嘘から始まった

橋本衣兎

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これが初恋!!!??

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「でね、京哉きょうやさんの作った料理って全部美味しいんよ、!俺ももっと頑張らへんといけへんよね、!」

俺は笑顔で言いながら、氷入りのオレンジジュース入りのコップを手に取る。俺の話を優しく聞いてくれているのは、

「へぇ~、、華月はづきがそこまで言うなら美味しいんやろうね」

「やっぱり、料理出来る男子は好感度高いわよね。ぁ、佑月ゆづきキッチン行くなら、アイス取ってきて」

「はいはい、ぁ、、伊月いづき姉、このポテチ食べて良い?」

「良いよ~」

姉達である。俺の隣に居るのが1番上の姉の陽月ひづきお姉ちゃん、その隣に居るのが2番目の姉でこの家の家主である伊月お姉ちゃん。そして先ほどキッチンに向かったのが歳の近い3番目の姉で社会人1年目の佑月お姉ちゃん。
姉達は全員可愛い系と言えばええんかな。その中でも伊月お姉ちゃんは結構大人っぽいし身長も高い方やけど、可愛いよ。
今日は月に2回あるお集まり会の日だ。まぁ、最近あった事とかの報告会って言う名目でもある。

「でも、良かったわ」

「ぇ?」

「華月が幸せそうで、あんな男と7年間も暮らさせてたのは、本当に後悔してたから」

「陽月お姉ちゃん」

悲しそうな表情で俺に言ってきた陽月お姉ちゃん。陽月お姉ちゃんと伊月お姉ちゃんはあの男に引き取られずに、陽月お姉ちゃんは就職、伊月お姉ちゃんは大学入学では引き取られなかった。
それをずっと後悔していた。佑月お姉ちゃんも高校を全寮制の学校にした事ですぐにあの家を出た。佑月お姉ちゃん以外の2人は既に結婚をしていて2人共俺を引き取ろうと考えていたが同時期に妊娠が発覚した事で叶わなかった。

佑月お姉ちゃんはバイトを増やして俺に仕送りをしてくれたりしてて本当に3人には感謝しているし、恨んだ事なんて一度もあらへん。

「確かにそうやな。でも、高校に入る時に1人暮らしをさせる為にお姉ちゃん達が家賃や光熱費とかのお金や生活費出してくれて、俺はそれをホンマに感謝しとるんや」
「確かに、あの男と暮らしてた時間は辛かったけど、お姉ちゃん達が探してくれたあの家があったから、京哉さんとも出会えたんやで!悲しい顔はせんでや」

俺が陽月お姉ちゃんに近づいてお姉ちゃんの両手を包み込む様に手を合わせて、微笑みながらそう言うと、一瞬のうちに3つの物体が俺に飛び込んできた。

「「「華月~!!!!」」」

「ギャッ  ぉ、お姉ちゃん、にゃ、何すんねん」

「はぁ~、うちの弟ホンマに可愛ええ!天使過ぎるんやけど!」ナデナデ ギュー

「分かる!息子も娘も可愛いけど、やっぱり弟が1番って思えるぐらい可愛い!愛おしい!」ナデナデ  ギュー

「ホンマに私らにとって大切な家族!愛おし過ぎて死ぬ!」ナデナデ  ギュー

「ぉ、お姉ちゃん、、、く、くる、苦しい、」

お姉ちゃん達からの撫で撫で攻撃と抱きつかれて恥ずかしさと苦しさで、色んな意味で死にそうになってしまう。

少ししてから、3人は落ち着いたのかジュースを飲んで一呼吸して俺の方を愛おしそうに見ながら抱きつこうとしてくる。俺はそれを止める様に右手で拒否る。

俺は少し疲れてしまってため息を吐いてから、ジュースを1口飲むと、3人の視線が俺に突き刺さる。

「「「ジー、、、、」」」

「、、、、な、何?お姉ちゃん達」

「いや、華月ってホンマに結構凄いな~って」

「?、、何が凄いねん」

伊月お姉ちゃんにそう言われて俺は何なのか分からずに頭をコテンと傾けて、聞く。すると、お姉ちゃん達は顔を見合わせてから陽月お姉ちゃんが口を開いた。

「いや、彼女に振られた京哉君を慰めて、実家に挨拶と言う事を忘れてて、それを華月が受けると言う名目で仮とは言えだが恋人同士にまで漕ぎ着ける華月ってホンマにめざといな~、って思って」

