17 / 65
1章 学園生活編
学園生活②
しおりを挟む
教室に向かって、5分、ようやく到着した。教室は、既に数人が、椅子に腰をかけていた。ゆっくりと朝飯を食べたため、少し遅くなったようだ。しばらくするとドアの方から、背が高くゴツゴツしており、尚且つ、俺が、この間、父から教えられた鑑定を使っても分かる。この男、ステータスがとても高いと思う。
「昨日は、アルファ君が呼び出されていたので、もう一度説明します。Aクラスは、5人しかいません。そして、授業は、一人一人に教師が付きます。みんなの方に送っておいたので、確認してくれ。」
俺は、おもむろに見てみると、そこには、何も書いていなかった。
「先生!僕の名前の横には誰の名前も書いてないのですが?」
「あっ!言い忘れた、お前には先生はいない、と言うより教えられない。」
「は、はぁ。」
「と言うことでだ。お前は、1年間ココにいたら卒業だ。もちろんコレは、ここの決まりだ。1年間、首席で、更に卒業生と肩を並べられたら卒業出来る。いや卒業させる。」
結局俺には、誰も付かず、魔法の事のみ、教師が教えてくれることになった。(剣や体術では、勝てる者が居ないらしい。しかし、俺の希望で、魔法だけ学べた。)しかしそれ以外は暇なので、違う事をする。
それは、料理である。
元々、料理レベル10なので別に良いんだが、これ以上、上がるのかの実験として、レベルを上げてみよう!ということになった。
俺は、元々は、料理好きだ。料理は、実は、ステータス値に少し影響される。それは、美味しさ、見た目、面白さ、素材の良さによって、数値が変わるそうだ。(辞書情報)だから、料理も自分で作った方が、経費削減にもなるし、休憩中の娯楽にも繋がる。(飯が美味いとテンション上がるだろ?それと同じだ。)
というわけでやっていたのだが恐ろしいのである、レベルの上がり方が、熟練度が分かるため、どのくらい進んでいるのか分かるのだが、それが早すぎるのである。料理3品作るだけで、1つ上がったのである。
通常、1年かけて上がるはずなのにである。そして、そんな事を思いながら、作った料理を口の中にほうばるのである。
「うん、うまい」
素で出てしまった。まぁーそれほど美味しいのである。(半分スキルのおかげだろうが…)だが、以前のような、料理ではない。それは、過去の自分、の料理の信念とかけ離れているのが理由なのかもしれない。
そんな事を思っていると、いつもなら、そろそろ、寝るのだが、今日はまだ寝ない。何故なら、今、何を自分ができるのか。それが気になったからである。とりあえず、辞書を呼び、(起動し。)スキルについて聞いた。
「今使えるスキルはかなり多く、全てを言うことができません。何故なら、いつのまにかスキルが増えてるからです。」
「増えてる?」
「はい、恐らく神様が、時間が経つか、一定条件下か、どちらともかはわからないのですが、模倣が増えてるんですよ。何か心当たりありますか?」
「う~ん、そういや、俺がこっち来るとき言ってたな。それの事かな。」
「恐らくですが、」
自分が更に成長している実感はあった。だがそれを証明するものは無かったのである。あと気になっていた事を聞いた。
「今、レベルってどんくらい?」
「70ぐらいでしょうか。同年代であれば、10レベルでも十分なのですがね。」
「そうなのか?」
「はい。」
気になることはほぼ無くなったため寝る事にする。だが、その前に、
「結界張っといてくれ」
そう言うと何かに覆われる感覚があった。それによって安心したのか、すぐ眠りについた。一方で、
「アレの手はずは済んでいるか?」
「はい、あの時計塔に、万事を備え、防御結界も張っています。」
「じゃあ、3日後だな。」
朝になると、陽の光が入る。昨夜の物が、揺らいでいる事を見て、確信する。
「この学園の何処かに、防御結界が張られている。それも、魔法陣と一緒に。」
「確かに、反応がありますね。ですが、とても弱い、恐らく、妨害結界も張られているのでしょう。これは、探し出す必要があるでしょう。少なくとも、学院は、崩壊しますがね。」
