転生者は常識外れなのだが…

syu117

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3章新たな学園編

学園再び⑥

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 それと言うのは魔力蓄電管理総合コンソール縮小マーク1モデル……簡単に言うと魔力の蓄電池である。これは結構使える。魔力切れしても結界は張られ続けるのだから。
…あとは魔力を発電するものぐらいかな。ここまでくると流石に出来るかわからない。だってそんな魔法陣自体が存在しないんだから。今までのは前例(似てる魔法陣)があったが、今回はどんなものか想像もつかないし。という事でこれはまた今度やるということで俺はとっさのアイデアを一先ず忘れないようにメモしてアイテムBOXに入れた。これで無くしはしないだろう。
そして食堂へ向かう。まだ30分あるがもあるため良いだろう。


食堂に着くとフルーツを切って生クリーム(コレはあるらしい。)とか何やらでムース完成!前世の方ではボーナスを使って高い桃を買って作っていた。あれは格別だったな。それとあとは冷やさないといけないのだが、これは魔法冷蔵庫でやっておいた。時間はかからない。すぐ固まるし、逆に解凍に時間がかかる始末だ。まぁ~これは俺のスイーツなのであとで食べるように収納しておく。

晩御飯の時間になり、俺は目の前に出されている。白い皿の上に置かれた前菜を見る。そして少し見てみるとかかっている純白のソースは俺がこの前、作ったソースである。よほど気に入ったようで何よりだが。
前菜から徐々にメインに入ってデザートに入る。デザートに関しては俺がこんな風にすると良いよとか教えているため(スイーツに関してならば少しなら教えられる。)見たことのあるものだった。そこに置かれたものはプルンプルンしており弾力も凄くある俺の大好物のプリンである。プリンはかなり好きな部類なため、これはいち早く丁寧に教えた。細かいところまで。そのせいかとても美味しそうである。よしこれでクック◯ットのように作れた。


晩御飯が終わり、俺は暇を持て余すようにさっきのアイデアを完成させるのはどうすれば良いかナナに聞いてみる。

<どうやったら良いんかな>

<そうですね。これについては前例がなくてですね。そもそもどのようにに人は魔力を発生させているのかが現代の技術では解明不可能ですからね。まずはそこからでしょうか>

<確かにどのようにに発生させているのだろう。人間自体の器の中に世界からの自然的エネルギーを集めてそれを活用しているのだとしたら簡単なのだけれど……>

<ここでも考えないでください!いつも考えことをして、少しは休むことを覚えませんと。>

<ん、確かにそうだな。すまん、ナナ>

<いえいえ、あと先程の仮説、いささか間違いはないですね。あとはどのように立証するかですし>

<ん?ナナはこの謎の答えを知っているのか!?>

<ええ、まぁ。ですがこれはマスターに伝えることはできません。何故ならばこれが解明されたとき、人類は戦争を始めるかもしれませんし、考え方が変わるかもしれません。神へ意見を言えるようになるかもしれません。それはこの世の理を変えることに等しいのですよ>

<つまり、これは触れてはならないと?>

<なるべくはですがね。それにマスターは解明したいでしょう?>

<よくわかっているじゃないか。それに。>

<…失言でしたね。ハァ~仕方ない。少し説明します。先程の仮説には根本的に足りない部分があるんですよ。ですが、大方はその通りですね。ヒントを出します。その自然的エネルギーはマスターの仮説では人という器に入るんですよね。そしてその自然的エネルギーを利用して魔法を発現させる。そしてこの自然的エネルギーの事を魔力と呼んでいる…という事ですよね。じゃあ、自然的エネルギーはどのように補充しているのですか?>

<…!人間の器に入った自然的エネルギーがもし、人が死んだ時に補充されているのだとしたら…いや!その立証ができない。死んだ時に自然的エネルギーを戻している?>

<…考えるモードになっちゃいましたね。では私はこれで。あたりの警戒等を引き続きやっていきたいと思いますよ>
そう言い、脳裏から聞こえた声は途絶えた。だが、アルファはいつまで経ってもそれに気が付かない。何故ならば彼は今、悩み悩み、人類が誕生して以来、誰一人とも解明できず、今日まで続いてきたこの謎を解こうとしている。だが、これは彼でも荷が重すぎたのではないのだろうか。例えるならば先祖代々年々増えている借金を1世代で返そうとしているような感じだ。アリが隕石を動かすような荒事だ。当然この謎はとうとう彼が寝るまで解決することはなかった。


彼はあれから1ヶ月授業の合間に考えたり、自由時間を使ったり、計算式で解明したり尽くせる全てを尽くした。だが、それは少し動いたか…人によれば動いていないとも言われてしまいそうなぐらいしか解決へは向かわない。これこそが彼の人生の難題なのではないだろうか。だが、彼もそれだけで終わる者ではなかったようだ。なんとか糸口をつかんだ。

「これでどうだ」
毎日のように魔術の訓練部屋で実験を繰り返し、計算式から当てはまる可能性のある物質、約10万種。その内、どれぐらい試したかわからないほどやった時、奇跡は起きた。突然、光り出したのである。次の瞬間、よく見るとその物質から魔力が漏れ始めている。これではっきりしたことがある。魔力というのは
魔力に個人差があるのは単にそのパイプを使うことに慣れておらず、そのパイプに通りにくいだけである。つまり、魔力というのは慣れれば人の高みを目指せるということだ。そのパイプは無限に広がる。魔力に限界点ゴールは無かった。

「この物質こそが人類が未だ到達していない領域…」
俺はこの物質に名をつけることにした。名はネイチャー…自然だ。この物質の素材はとても手に入りにくい。
そしてその素材は大型魔獣……いや、魔人の器である心臓である。魔力というのは心臓に一度集められ血液として身体中を巡るのである。心臓に魔力を通すことで擬似的にを作ることができる。だが、俺はその発見を誰にも公開しなかった。

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