「好きな人、華月の事やから多分初恋の人と仮とは言え恋人関係に漕ぎ着けるとか、私達の弟天使やけど小悪魔でもあったんやな~」

「、、、、、、、、は?」

陽月お姉ちゃんと佑月お姉ちゃんに感心した表情をしながらそう言われて、俺は何を言っているのか、全く分からなくて、頭の中が瞬時に混乱してきた。それがお姉ちゃん達に伝わったらしく、

「ぇ?華月自覚ないん!?嘘、うちの子ここまで鈍感やったとは」

「人から向けられている好意とかに気付かないタイプだとは思ってたけど、まさか自分自身までやとは思わんかった」

「え?え?は?俺が京哉さんの事が好き?」
「嘘やろ?ぇ?はぁ?どー言う事?ぇ?」

お姉ちゃんにそう言われて、俺は何を言ってきたのかが理解出来へんかった。俺が京哉さんの事を好き?ぇ?ちょっと待てや、、は?、、、、ぇ?え?







え?









「ぁ、ダメや。この子頭がショートしとるわ」

「伊月姉と陽月姉がんな事言ったからやろ。この子結構お馬鹿なんやから」

「いや、まさかあたし達の言葉でこうなるとは思わんかったわ」

「、、、、俺がきょ、京哉さんの事好きってどー言う事なん?」

俺は混乱しながらもお姉ちゃんに質問をする。今は何でそう思ったんかとか、確証は?とかが気になっとる。最初に陽月お姉ちゃんが口を開く。

「、、いや、だって華月、京哉君の居ない所でいつも彼の話題を話してるし、たまに「京哉さんと一緒に居ると何か分からへんけど、落ち着くんよね、!」とか言ってるし」

「陽月姉さんと同感、あたしが友達に教えられたのがあるんやけど、恋に気づく瞬間ってのがあるんやけど【その人の事をその人が居ない所で思い浮かんだり考える】って事とかが恋やって言ってたわ」

「ぁ、それ私の友達も言っとた。【その人の為なら怒ったり泣いたりする】とか【その人を幸せにしたいとかその人の為に何かしたい】とか、後は【その人の笑顔を見ると心が落ち着く、見続けたい】って思えたりするもの恋の気づきって言っとったよ」

「伊月と佑月のお友達恋愛豊富そうやね」

「、、、、」

俺はお姉ちゃん達の言葉で再び混乱して言葉に詰まって口を閉じて黙る。
ぇ?やっぱり、ぇ?ぇ?俺京哉さんの事好きなん?ぇ?俺が自覚してないでホンマは好きやったとか??!?

混乱している頭で良く考えてみる。お姉ちゃん達が言ってた。
【その人の事をその人が居ない所で思い浮かんだり考える】
、、、、うん。やっとるわ。そうやん、俺ふと、「今頃、京哉さんもお昼なんかな~」とか「ひき肉安いな~、、ぁ、京哉さんに教えて貰った三食丼にようかな」とか、考えたり思い浮かんだりしとるわ。普通の事やと思ったったんやけどなー、次は、
【その人の為なら怒ったり泣いたりする】
うん、俺泣いたな。京哉さんの前で泣いたやん。そうやったわ。泣いとるわ。それに怒ったんやか。元カノに対しても京哉さんに対してもどっちに怒ったんやか。フルコンボやんか。それやったら次の、
【その人を幸せにしたいとかその人の為に何かしたい】
、、、、しとるかな?確かに、京哉さんの為に嘘付いたりはしとるけど!嘘やろ?ぇ?ぇ?京哉さんの幸せは願っとるし、何かしたいなとは考えた事あるけどやな~、嘘やと言って。ではお次、
【その人の笑顔を見ると心が落ち着く、見続けたい】
クッ 否定出来へん、京哉さんの笑顔は素敵やし悲しそうな顔とかさせたくないって思えるし、!笑顔にしたいって思えるし!ホンマ?ぇ?

