奮する。
ここでいつもなら、須藤さんが振り返って、「その言い方、いやらしい」と言うのだが、今回は聞こえていなかったのか。
「秘密のことかー。ヒントないの?」
平静を装い、聞いてみた。
「うーん、ヒントかあ。三人とも声を出すかな。あそこなら大きな声出しても平気なのよね」
その時、須藤さんにマイクが渡ってきた。
一人で歌うのかと思ったら、何と森崎さんと今流行りの女性ボーカルグループの歌を見事なハモリで歌い始めた。
サビの部分では、須藤さんが佐原さんの顔にマイクと自分の顔を近づけ、三人で熱唱する。
何だよ、声を出す秘密のことって、カラオケだったのかよ。
歌い終わった後、佐原さんからマイクを手渡されたが、三人の完璧なパフォーマンスの後に歌えないとパスした。
そこでカラオケタイムは終了し、各自、お菓子を食べたり、おしゃべりをしたりして時を過ごした。
それにしても、トイレに行く男子が多い。そしてもれなくブラウス姿の佐原さんを横目で見る。それに佐原さんも気づいているようだ。
「やっぱり席、交代する?」
「うーん、そうしてくれる? 落ち着かない」
席を交代するために、二人とも通路にいったん移動し、佐原さんが奥側に座った。
俺も、さっきまで佐原さんが座っていた席に座ると、ほんわかと尻に温かみを感じる。佐原さんのお尻があった場所だと思うと少し興奮する。
「窓側って、景色がよく見えていいね」
佐原さんの顔越しに風景を見ると、佐賀ののどかな田園風景が広がっていた。
それからは、トイレに来た男子は、サッと済ませて自分の席に戻るようになった。
「佐原さん、須藤さん、ちょっと」
あけみっちがバス後方に向い、大声を出した。
「ごめん、あけみっちが呼んでるから、出るね」
「あ、俺もちょうどトイレ行きたかったし」
俺が先にトイレに移動し、その間に佐原さんが先生のところに行く形になった。
トイレから出ると、まだ佐原さん、須藤さんはあけみっちに捕まっていた。
通路側の席に座っていると、二人が戻ってきた。
佐原さんが奥に座れるよう、席を立とうと思った時だ。
「大丈夫。私、細いから。立たなくても通れるよ」
そう言い、佐原さんはニコリとした。
ここで席を立つと、佐原さんが細くないと言っていることになる。
俺は座席に座ったまま、少し身をひいた。
俺の目の前を佐原さんのお尻が通過する、その時だ。
「きゃ!」
佐原さんのポニーテールが俺の顔にばっさっとかかる。
「うっ」
思わず声が出たのは、佐原さんのお尻が俺の膝、いや、太ももと股間に乗っかってきたからだ。
丸く柔らかい。思わず、そのまま佐原さんの細い腰に手を回し、ぎゅっと抱きたいと思った。
「ごめん、重いね」
「ううん。全然」
そのまま、佐原さんは立たずにスライドして隣に移動したため、お尻のむにゅっと感を太ももに感じ、頭が真っ白となった。
その後は、何を話したりしたか、全く覚えていない。気づいたら長崎に着いていたのであった……。
<次話:肝試しスタート>
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