婚約者に陰で凡才令嬢と呼ばれていたので、努力することにしました!

「あいつは天才ばかりの伯爵家に生まれた唯一の凡才令嬢なんだよ!」

 伯爵令嬢のシエル・ラパンは、1ヶ月前に婚約した公爵令息のロドルフ・ルナルドがデビュタントのパーティで自分の陰口を言っている場面に出くわす。

 特別な才能を持つ天才一族の中で、唯一なんの才能も無い凡才令嬢であるという事実を知ったシエルは、婚約者を見返すために両親や兄弟たちの力を借りながら努力を始めるのだった……
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