俺はこの結果にしどろもどろになりながらも、お姉ちゃん達に混乱して何故か涙目になりながら問いかけてみる。

「俺、京哉さんの事、、、、好きやったん??」

「好きやろ。やって、華月、アンタさ、、」

伊月お姉ちゃんはそう言って少しの間を空けてる。俺は少しこの後に何を言われるのか分からず緊張してしまい拳を握る力が強くなる。

「、、、、京哉君のお話してとる気いつも以上に嬉しそうで楽しそうで幸せなそうな表情してたわよ。あたし達が知らない顔をしてたで」

「、、、、ぇ?」

「そうそう、京哉君の話題が出ると嬉しそうで、普通隣人さんの家入ったり、隣人さんの為に何か出来るわけないよ。私だって躊躇するのに」

「うんうん、華月は京哉さんの事になると、どこかムキになったりするし、ここ2年は蛍《ほたる》達の話題なんて私達が聞かないと、話さないし、!」

「、、、、マジ?」

伊月お姉ちゃんを皮切りに陽月お姉ちゃん、佑月お姉ちゃんは次々と俺が京哉さんの事好きと言う証拠を言葉として出してきた。

俺はそう言われてしまい混乱が加速する。確かに確かにそうやけど、!これが、恋心なん!?
恋とかした事ないもん。これが恋なん?でも、そうやん?言われてしまうと納得も出来るんよ。
やって、京哉さんの傷付いた顔、悲しそうな辛そうな顔を見たくあらへんもん。蛍達やお姉ちゃん達が傷付いた顔は見たくないけど、それ以上に大切やって守りたいって思えるんは京哉さんだけやった、、、、































「ブワッ //////////////////」

恋に気付いた瞬間俺は顔が赤くなる感覚になって恥ずかしくなって両手で顔を覆って涙目になりながらも指の間でお姉ちゃん達に問いかける。

「俺、京哉さんの事大好きみたいやわ/////」

「恋に気付いた顔しとるわ~、わぁ~懐かしいなぁ~。伊月が私に相談してきた時の事思い出すわ~」

「いつの話してんねん!姉さん!」

「ぇ、何それ気になる!て言うか、華月の事だから多分恋っていうよりも愛って感情の方が強いかもしれへんな」

「愛?」

佑月お姉ちゃんの言葉で俺は覆っていた両手を膝に置いて佑月お姉ちゃんの方を見て聞く。まだ顔は赤いと思うが、今は気になるから、そっちを聞こうと思う。

「うん、京哉さんと一緒に居ると落ち着くって、それ絶対愛じゃん。恋って一緒に居るとドキドキするけど落ち着くのは恋!これは断言出来るで!私もそうやったし!」

「、、、、愛かぁ~//////」

「あれ、まだ顔が赤くなったんやけど、何で?」

「佑月、、、、ほら、この子恋に気付いたと思ったら愛にも気付いちゃって、照れてるんよ」

「うちの子って意外とウブなの多いものね~、笑」

微笑みながら陽月お姉ちゃんは伊月お姉ちゃんの方を見つめていて、それに気付いた伊月お姉ちゃんはムッとした表情になって佑月お姉ちゃんは俺の頭を撫でる。

「何で言いながらあたしの方を見るんよ。姉さん」

「あら、何の事かな?一言も言ってないじゃない。今の旦那さんが実は初恋の人やっt 「今言っとるやないか!」あら、本当ね」

「「???」」」

「あら2人共気になる?この子、結構ウブウブだったのよ、!感じて言えば初心《ウブ》よね」

「姉さん!2人に変な事教えんでや!」

少し顔を赤くしながら陽月お姉ちゃんに近づく伊月お姉ちゃんは結構お姉ちゃん‘sの中で1番の乙女やったらしい。

俺はその光景を見ながら、次からどうやって京哉さんに会えばええねん。と考えていると、玄関扉が元気良く開く音が聞こえて来て少しビクッとしてしまった。俺達は一斉に音がした方に意識を向けた。

ガチャッ‼︎

「ただいま~!!!!!!」

「こら、声小さくしなさい。穂月ほづきちゃんが起きるやろ。真月まつき、ちょっと穂月ちゃん抱っこしてて」

「ごめんなさ~い、!」

「はーい」

「旦那達が帰って来たわ。この声量は樹月たつきやし」

「いつも元気ね~伊月の家族は~、」

陽月お姉ちゃんがそう言った後にリビングの扉が開いて伊月お姉ちゃんの家族が入って来た。

高身長で爽やか救国系イケメンとも言える顔立ちでこれで26歳な義兄である戸村真琴とむらまこと君。そしてその隣でランドセルを背負いながら赤ちゃんを抱っこしている女の子は長女で小学3年生の真月ちゃん。しっかり者なんよ。そして先ほど元気良く声を出したのは、長男で年長さんの樹月君。元気良過ぎてちょと手がかかる。そしてスヤスヤ眠っているのは次女で1歳になったばかりの穂月ちゃん。そして伊月お姉ちゃんを入れた5人家族である。

「琴、ごめんね。迎え頼んで」

「今日は仕事早上がり出来たから全然ええで、ぁ、樹月、!おやつは手を洗ってから!」
「真月、穂月ちゃんはあそこのベットに寝かしてくれる?」

「はーい」

「はぁ~、やっぱりみんな可愛いわね。みんな本当この前まで赤ちゃんやったのに~」

「陽月お姉ちゃんだけでしょ、そう思うの」

「そうやで、姉さんの子供達の方が大きくなったな~って感じるんやし、!」

何て伊月お姉ちゃん、佑月お姉ちゃんは言っている。
陽月お姉ちゃんは大学在学中に2歳年上の旦那さんと結婚してすぐに長男を妊娠して出産、その4年後に次男、6年後に長女を出産したんよね。
年齢は長男12歳小学6年生、次男8歳小学2年生、長女2歳である。やから、長男が生まれた時俺6歳やから、何か弟感覚なんよね。正直な所、、、、

「はぁ~、こうやってみると、私も早く結婚したいな~」

「彼氏さんとはどうなん?上手くいっとるんやろ?」

「うん、!でも、彼氏は研修医やから、仕事も頑張っとるんよね。応援したいから、私も頑張らんと、!」

「流石、医大のイケメンを捕まえただけだわ。そして佑月は医療器具メーカーに就職とか、私達鼻が高いわね」

なんて言う会話を弾ませながら、俺達は伊月お姉ちゃんの家で夕飯を食べて、今日は泊まる日なのでお風呂に入って、上がって洗面台の所で化粧水などでスキンケアをしていると、お姉ちゃん‘sが声をかけて来た。

「もっと綺麗になって京哉君に告白するのかしら~?ウフフッ 」

「いやいや、姉さん。多分迷いに迷って中々告白しない方にあたしは賭けるね」

「なら私は告白しようと思っても照れちゃって告白出来ないってのに賭ける!」

「何、人の恋路を茶化す事言ってんねん、ホンマお姉ちゃん達は俺の事になると、変に過干渉になるんやから、!」
「それに、俺が京哉さんとホンマに付き合えるわけないやん!今は仮ってだけでいつかは別れるんやから。!京哉さんが俺と付き合っても幸せになんてならへんし、!」ペタペタッ

俺が少しぷりぷりしながらそう言うと、途端に黙り始めたお姉ちゃん達。俺は何事かと思い後ろを振り向くと3人とも悲しそうな表情をしていて俺はビックリした。

「ぇ?ぇ?」

「はぁ~、ホンマに華月は自分を大切にせんよな~」

「は?急に何言って、」

「あの男の家に引き取られて、私や伊月が何回も引き取るよって、言っても」

「「俺は大丈夫、!俺は男やもん!」何て言って頑なに引き取らせてくれへんかて、会う度に痩せてたりしてて、」

「1人暮らしをし始めてからもあの男は華月に会いに行ってて、華月は私達を守る為に無理をしてるって事、私達は分かってるし」

「そんな無理なんて」

「あの男の執着さはあたしらやってちゃんと理解しとるのは華月やって知っとるやろ?」

「アイツのせいで、華月が幸せにならない世界は作ったらならへん。華月を幸せにする為やったら、私が犠牲になってもええ!」

佑月お姉ちゃんがそう涙目になりながらもそう言われて、俺は全部はバレてはへんけど、気付かれてはいるって事を理解したと同時に、佑月お姉ちゃんの発言に怒りを覚える。俺は気付いたら佑月お姉ちゃんに近付いていた。

「んな事せんで佑月お姉ちゃんがせんでええ!俺が我慢すれば、俺が無理をすればアイツの興味は俺にだけ向くやんか」

「んな事されて、私達が喜ぶとでも思ってんの!華月の辛い姿なんて私達もだけど、京哉さんが望んとるわけないやろ!」

「ッ ここで、京哉さんは関係ないやろ!?」

「こらっ!!」 ペシ ペシッ

「「イテッ」」

俺と佑月お姉ちゃんが言い争っていると大きな声と共に頭部を勢い良く叩かれた。俺と佑月お姉ちゃんは少し唖然としながら声のした方向に目をやると、怒っている陽月お姉ちゃんと、呆れた表情をした伊月お姉ちゃんが立っていた。

