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5章2年生になったら
家に帰る③
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「アルファ様、御二方がいらっしゃられました」
一人が教えてくれる。無論、気づいてはいる。だって、あいつら魔力とか強すぎて抑えきれてないんだよ…。(自分でも)
「わかった。スピア、準備をしてくれ。もうそろで来るみたいだし」
「え、は、はい」
それから、二人が来た。俺の部屋には、6人が集まる。
「アルファ、早速だが、対面式としないか?」
「ま、まぁいいが。ジャック、お前宿題終わってんのか?お前の性格上、今日詰め込みそうだし。俺は手伝わんからな」
「ぐっ、そ、そんなわけないだろう。なぁ、ベータ」
「突然振られても…。」
「ジャック、やっぱり俺らに宿題を手伝わせるつもりだったんだな…。見損なったよ…」
「すまなかった!もうしない、許してくれ!」
そろそろ、不憫に見えて俺が悪役のようにも思え、もうそろそろ良いかと満足したので助け舟を出した。
「冗談だよ。お前の見え透いた考えなんてすぐわかるさ」
ジャックは引きつった笑顔を見せ、良かったと思っているようだ。まぁ心の中では「次、怒らせたらどうなる…」とか思ってるかもしれないのだが。
「じゃ、自己紹介と行こう。俺はジャックだ。協力者はユナだ」
切り替えが早いな。ダイヤモンドハートは伊達じゃないようだ。
「初めましてっ、ユナと申し、ます。ジャック様の協力者となりました。よろしくお願いします!」
「じゃあ、次は私たちね。私はベータ。協力者はガンマ君だよ」
「ご紹介、預かりました。ガンマと申します。今後もよろしくお願いします」
「最後に俺はアルファだ。協力者はスピアだ」
「初めまして、アルファ様の協力者となりました。スピアと申します。今後もお願いします!」
そんな感じで自己紹介が終わり、そのまま、夜を過ごす…わけにはいかなかった。
「いつまで、これを続ければいいんだ?」
愚痴りながらも俺はジャックの言う通り、宿題の手伝いをしている。宿題とは魔法の開発、改良を1つするというものだ俺は始業式の時にやったが、別にあれは毎年やっていることだ。因みに、俺はもう一つ研究をしておいた。無論、魔法式の根本を変えるなんてことはただの学生の宿題としては適さないので、天気予報装置にしようかと思っていたのだが、暇だったのでGMで行使できる天候操作を魔導具として発現させられるか。と言う議題だ。どうだ?簡単な議題だろう。一学生にぴったりだろう?因みに、結果は明日、学校で公開する。
「もうちょっとだ。もう少し待て」
ジャックは俺が体外に出ている魔力を培養し、それによって医術のレベルを上げる、というものだ。まぁ~正直、これは民間用だ。
培養している時点で正確な情報では無いし、大体、軍はこのようなものを使わないだろう。何故なら、現在、俺が公開している魔術術式の刷新を導入し始めてからというもの死亡率も下がり、魔力枯渇が起きることも減ったそうだからだ。
「よし、出来たぞ!あとは培養をするだけだな」
「あと、2時間しか無いが?」
「え?」
「だって、先に送っとかないと意味ないし」
「2時間で培養しても量は増えない…。レポートは出来たのだが…。もはやここまでか…」
「ま、打つ手はまだある」
「なんだと、まだあるのか?」
「時間操作系魔術をすればいいじゃないか」
「はぁ~アルファ、お前、それをもう開発しているのか」
「!?」
しまった、口が滑ったな。まだ公開していないのに言ってしまった…。広められたら…。
「い、いや、すまん。冗談だ」
「俺の手伝いをしないと、みんなに公開するぞ。それでもいいのか?」
こいつ、汚い!人の足下を見やがって。まぁ~手伝うつもりだったし、いいのだが。
「…仕方ない。手伝うよ。そこの机に置いててくれ」
「わかった。…これでいいか?」
「OKだ。じゃ行くぞ」
そう言い、魔法陣を展開する。名を時間操作という。見ると、俺の魔力の入ったガラスでできた容器は、約半月ほど経った姿と同じ姿になった。
「なんじゃ、これ。アルファ様々だな」
そうジャックが言って少し経った後の事だ。
~ジャック視点~
「アルファ、大丈夫か!?」
アルファが倒れたのだ。思わず、近づいてしまう。急いで魔力が残っているかを確かめてみる。
「なっ、魔力は無いどころか、ありすぎるだと?」
恐らく、魔力は多い方である俺の魔力よりも多いだろう。魔術を炊いた後なのだが…。どうすれば良いのかわからない。協力者達は「みんなで一緒に寝よ」と言い出し、ガンマは遠慮して俺らがいる部屋の片隅で縮こまって寝ている。
「どうすれば…」
そんな風に考えるが、特段良い案が浮かばない。
-----------------------------------------------------------
更新が遅れてすみません。最近、忙しくて更新ができませんでした。すみません…。
作者は今、車に乗っております。
車で揺られながらトモダチがいっぱいいる妄想をしているのだと思うと…ちょっと切ない…。
次回の更新はすぐにできるようにしたいと思います。
設定の方に魔導具についての説明をしておりますので、ぜひ読んでおいてください!