「……。なんとか出来ないか?」
「出来たとして、崩壊します。」
「とりあえず、場所は特定しないとな。」
それから結界を探す、それを目標にして、学園をくまなく探した。だが、発見はおろか、場所さえ、分からない。と言うよりは、何故か、探知できない。そして、俺は、遂に3日後までに見つけることができなった。
なんだか何かが抜け落ちるような感覚。それに気が付いた時には、もう遅い。
次の瞬間、学園大結界が、破られた。そのあと、大量の魔獣が、一斉に現れる。皆、直ぐに思う、この数に勝てない事を。
だが、せめて、倒した方がいいと思い、前にいた魔獣を退治する。だが、そこに1人のいや、一体の魔人が1人立っていた。俺は、まるで、記憶の一部に鍵が掛かっている記憶をさぐる。
だが、魔人は、先に攻撃して来る。急いで、対抗する、その二本の武器が噛み合い、拮抗する。だが、何故か、俺の記憶の鍵が緩み始める、武器が離れ、もう一度、攻撃し直して来る、もう一度、受け止める、その度に鍵が緩んでいく。
10分程経つと、鍵はほぼ緩む、そんな、激しい闘いがある事は、皆、知らない。そうして、いくと、段々と、こっちが不利になって来る、だが、次の瞬間である、記憶の鍵は解かれた。
おそらくだが、前世の記憶に作用していたのだと思う、だが、こんなにも苦しく、そして虚しい記憶であったかと、疑問を抱く。
俺が、意識を無くす、直前に奴は言う。
「悪夢の呪い。奴の意識を……奪え!」
俺は、懐かしい、いや、俺が小学生の頃、住んでいた、アパートの一室にいた。すると、女性の声が聞こえて来る。
「真、もうすぐで、おやつ出すから、待ってね。」
「はーい」
なるべく、幼い頃の感じで喋ってみた。だが、次の瞬間である母が倒れた。いや、正確には、その音がした。
俺は直ぐに、救急車を呼び、脈があるかチェックする。脈は、まだある。だが、母が死んだ理由から考えると、どうすればいいか分からない。
その為、何も手がない、この場面は、対策をしていなかった。悲しい限りである。暫くし、救急車が来て、母を連れ去る。
母は、亡くなった。程なくすると、俺の、養子として入る、佐藤家の者が やって来る。
俺は、佐藤家の養子として、佐藤奏と、生活をする。彼女は、結婚している。だが、夫は居ない、亡くなったそうだ。
彼女は、いや、母は、仕事が忙しく、料理もインスタントの物ばかりである。おr…僕は、そんな母を助けたいと、何か手伝いをしようとする。それは、料理である。料理を習う所も、料理本も、料理のサイトもみんな使えない。お金が無いのである。
そのため、古本屋で、貯めたおこずかいを使い、本を買うのである。無論、立ち読みをして、どれが良いか、判断しながら。
そして、その料理を作る今日が来た、材料費を削減し、おこずかいを使って材料を買い、準備をした、母が喜んで欲しかった、母に休んで貰いたかった。
だが、そんな夢は、打ち砕ける母は、作った料理を食べ、なかった。それの意味がわからなかった、遠慮したのか、とか思ったが、俺は、気付いた、母の、かおを、あの迷惑そうな顔を。俺は、母の目の前で、ナイフを心臓に刺し、死ぬ。これは、過去には起きていない、当たり前だ、これで、生きていられるわけがない
「悪夢の呪いか、大した事ないな。」
「なん、だ、と!」
「じゃあな。」
躊躇なく、一刀両断する、魔人は、死んだ。その後、俺は、学園を去った。学園は、崩壊したらしい。下位の魔獣の一部によって、学園は、廃墟と化し、以来、そこは、魔の領域と言われる。
「昨日は、アルファ君が呼び出されていたので、もう一度説明します。Aクラスは、5人しかいません。そして、授業は、一人一人に教師が付きます。みんなの方に送っておいたので、確認してくれ。」
俺は、おもむろに見てみると、そこには、何も書いていなかった。
「先生!僕の名前の横には誰の名前も書いてないのですが?」
「あっ!言い忘れた、お前には先生はいない、と言うより教えられない。」
「は、はぁ。」
