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第3章
第41話
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「おぉ!! 魚!!」
海沿いにはいくつか港町があって、私はその中の1つに立ち寄ることにした。
ここまでは空を飛んできていたけれど、ここからは地に足を着けて歩きながらまた海岸線に沿っていこうと思っている。
海沿いの景色は美しいが、どのタイミングで海から離れれば良いのか分からなくなっている現状だ。続けようと思えば永遠に続く海岸線。
景色はきれいだが、そろそろ飽きてきているのも事実。
マイヤと別れたあと、またいくつかの街を巡り歩いているうちにこの海に出たわけだが、間にもいくつか絶景があった。
やはり自然に満ちあふれたこの世界には、地球ではなかなかお目にかかれない物が多い。
特に驚いたのが、もうとにかく凄い滝。どうやら前日に上流の方で大雨があったらしく、幸運にも水量の増えたその滝は、ゴーッと耳をつんざく轟音を立て、果てしない水量が激しい高低差を一気に降るのだ。
心奪われた。
あれだけで白米を食える。
そういえばそう長いこと白米を食べていないなぁと思う。
こういう港町には味噌だったり米だったり、そういう日本風の物があるというのが創作の中では定番なのだが、果たして実際の異世界はどうだろうか。
「お米? なんじゃそれ」
「えっと、魚と一緒に食べる主食のような物です」
「ありゃ? 魚が主食じゃないのけ。魚がおかずにはならんなぁ」
はい終わり。
ふらっと立ち寄った定食屋の店主らしき人に聞いたが、どうやらこの町において魚は主食らしい。
私が巡ったところは主に麦系の食べ物を主食にしていた。パンもおいしいけれど、やはりあの白米の味を思い出してしまう。
まぁ、道の途中でイネ科の雑草とかは見かけているから、きっとどこかにお米もあるはずだ。焦らずゆっくり探せば良い。
「さぁ嬢ちゃん。何にするんけ?」
「えっと、じゃあこの刺身定食で」
「めずらしいな」
「え? どうしてです?」
「いや、他所から来る者は大抵魚の生食に抵抗があるもんでな? 大体焼き魚定食を頼んでいくのさ」
「あー、確かに。私魚の生食文化があるところの生まれなんですよ。懐かしいなって」
「どこかの漁師町かねぇ」
「まあ、そんなところです。どちらかというと島国で、内陸の方でも生食が盛んでしたよ」
「はー、なかなか珍しい国もあったもんだなぁ。で、刺身定食だね? すぐ出すからまってて~」
少しお昼時から外れていることもあって、定食屋は比較的すいている。
ご飯を待っている間に軽くこの町の説明をすると、この町がサイシーという海沿いにある小さな田舎町だ。
おそらく木だと潮風で腐ってしまうのか、石を組み合わせて作られた石作の家が主で、それも潮風によってなのか、すこし寂れた風景の町並みと、厳つい海の男たちの組み合わせがバッチリで、どことなく懐かしい気持ちになる。
吹き抜ける風はどこか海の香りで、遠くの方から聞こえてくる波の音は、正直森の中で聞こえる木々のざわめきよりもリラックス効果が高いと思う。
聞けば、一般人が遊べる海岸もあるらしいので、後ほどそこも訪れてみようと思う。
ちょうど昼頃にここに到着して、今はとにかくおなかがすいていると言うことで近くにあったこの定食屋に入ってみたわけだ。
厨房から香る食欲のそそる言い香り。日本における定食屋では味噌汁の香りや煮付けの香りがしていたが、それとはまた違う香りがする。
これを食べ終わったらどこか海の見えるところに宿を取って、2泊ほどした後また進もうと思う。
まだ少ししかこの町に滞在していないが、既に居心地が良い。ここに長くとどまれば、このまま数年、数十年とこの町にとどまってしまいそうだ。
そんなことを考えていると、お盆にひとまとまりにされた定食が私の元へやってきた。
「おまち~」
「ありがとうございます」
定食の内容は、ちょっと私はこの世界の魚が詳しく分からないので種類は分からないのだが、いくつかの種類のお魚たちの盛り合わせ。味噌汁だったらなぁ、と思うのだが、おそらく貝出汁系のお吸い物。
それにサラダと果物という和洋折衷も和洋折衷な不思議なものが出てきた。
「刺身は塩で食べてな」
「わかりました」
どうやら醤油はないようで、塩にちょっとつけて食べるらしい。
刺身は塩で食べたことが無いのだが、実際はどうなのだろうか。
「いただきます」
そう行って手を合わせ、箸かなぁと思ったが出てきたのはフォークだったので、アイテムボックスからマイ箸を取り出す。
それで軽く2つ折りにした白身の刺身を1つ取り、ちょんと塩につけて口に運ぶ。
その瞬間、口に広がるのは柔らかく、どこか甘い脂。噛めばコリコリした食感で、歯を押し返してくる弾力。
そして、どんどんと出てくるうまみを、少量の塩が際立たせる。
美味い。これは美味い。
そうだよ。こういうのでいいんだよ!
「おいしい……」
「ははっ! そりゃよかった!」
流れるようにお吸い物も一口すすると、頬がじんじんするほどのうまみと、あっさりした味付けのスープが口の中に溜まった油を流してくれる。
そしてそんな口に私にとっては違和感のあるサラダを運ぶ。
ここには本当は漬物があるんだよ~と思いながらも、サラダを食べてみると少し驚いた。
案外合うものだ。コリッと、もちっとした刺身とは違い、シャキッとした野菜。
さすがは魚が主食と言うだけはある。日本で食べる刺身定食より明らかに多い刺身。
う~ん、白米が欲しい!
