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5章2年生になったら
始業式②
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*ジャックという人が重複してますが、同一人物ではありません。寮の方はジャックさん、10合の方はジャックと呼び捨てでアルファは呼んでいます。因みに、二人が会うときは…。
それでは本編へどうぞ!!
たくましい肉体を持つ巨大な男はその自慢の髭を見せつけるかのようにひげを触りながら言う。
「ここにいる者、10名には実はある特権があるのじゃよ」
よくもまぁ~そんなに筋肉あるな~体脂肪率何%ぐらいなんだろう…。とか思っていたのだが、他の奴らは食いつく者もいれば、
「あ~そうなのか」程度で流している者もいた。
「それは一体…」と言いたくなる気持ちを抑え、校長が言う言葉をしっかりと聞こうとしているようにも思える。
「それは、これから君達、2年10合は3年10合と共に学園資料やら学園会期費用配分やらをさせられ…するのじゃよ。じゃから少しでも負担を減らすために、君達一人一人に秘書…協力者が就く」
喜ぶ奴もいるが、不満を覚える奴もいるな。俺にとってはもう人いなくても良いのだが…。(ナナに頼んだり、寮の人たちに…)
「因みに、これは毎年の恒例行事だからな。拒否権はない。みんなもそれを了承しているだろう?」
まぁ~俺は聞いてなかったのだが…。
「それで、人員は同学年の協力者養成学校で成績優秀者10名だ。君達の部屋を掃除したり、家事をしたりしてくれたり、お手伝いをしてくれたりする。まあ、アルファには必要ないだろうが…」
実はこの連中は知っている。っていうか全校が薄っすら気づいている。俺のみ寮が男子寮ではないことを。
因みに、俺が家事全般、掃除も出来ることも知っている。(これは10合ぐらいしか知らないが)
だからこそ俺にはあまり必要なものではない。居ないよりいる方がマシではあるが。
「で、パートナーは基本的にこっちで決めさせていただいている。今から名前を言っていく。
1席 スピア(女)
2席 レン(男)
3席 スティール(女)
4席 ハク(女)
5席 ルナ(女)
6席 ミリィ(女)
7席 ユナ(女)
8席 ベガ(女)
9席 ガメ(女)
10席 ガンマ(男)
べータは勿論、女の子だから男のパートナー。(男と勘違いされてそうだったので)
「異性のものがパートナーになっているのはどちらの意見も出すためだ。例えば、どちらも男性の場合、男性の考えしか浮かばない。女性に不向き、不利益な結論になるかもしれないからな。まぁ~後は、少子化だから…」
ゴモゴモ喋らないでくれ。聞こえん。で、俺はスピアって人らしいけれど誰だ?
「協力者は相性の良いものにしている。なるべくは、だがな。今から君達の学生証にデータを出している。それを確認してみてもいいし、夕食を何にするか決めていてもいい」
…一応、見ておくか。スキルとかは後であったときにみるべきだとも思うが。
見た感じはいい感じだと思う。戦闘力も程々にあるし、体力もある。
「本日付で君達の寮に既に入っている。まぁ~掃除すべき部屋が多そうだから掃除時間として2~3時間持たせているから部屋が綺麗になっていると思うぞい」
「あ~やべ!」とか思ってる奴多いのかな。お母さんに怒られる子供のようだ。お母さんか…。
「では解散!今日は授業はないので明日の準備を怠らないように!」
さぁ~て、家に戻るか。俺に関しては寮ではなく家のようなものだからな。
「アルファ、今日、お前のとこ集まらないか?」
元気よく言う、ジャック。
「まぁ、良いが。また、俺の部屋のベッドを奪うなんてことはしないでくれよ」
「無論、しないように心がけよう」
「前も心がけていたはずなのだが、それでもああなったのだから…」
「良いじゃないか。俺たち親友なんだぜ?」
「良いように親友って言葉を使われてもな…」
「私も行こうかな。ダメかな?」
いきなり会話に潜り込んできたベータ、おそらくどこで入れば良いかわからなかったのだろう。
「はぁ~仕方ない、今日、僕の部屋に来て良いよ。その代わり、ジャックは寝ないこと!」
「はぁ、手厳しい事で」
「お前が寝た後、お前の部屋まで連れて行ったのは僕なんだからな?」
「はい、その節はすみませんでした」
「じゃ、協力者を一緒に連れてきてアルファの家に行けば良いのかな?」
べータは大人しい子だから良い子だな~背が低くてかわいい。勿論、俺はロリコンでは無いからな。
「そうだ。じゃ、早く来いよ」
そうして、長ったらしい始業式は終わった。
「スピア…あれはどういうことだったんだ?」
誰にも聞こえないような声でつぶやく。それにナナは反応したのか答える。
<あの、不安定な感じですか?>
<それもだが、スキルに違和感があった>
<ああ、確かに何個かスキルが偽装されてましたね。ですけどそれがどうしたんですか?>
<変だと思わないか?なんで公式なステータスが偽装されているのか>
<なるほど、普通、公式なものであれば偽装する必要はない。偽装すれば最悪死刑ですからね>
<そんな犠牲を払ってでも、やるってなんでだと思う?>
<偽装をしなくてはいけない立場っていうことですか?>
<ああ、俺の予測だが、スピアっていうのが王族に近い立場で正体を隠さなければならなかったか、正体のバレてはいけない悪趣味な暗殺者をやってるのかもな>
<確かに、その可能性がありますね。ですが、悪趣味ではないと思いますよ>
<何でそう思う?>
<暗殺者なら殺せないような対象を殺そうなんて思いませんよ。腕が立つならなおさらですし>
<一理あるな。まぁ~絶対視は強いし>
不安を抱きながら、俺はひとまず家に向かった。はたから見れば変人だが、みんな慣れているのか誰も声をかけたり、心配したりはしない。まぁ~「またか~」とか思うだろうが。
-----------------------------------------------------------
次回、できれば、アルファのステータスを出したいですね~。
そういえば、ラインハルトも出してませんでしたね。6章で出します。(まだ遠い…)
スピア、4章でも出しましたが、どんな子なんでしょうか?良い子だったら良いな~。
アルファのレベルがどのくらいになってるんでしょうか。冬休み間、何があったんだろうな~。(閑話で書きたいですね)
因みに、GMって言う概念もありましたが、もう良い加減、再放送しようと言うことで再放送をしときます。
(引用になるかもですが、そこで詳しくもうちょっとかけたらなと思います)
最近、毎日できるように頑張ってます!24hポイントが増えたら凄くモチベーションが上がります。
お気に入り登録者数も同様です!是非、お願いいたします!!(して頂くと、とても喜びます。そして文量を増やせそうです!)
読んで頂き、ありがとうございます。いつのまにか30話越え!これからも頑張って行きますのでよろしくお願いします!
それでは本編へどうぞ!!
たくましい肉体を持つ巨大な男はその自慢の髭を見せつけるかのようにひげを触りながら言う。
「ここにいる者、10名には実はある特権があるのじゃよ」
よくもまぁ~そんなに筋肉あるな~体脂肪率何%ぐらいなんだろう…。とか思っていたのだが、他の奴らは食いつく者もいれば、
「あ~そうなのか」程度で流している者もいた。
「それは一体…」と言いたくなる気持ちを抑え、校長が言う言葉をしっかりと聞こうとしているようにも思える。
「それは、これから君達、2年10合は3年10合と共に学園資料やら学園会期費用配分やらをさせられ…するのじゃよ。じゃから少しでも負担を減らすために、君達一人一人に秘書…協力者が就く」
喜ぶ奴もいるが、不満を覚える奴もいるな。俺にとってはもう人いなくても良いのだが…。(ナナに頼んだり、寮の人たちに…)
「因みに、これは毎年の恒例行事だからな。拒否権はない。みんなもそれを了承しているだろう?」
まぁ~俺は聞いてなかったのだが…。
「それで、人員は同学年の協力者養成学校で成績優秀者10名だ。君達の部屋を掃除したり、家事をしたりしてくれたり、お手伝いをしてくれたりする。まあ、アルファには必要ないだろうが…」
実はこの連中は知っている。っていうか全校が薄っすら気づいている。俺のみ寮が男子寮ではないことを。
因みに、俺が家事全般、掃除も出来ることも知っている。(これは10合ぐらいしか知らないが)
だからこそ俺にはあまり必要なものではない。居ないよりいる方がマシではあるが。
「で、パートナーは基本的にこっちで決めさせていただいている。今から名前を言っていく。
1席 スピア(女)
2席 レン(男)
3席 スティール(女)
4席 ハク(女)
5席 ルナ(女)
6席 ミリィ(女)
7席 ユナ(女)
8席 ベガ(女)
9席 ガメ(女)
10席 ガンマ(男)
べータは勿論、女の子だから男のパートナー。(男と勘違いされてそうだったので)
「異性のものがパートナーになっているのはどちらの意見も出すためだ。例えば、どちらも男性の場合、男性の考えしか浮かばない。女性に不向き、不利益な結論になるかもしれないからな。まぁ~後は、少子化だから…」
ゴモゴモ喋らないでくれ。聞こえん。で、俺はスピアって人らしいけれど誰だ?