「と言うことでだ。お前は、1年間ココにいたら卒業だ。もちろんコレは、ここの決まりだ。1年間、首席で、更に卒業生と肩を並べられたら卒業出来る。いや卒業させる。」
結局俺には、誰も付かず、魔法の事のみ、教師が教えてくれることになった。(剣や体術では、勝てる者が居ないらしい。しかし、俺の希望で、魔法だけ学べた。)しかしそれ以外は暇なので、違う事をする。
それは、料理である。
元々、料理レベル10なので別に良いんだが、これ以上、上がるのかの実験として、レベルを上げてみよう!ということになった。
俺は、元々は、料理好きだ。料理は、実は、ステータス値に少し影響される。それは、美味しさ、見た目、面白さ、素材の良さによって、数値が変わるそうだ。(辞書情報)だから、料理も自分で作った方が、経費削減にもなるし、休憩中の娯楽にも繋がる。(飯が美味いとテンション上がるだろ?それと同じだ。)
というわけでやっていたのだが恐ろしいのである、レベルの上がり方が、熟練度が分かるため、どのくらい進んでいるのか分かるのだが、それが早すぎるのである。料理3品作るだけで、1つ上がったのである。
通常、1年かけて上がるはずなのにである。そして、そんな事を思いながら、作った料理を口の中にほうばるのである。
「うん、うまい」
素で出てしまった。まぁーそれほど美味しいのである。(半分スキルのおかげだろうが…)だが、以前のような、料理ではない。それは、過去の自分、の料理の信念とかけ離れているのが理由なのかもしれない。
そんな事を思っていると、いつもなら、そろそろ、寝るのだが、今日はまだ寝ない。何故なら、今、何を自分ができるのか。それが気になったからである。とりあえず、辞書を呼び、(起動し。)スキルについて聞いた。
「今使えるスキルはかなり多く、全てを言うことができません。何故なら、いつのまにかスキルが増えてるからです。」
「増えてる?」
「はい、恐らく神様が、時間が経つか、一定条件下か、どちらともかはわからないのですが、模倣が増えてるんですよ。何か心当たりありますか?」
「う~ん、そういや、俺がこっち来るとき言ってたな。それの事かな。」
「恐らくですが、」
自分が更に成長している実感はあった。だがそれを証明するものは無かったのである。あと気になっていた事を聞いた。
「今、レベルってどんくらい?」
「70ぐらいでしょうか。同年代であれば、10レベルでも十分なのですがね。」
「そうなのか?」
「はい。」
気になることはほぼ無くなったため寝る事にする。だが、その前に、
「結界張っといてくれ」
そう言うと何かに覆われる感覚があった。それによって安心したのか、すぐ眠りについた。一方で、
「アレの手はずは済んでいるか?」
「はい、あの時計塔に、万事を備え、防御結界も張っています。」
「じゃあ、3日後だな。」
朝になると、陽の光が入る。昨夜の物が、揺らいでいる事を見て、確信する。
「この学園の何処かに、防御結界が張られている。それも、魔法陣と一緒に。」
「確かに、反応がありますね。ですが、とても弱い、恐らく、妨害結界も張られているのでしょう。これは、探し出す必要があるでしょう。少なくとも、学院は、崩壊しますがね。」
「……。なんとか出来ないか?」
「出来たとして、崩壊します。」
「とりあえず、場所は特定しないとな。」
それから結界を探す、それを目標にして、学園をくまなく探した。だが、発見はおろか、場所さえ、分からない。と言うよりは、何故か、探知できない。そして、俺は、遂に3日後までに見つけることができなった。
なんだか何かが抜け落ちるような感覚。それに気が付いた時には、もう遅い。
次の瞬間、学園大結界が、破られた。そのあと、大量の魔獣が、一斉に現れる。皆、直ぐに思う、この数に勝てない事を。
だが、せめて、倒した方がいいと思い、前にいた魔獣を退治する。だが、そこに1人のいや、一体の魔人が1人立っていた。俺は、まるで、記憶の一部に鍵が掛かっている記憶をさぐる。
だが、魔人は、先に攻撃して来る。急いで、対抗する、その二本の武器が噛み合い、拮抗する。だが、何故か、俺の記憶の鍵が緩み始める、武器が離れ、もう一度、攻撃し直して来る、もう一度、受け止める、その度に鍵が緩んでいく。