読んで頂き、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。
一人が教えてくれる。無論、気づいてはいる。だって、あいつら魔力とか強すぎて抑えきれてないんだよ…。(自分でも)
「わかった。スピア、準備をしてくれ。もうそろで来るみたいだし」
「え、は、はい」
それから、二人が来た。俺の部屋には、6人が集まる。
「アルファ、早速だが、対面式としないか?」
「ま、まぁいいが。ジャック、お前宿題終わってんのか?お前の性格上、今日詰め込みそうだし。俺は手伝わんからな」
「ぐっ、そ、そんなわけないだろう。なぁ、ベータ」
「突然振られても…。」
「ジャック、やっぱり俺らに宿題を手伝わせるつもりだったんだな…。見損なったよ…」
「すまなかった!もうしない、許してくれ!」
そろそろ、不憫に見えて俺が悪役のようにも思え、もうそろそろ良いかと満足したので助け舟を出した。
「冗談だよ。お前の見え透いた考えなんてすぐわかるさ」
ジャックは引きつった笑顔を見せ、良かったと思っているようだ。まぁ心の中では「次、怒らせたらどうなる…」とか思ってるかもしれないのだが。
「じゃ、自己紹介と行こう。俺はジャックだ。協力者はユナだ」
切り替えが早いな。ダイヤモンドハートは伊達じゃないようだ。
「初めましてっ、ユナと申し、ます。ジャック様の協力者となりました。よろしくお願いします!」
「じゃあ、次は私たちね。私はベータ。協力者はガンマ君だよ」
「ご紹介、預かりました。ガンマと申します。今後もよろしくお願いします」
「最後に俺はアルファだ。協力者はスピアだ」
「初めまして、アルファ様の協力者となりました。スピアと申します。今後もお願いします!」
そんな感じで自己紹介が終わり、そのまま、夜を過ごす…わけにはいかなかった。
「いつまで、これを続ければいいんだ?」
愚痴りながらも俺はジャックの言う通り、宿題の手伝いをしている。宿題とは魔法の開発、改良を1つするというものだ俺は始業式の時にやったが、別にあれは毎年やっていることだ。因みに、俺はもう一つ研究をしておいた。無論、魔法式の根本を変えるなんてことはただの学生の宿題としては適さないので、天気予報装置にしようかと思っていたのだが、暇だったのでGMで行使できる天候操作を魔導具として発現させられるか。と言う議題だ。どうだ?簡単な議題だろう。一学生にぴったりだろう?因みに、結果は明日、学校で公開する。
「もうちょっとだ。もう少し待て」
ジャックは俺が体外に出ている魔力を培養し、それによって医術のレベルを上げる、というものだ。まぁ~正直、これは民間用だ。
培養している時点で正確な情報では無いし、大体、軍はこのようなものを使わないだろう。何故なら、現在、俺が公開している魔術術式の刷新を導入し始めてからというもの死亡率も下がり、魔力枯渇が起きることも減ったそうだからだ。
「よし、出来たぞ!あとは培養をするだけだな」
「あと、2時間しか無いが?」
「え?」
「だって、先に送っとかないと意味ないし」
「2時間で培養しても量は増えない…。レポートは出来たのだが…。もはやここまでか…」
「ま、打つ手はまだある」
「なんだと、まだあるのか?」
「時間操作系魔術をすればいいじゃないか」
「はぁ~アルファ、お前、それをもう開発しているのか」
「!?」
しまった、口が滑ったな。まだ公開していないのに言ってしまった…。広められたら…。
「い、いや、すまん。冗談だ」
「俺の手伝いをしないと、みんなに公開するぞ。それでもいいのか?」
こいつ、汚い!人の足下を見やがって。まぁ~手伝うつもりだったし、いいのだが。
「…仕方ない。手伝うよ。そこの机に置いててくれ」
「わかった。…これでいいか?」
「OKだ。じゃ行くぞ」
そう言い、魔法陣を展開する。名を時間操作という。見ると、俺の魔力の入ったガラスでできた容器は、約半月ほど経った姿と同じ姿になった。
「なんじゃ、これ。アルファ様々だな」
そうジャックが言って少し経った後の事だ。
~ジャック視点~
「アルファ、大丈夫か!?」
アルファが倒れたのだ。思わず、近づいてしまう。急いで魔力が残っているかを確かめてみる。
「なっ、魔力は無いどころか、ありすぎるだと?」
恐らく、魔力は多い方である俺の魔力よりも多いだろう。魔術を炊いた後なのだが…。どうすれば良いのかわからない。協力者達は「みんなで一緒に寝よ」と言い出し、ガンマは遠慮して俺らがいる部屋の片隅で縮こまって寝ている。
「どうすれば…」
そんな風に考えるが、特段良い案が浮かばない。
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更新が遅れてすみません。最近、忙しくて更新ができませんでした。すみません…。
作者は今、車に乗っております。
車で揺られながらトモダチがいっぱいいる妄想をしているのだと思うと…ちょっと切ない…。
次回の更新はすぐにできるようにしたいと思います。
設定の方に魔導具についての説明をしておりますので、ぜひ読んでおいてください!
読んで頂き、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。
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