「協力者は相性の良いものにしている。なるべくは、だがな。今から君達の学生証にデータを出している。それを確認してみてもいいし、夕食を何にするか決めていてもいい」
…一応、見ておくか。スキルとかは後であったときにみるべきだとも思うが。
見た感じはいい感じだと思う。戦闘力も程々にあるし、体力もある。
「本日付で君達の寮に既に入っている。まぁ~掃除すべき部屋が多そうだから掃除時間として2~3時間持たせているから部屋が綺麗になっていると思うぞい」
「あ~やべ!」とか思ってる奴多いのかな。お母さんに怒られる子供のようだ。お母さんか…。
「では解散!今日は授業はないので明日の準備を怠らないように!」
さぁ~て、家に戻るか。俺に関しては寮ではなく家のようなものだからな。
「アルファ、今日、お前のとこ集まらないか?」
元気よく言う、ジャック。
「まぁ、良いが。また、俺の部屋のベッドを奪うなんてことはしないでくれよ」
「無論、しないように心がけよう」
「前も心がけていたはずなのだが、それでもああなったのだから…」
「良いじゃないか。俺たち親友なんだぜ?」
「良いように親友って言葉を使われてもな…」
「私も行こうかな。ダメかな?」
いきなり会話に潜り込んできたベータ、おそらくどこで入れば良いかわからなかったのだろう。
「はぁ~仕方ない、今日、僕の部屋に来て良いよ。その代わり、ジャックは寝ないこと!」
「はぁ、手厳しい事で」
「お前が寝た後、お前の部屋まで連れて行ったのは僕なんだからな?」
「はい、その節はすみませんでした」
「じゃ、協力者を一緒に連れてきてアルファの家に行けば良いのかな?」
べータは大人しい子だから良い子だな~背が低くてかわいい。勿論、俺はロリコンでは無いからな。
「そうだ。じゃ、早く来いよ」
そうして、長ったらしい始業式は終わった。
「スピア…あれはどういうことだったんだ?」
誰にも聞こえないような声でつぶやく。それにナナは反応したのか答える。
<あの、不安定な感じですか?>
<それもだが、スキルに違和感があった>
<ああ、確かに何個かスキルが偽装されてましたね。ですけどそれがどうしたんですか?>
<変だと思わないか?なんで公式なステータスが偽装されているのか>
<なるほど、普通、公式なものであれば偽装する必要はない。偽装すれば最悪死刑ですからね>
<そんな犠牲を払ってでも、やるってなんでだと思う?>
<偽装をしなくてはいけない立場っていうことですか?>
<ああ、俺の予測だが、スピアっていうのが王族に近い立場で正体を隠さなければならなかったか、正体のバレてはいけない悪趣味な暗殺者をやってるのかもな>
<確かに、その可能性がありますね。ですが、悪趣味ではないと思いますよ>
<何でそう思う?>
<暗殺者なら殺せないような対象を殺そうなんて思いませんよ。腕が立つならなおさらですし>
<一理あるな。まぁ~絶対視は強いし>
不安を抱きながら、俺はひとまず家に向かった。はたから見れば変人だが、みんな慣れているのか誰も声をかけたり、心配したりはしない。まぁ~「またか~」とか思うだろうが。
-----------------------------------------------------------
次回、できれば、アルファのステータスを出したいですね~。
そういえば、ラインハルトも出してませんでしたね。6章で出します。(まだ遠い…)
スピア、4章でも出しましたが、どんな子なんでしょうか?良い子だったら良いな~。
アルファのレベルがどのくらいになってるんでしょうか。冬休み間、何があったんだろうな~。(閑話で書きたいですね)
因みに、GMって言う概念もありましたが、もう良い加減、再放送しようと言うことで再放送をしときます。
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