10分程経つと、鍵はほぼ緩む、そんな、激しい闘いがある事は、皆、知らない。そうして、いくと、段々と、こっちが不利になって来る、だが、次の瞬間である、記憶の鍵は解かれた。
おそらくだが、前世の記憶に作用していたのだと思う、だが、こんなにも苦しく、そして虚しい記憶であったかと、疑問を抱く。
俺が、意識を無くす、直前に奴は言う。
「悪夢の呪い。奴の意識を……奪え!」
俺は、懐かしい、いや、俺が小学生の頃、住んでいた、アパートの一室にいた。すると、女性の声が聞こえて来る。
「真、もうすぐで、おやつ出すから、待ってね。」
「はーい」
なるべく、幼い頃の感じで喋ってみた。だが、次の瞬間である母が倒れた。いや、正確には、その音がした。
俺は直ぐに、救急車を呼び、脈があるかチェックする。脈は、まだある。だが、母が死んだ理由から考えると、どうすればいいか分からない。
その為、何も手がない、この場面は、対策をしていなかった。悲しい限りである。暫くし、救急車が来て、母を連れ去る。
母は、亡くなった。程なくすると、俺の、養子として入る、佐藤家の者が やって来る。
俺は、佐藤家の養子として、佐藤奏と、生活をする。彼女は、結婚している。だが、夫は居ない、亡くなったそうだ。
彼女は、いや、母は、仕事が忙しく、料理もインスタントの物ばかりである。おr…僕は、そんな母を助けたいと、何か手伝いをしようとする。それは、料理である。料理を習う所も、料理本も、料理のサイトもみんな使えない。お金が無いのである。
そのため、古本屋で、貯めたおこずかいを使い、本を買うのである。無論、立ち読みをして、どれが良いか、判断しながら。
そして、その料理を作る今日が来た、材料費を削減し、おこずかいを使って材料を買い、準備をした、母が喜んで欲しかった、母に休んで貰いたかった。
だが、そんな夢は、打ち砕ける母は、作った料理を食べ、なかった。それの意味がわからなかった、遠慮したのか、とか思ったが、俺は、気付いた、母の、かおを、あの迷惑そうな顔を。俺は、母の目の前で、ナイフを心臓に刺し、死ぬ。これは、過去には起きていない、当たり前だ、これで、生きていられるわけがない
「悪夢の呪いか、大した事ないな。」
「なん、だ、と!」
「じゃあな。」
躊躇なく、一刀両断する、魔人は、死んだ。その後、俺は、学園を去った。学園は、崩壊したらしい。下位の魔獣の一部によって、学園は、廃墟と化し、以来、そこは、魔の領域と言われる。
0
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説

転生しても山あり谷あり!
tukisirokou
ファンタジー
「転生前も山あり谷ありの人生だったのに転生しても山あり谷ありの人生なんて!!」
兎にも角にも今世は
“おばあちゃんになったら縁側で日向ぼっこしながら猫とたわむる!”
を最終目標に主人公が行く先々の困難を負けずに頑張る物語・・・?

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

後悔はなんだった?
木嶋うめ香
恋愛
目が覚めたら私は、妙な懐かしさを感じる部屋にいた。
「お嬢様、目を覚まされたのですねっ!」
怠い体を起こそうとしたのに力が上手く入らない。
何とか顔を動かそうとした瞬間、大きな声が部屋に響いた。
お嬢様?
私がそう呼ばれていたのは、遥か昔の筈。
結婚前、スフィール侯爵令嬢と呼ばれていた頃だ。
私はスフィール侯爵の長女として生まれ、亡くなった兄の代わりに婿をとりスフィール侯爵夫人となった。
その筈なのにどうしてあなたは私をお嬢様と呼ぶの?
疑問に感じながら、声の主を見ればそれは記憶よりもだいぶ若い侍女だった。
主人公三歳から始まりますので、恋愛話になるまで少し時間があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる