転生者は常識外れなのだが…

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8章 新世界の扉

孤軍奮闘⑤

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~スピカと別れたアルファの視点です~
スピカが行った後。魔力の反応が割れた後から彼の脳裏に不安が浮かぶ。胸騒ぎがしてスピカの後を追う。スピカの行った洞窟の前まで行った時、あることに気づいた。今、王国を守る人は誰だ?スピカも俺も出てる。10席のやつらか。あいつらもバラバラに…。王国の警備をする人がいない!俺だけでも早く戻らないと…。次の瞬間、王国や今、俺がいる場所周辺でテレポートが使えなくなったのを皮切りに俺の前に高位の魔族達が現れた。

「気づいたか。今、王国に魔王軍が向かっている。貴様らは終わりだ。」

「……そこを退け。」

俺は魔力を最大限に放出し、威嚇をした後、すぐさま斬りつける。一刻も早く戻らなければ!

あれから5~6体と交戦しながら、王国に急いで帰った。だが、そこで待っていたのは王国軍の疲弊した姿だった。俺は回復ヒールをかけながら魔族を一掃した。そして間髪を入れず、スピカの元へ行った。そこで待ち構えていたのは途方もなく大きく頑丈なものだった。実に頑丈なのでこれを壊すのに丸三日を要した。恐らく、相当硬い金属を何層にもかけた合金なんだろう。やっと穴が空いた時にはスピカは力尽きようとしていた。

--------
魔族たちを片付け終わり、スピカを背負いながら王国に戻った時、また驚いてしまった。なんと内戦を始めているのだ。よくも内部分裂をこんな時にするものだなと思いつつ、スピカを病院に入れた後、国王陛下のところへ駆け上がった。

「陛下!ご無事ですか!」

俺がそこで見たのは国王の腹部にナタのようなもので刺された傷口があったという信じられない光景だった。

「何で…。…。」

ついこぼした一言は国王の耳には届かなかった。そして国王は崩御された。実行犯は大規模なテロ組織で今も潜伏している残党兵を王国軍で制圧している。スピカにどう伝えれば良いのだ。俺にはわからない。

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すみません、こっち短くなりました…。次回からは新政府が新たな王国を建国することになります。アルファがなことを言っていましたが、これは最終回への伏線なんです!また、次回からは9章になりますね。今までとは異なり、役職の紹介が増えてくるかもしれませんが、今までのネーミングを再利用しているのでいささか覚えやすいと思います!
                                                                       読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いいたします!
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