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1章 5歳

一話 5歳の誕生日

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~ヨヨギ国 王都・レアルド   王宮~
「お誕生日おめでとう」 
今日は私、エルザの誕生日
みんながお祝いしてくれてるの。 

「皆様本日は、わたくしのためにお集まり頂いて本当にありがとうございます」

パチパチ
あちらこちらから拍手が挙がった
それから、食事をしたり、挨拶があったりした。

しばらくしてからお手洗いに行きたくなり席を立った。

「どこに行くのかね?」

父上が私に聞いてきた

「お手洗いですわ」

5歳児とは、思えないほど大人びている、言葉遣いに、辺りの人は目を丸くしている。
扉を開けお手洗い場に向かった、そして用を足した後の事だった。

キャャャャャァ

さっきまでいた広場から色んな人の叫び声が、聴こえた。

急いで手を洗わずに広場へ向かう、するとメイドの理恵子が私をおぶって、地下にある秘密の部屋に入った。

「お姫様、大丈夫ですか?」

心配そうに聞いてくる新人メイド理恵子に、

「私は、大丈夫だけど…これは、どうゆう事!?」

すると険しい顔になり、

「それが、強盗が城に入り、王様と、お妃様、お客様を殺して、高価なものを取っているんです。そして、王様から死ぬ間際に、   せめてエルザ様だけは、守って欲しい   と言われたので、私は、広場から出ました。他の方は、城から逃げたり捕まったり、殺されたり…」


「おまえだけでも助かっていると、私も心強い、だが…父上は、最後まで私の心配を…」
  
頭がクラクラしてきた。
もう何も考え切れない。
理恵子がおかしく見える。
世界がこんにゃくになったみたいだ。


ゴツン!!!


頭をコンクリートの壁に打ち付けた。

「俺…わたくし?おれ!?男?女?」

「女の子ですよ?俺とは、なんですか?美味しいのですか?…俺!!日本語!?」

理恵子が言う

「に…ほん…日本!」

前に理恵子に聞いた、理恵子は、ちきゅうと、言う所の、にほんから来たと言ってた。

「俺、男!日本に居た!そして…」

理恵子は、目を丸くしてこっちを見た。
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