転生者は常識外れなのだが…

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4章もう一人の転生者編

決戦の時間

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 時は満ちた。


いま俺らは人間が集まるというところに来ている。
ここに我ら魔王軍の敵であるアルファが居る。情報によると強さはらしい。
とは言え、俺らも魔神や魔人を集めたチームだ。そう易々と逃げられたり、全滅はされるまい。

「あの学園だったか?人間というのは実に興味深いなのだな」

「ダイナウロスさん、確かにそう思いますけれどそれ言うと私達

「な~に、スターライトだったか、バレることはない。バレる前に…」

「それは怖いですね。人間視点にはなりたくないものです」

「全くだ」
デゴスは顔の髭を触りながら言った。

「準備しろ。とりあえず、この学園の生徒を何人か寝かせれば起きるだろ」

「ああ、の条件ですね。ついでに奴も起きそうですけれど」
デゴスは感慨深く考え出す。

「それも目的だからな。一先ずデゴスとガウルスに行ってもらう」

「「了解」」

「残りは…適当に基地を作れ。俺は材料をちょっくら取りに行く」
そう言い、俺は取りに行った。
魔神だからと言い、人間の肉を食べるなど下品な事はしない。だが、生贄としては最適だ。
そこらへんの農夫から肉片を頂いた。まだ新鮮なようでまだ動く。鮮度は大切だ。
さっさと戻ってこちらも準備をしなければ。


「じゃあ、作っときますか。適当に石製でいいですかね?」

「良いだろう。どうせここは破壊されるだろうし」
ダイナウロスは不敵な笑みを浮かべる。

「すまない、遅れた。これで行くぞ」

「ん?それも用意してくれたのですか。ありがたい限りです」
そこにあるのは肉片とそこらへんにあった魔属性を秘めた魔石である。

「それがあれば強度が高まるだろう。その方が安心だろうし」

「そうですね。じゃあ行きますよ」

建設ビルドアップ
魔石と肉片とその一帯のあらゆるものが引き寄せられる。これこそが真骨頂、生贄と魔石と魔力によってあたりのものを強固なものとして作り変え、砦を作ることができる。だが、情報ではこれは人間には使えないらしい。魔属性と相性が悪いからなのかそれとも別の理由からか。いずれにせよ、便利なものである。

「いつ見ても滑稽だ!徐々に出来上がるのは見ものだな」

「これでこちらの陣営は良さそうだな。あちらにも引いてもらおう」
そう言い、指示魔法を使う。

『戻ってこい』

「「了解」」
その次の瞬間、先ほどの二人がやってくる。これは強制的に使用者の場所に転移させる魔法だ。
俺の場合は指示するだけで術式は完了する。

「決行は早朝。奴が最も力が出ない時間帯だ」


早朝、攻撃を開始する時刻になった頃。
「作戦通り、俺以外で学園内にいる生徒及び関係者の始末を開始する。俺は陣営上空で援護をする。無論、アルファが出てくれば俺と手が空いているもので無力化…あわよければ始末をする。俺もなるべく参加する」

「援護と言う名の攻撃法ですからね。そりゃあ怖いですよ」

「さあ、出陣だ」
4人で一斉に魔法の展開を始め、手始めに結界を破壊する。そして、建物に対して攻撃をする。
それはそれは血祭りのようだった。学園が崩壊して行く中それに押しつぶされる者、魔法に当たって死に絶えて行く者、我らに攻撃を仕掛けようと勇敢に前に出た者。そこにはこちらが敬意を表すべき場面が写っていた。
だが、一つ気になるのは強いものがいないこと。アルファの姿も見えない。もしやと探すと生徒が一斉に逃げて行く場所を見つけた。そこには強い魔力を持った者が多くいた。そこへも攻撃を始める。結界を破壊し、建物を崩壊させていく。
順調に校舎は破壊され、校舎からその避難所を全員で叩くその姿は滑稽であった。

「そろそろ、我慢の限界だな。ここを荒らすのは何処のどいつだ」
ついに現れたのはターゲットその人だ。そいつに目掛け一斉攻撃を仕掛ける。当然のごとく防がれてしまうが。

「なぜ、遅れたのかな?君ならもっと早く来ると思ったのに」

「な~に、貴様らの傷つけてくれた物を直してきたんだよ」

「何だ、と」
先程まで破壊の限りを尽くした校舎がそこにはまだあったのだ。壊した前のものが。

「では、お返しだね」
そう言うと、4人が倒れていった。

「!?」
大急ぎで転移させる。処置が間に合うかはわからない。

「では、決戦の時間の始まりだな」

「ああ、かたきとの決戦のようだな」

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少し長くしました。久しぶりの更新でした。すみません!
この先の展開やらなんやらを考えながら、居たのですがまとまらないし、時間も取れないと言う感じで…。
次回はバトルですね。これによってストーリーが変わるんですよね。
また、お気づきの方も居るでしょうが、メンバーの名前が一人変わっています。というより間違っていました。
その部分はすでに修正、この回でも修正済みですのでご安心ください。
                                                                                   読んでいただいて、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。





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