「はぁ~、そんな事で喧嘩しないの。佑月、私達だって佑月の辛い姿見たくないし、彼氏君やってそんな姿は見たくもないで」
「華月は自分を自己犠牲にし過ぎや。自分だけが我慢するなんて、私達が望んどるんか?一度でも頼んだんか?」

「告白するとか付き合うとかはさておき、京哉君は華月の事は仮の恋人にするぐらい信用していて心を許していて、優しくしてくれる人なんやろ?なら、その人の気持ちを知らんのにその人を否定したりその人の幸せを勝手に華月が決めたりせんの、!」

「「ッ !!」」

陽月お姉ちゃんと伊月お姉ちゃんの言葉に俺と佑月お姉ちゃんはその通り過ぎて言葉に詰まって顔を俯かせる。

確かにそうや。俺は勝手に無理したりするし、人の気持ちを自分勝手に決めつけて、京哉さんの気持ちを尊重せんかったし、、、、俺ホンマに馬鹿やん。

俺は心からそう反省して涙目になりながら顔を上げると、佑月お姉ちゃんも俺と同じ気持ちやったらしく同じタイミングで顔を上げた。

俺達は顔を見合わせてコクリと一緒に頷いてから、声を揃える。

「「ごめんなさい、!」」

「陽月姉と伊月姉の言う通りや、自分を犠牲にして誰かを悲しませる行為なんて、絶対にやっちゃダメって昔から言われとったのに、!」

「俺も京哉さんの気持ちをちゃんと考えてない発言やった、!勝手に決めつけられるとか、俺が1番嫌な事やったのに、!」

俺と佑月お姉ちゃんが頭を下げて声に力強く言うと、少ししてから右腕を引っ張られてから、誰かに抱きしめられる。佑月お姉ちゃんもそうやったらしく顔を上げると、

「ワッ、、、陽月お姉ちゃん、!って、ちょっと、力、っ、強い、!」

「ぇ~?可愛くて素直でちゃんと謝れる弟に抱きしめちゃ悪い~?」ギューッ

「伊月姉、!力強くて痛いよ~、!、、って何でもっと力強くなんの!?」

「あたし達の妹ホンマに可愛ええ、天使過ぎる!」 ギューッ‼︎

何て会話をしていると、洗面台の扉をコンコンッと言う音が聞こえて俺達はそちらに意識を向けると、笑っている真琴君が立っていた。

「急に華月君と佑月ちゃんの大きな声してビックリして見に来たら、いっちゃんと陽月さん何してんの?笑」

「ちょっと弟と妹を溺愛してるとこかな」

「伊月姉ドヤ顔でんな事言わんでや、!てか、抱きしめるわもう辞めてや、!」

「いやや、!」

「子供か!」

「子供でええもん!」

抱きしめ続ける伊月お姉ちゃんにちょっと呆れていると、真琴君が苦笑いをしながら伊月お姉ちゃんを引き取ってくれた。

「はいはい、いっちゃんは俺と一緒に樹月と穂月を寝かしつけに行こうね~」

「琴の鬼~、」

「はいはい、鬼で良いよ~」

真琴君はそう言いながら伊月お姉ちゃんを子供達の寝室に向かった。なので、俺は未だに抱きついたままの陽月お姉ちゃんに声をかける。

「お姉ちゃん、!もう抱きしめるん辞めてくれへん?俺もう寝たいんやけど」

「ぇ~?まだ堪能したいんやけど~?」

「佑月お姉ちゃんがあるやろ?」

俺はそろ~っとその場から離れようとしている佑月お姉ちゃんを逃すかと言う思いながら瞬時に言うと、陽月お姉ちゃんは目をキラッと光らせた後、俺を離して、佑月お姉ちゃんを捕まえて抱きしめた。

「ギャッ‼︎ 華月、!私を売る気!?」

「先に売ったのは、お姉ちゃんやろ?じゃ、俺もう寝るね~」

俺はそう言ってその場から離れる。離れる時に佑月お姉ちゃんの救いの声が聞こえて来たが、無視をしよう。客間に引いてある布団に入って仰向けで寝る。まだ眠くなく少し頭の中で考える。

今日1日で、まさかの京哉さんの恋にしてる事に気付いたり、やっぱり俺のお姉ちゃんは最強やったって事を再認識出来たりした1日やったな。
まさか、初恋相手が京哉さんやったとは、、、、どんな顔で京哉さんと会えばええんやろな。

「、、、、やけど、まだ言えへんな。京哉さんにもお姉ちゃん達にも、、」

俺はそう呟きながら深い眠りについた。







































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