「あ~、おいしかった……」
「そりゃよかった!」
ゆっくりと堪能しながら食べていたら、僅かに居たお客も食べ終わりまた仕事に戻ったらしく、定食屋には私と夫婦の姿しかない。
ここから何が起きるのかと言えば、これもまた田舎の定食屋の定番だと思う。
雑談だ。
私は結構この雑談の時間が好きだ。
「嬢ちゃんはどこから来たのかい?」
「あんた、さっき島の国って言ってたじゃないか」
「そうだったそうだった。じゃあその島の国から?」
「いや、実はその島の国は大分前に出ましてね、長らくベルフェリネ王国という所に居たのですが、今は定住せず旅をしている感じです」
「おお、旅人かい。かっこいいねぇ」
「はは、ありがとうございます」
「目的とかはあるのか?」
「そうですね……、絶景を探しているんです」
「「おぉ……」」
「随分良い旅じゃないか! 私たちも年老いたらそういう旅をしてみたいものさ」
そんな当たり障りのない会話を繰り広げる。
その会話を遮る余計な音は無く、小さく耳に届く波の音と、遠くから聞こえる鳥の声。そして窓から入るのは暖かい日の光。
あぁ、いいなぁ……。
「それでは、そろそろ……」
「ああ、長く止めて悪かった」
「いえいえ。楽しかったです。あ、そうそう、海が見える宿のような所ってありますか?」
「海が見える宿かい? 結構あるさ。ここから少し行ったところに友人がやっている宿があるんで、そこにこの定食屋のばばあからっていえば安くしてくれるさ」
「そうですか。本当に親切にありがとうございます」
「いいんだよ。気をつけて旅をしてな」
「はい。ありがとうございます」
旅の魅力はなんだろう。
きっと私はいつか旅をやめると思う。そんなときにこれを聞かれれば、やはり知らないことを知れると言うことを挙げると思う。
同時に、いろいろな人の人生を見ることが出来るというのも魅力だと思う。
今まで全く関わりの無かった人と時間を共にして、他愛も無い雑談をする。これほど幸せなことは無い。
海沿いにはいくつか港町があって、私はその中の1つに立ち寄ることにした。
ここまでは空を飛んできていたけれど、ここからは地に足を着けて歩きながらまた海岸線に沿っていこうと思っている。
海沿いの景色は美しいが、どのタイミングで海から離れれば良いのか分からなくなっている現状だ。続けようと思えば永遠に続く海岸線。
景色はきれいだが、そろそろ飽きてきているのも事実。
マイヤと別れたあと、またいくつかの街を巡り歩いているうちにこの海に出たわけだが、間にもいくつか絶景があった。
やはり自然に満ちあふれたこの世界には、地球ではなかなかお目にかかれない物が多い。
特に驚いたのが、もうとにかく凄い滝。どうやら前日に上流の方で大雨があったらしく、幸運にも水量の増えたその滝は、ゴーッと耳をつんざく轟音を立て、果てしない水量が激しい高低差を一気に降るのだ。
心奪われた。
あれだけで白米を食える。
そういえばそう長いこと白米を食べていないなぁと思う。
こういう港町には味噌だったり米だったり、そういう日本風の物があるというのが創作の中では定番なのだが、果たして実際の異世界はどうだろうか。
「お米? なんじゃそれ」
「えっと、魚と一緒に食べる主食のような物です」
「ありゃ? 魚が主食じゃないのけ。魚がおかずにはならんなぁ」
はい終わり。
ふらっと立ち寄った定食屋の店主らしき人に聞いたが、どうやらこの町において魚は主食らしい。
私が巡ったところは主に麦系の食べ物を主食にしていた。パンもおいしいけれど、やはりあの白米の味を思い出してしまう。
まぁ、道の途中でイネ科の雑草とかは見かけているから、きっとどこかにお米もあるはずだ。焦らずゆっくり探せば良い。
「さぁ嬢ちゃん。何にするんけ?」
「えっと、じゃあこの刺身定食で」
「めずらしいな」
「え? どうしてです?」
「いや、他所から来る者は大抵魚の生食に抵抗があるもんでな? 大体焼き魚定食を頼んでいくのさ」
「あー、確かに。私魚の生食文化があるところの生まれなんですよ。懐かしいなって」
「どこかの漁師町かねぇ」
「まあ、そんなところです。どちらかというと島国で、内陸の方でも生食が盛んでしたよ」
「はー、なかなか珍しい国もあったもんだなぁ。で、刺身定食だね? すぐ出すからまってて~」
少しお昼時から外れていることもあって、定食屋は比較的すいている。
ご飯を待っている間に軽くこの町の説明をすると、この町がサイシーという海沿いにある小さな田舎町だ。
おそらく木だと潮風で腐ってしまうのか、石を組み合わせて作られた石作の家が主で、それも潮風によってなのか、すこし寂れた風景の町並みと、厳つい海の男たちの組み合わせがバッチリで、どことなく懐かしい気持ちになる。
吹き抜ける風はどこか海の香りで、遠くの方から聞こえてくる波の音は、正直森の中で聞こえる木々のざわめきよりもリラックス効果が高いと思う。
聞けば、一般人が遊べる海岸もあるらしいので、後ほどそこも訪れてみようと思う。
ちょうど昼頃にここに到着して、今はとにかくおなかがすいていると言うことで近くにあったこの定食屋に入ってみたわけだ。
厨房から香る食欲のそそる言い香り。日本における定食屋では味噌汁の香りや煮付けの香りがしていたが、それとはまた違う香りがする。
これを食べ終わったらどこか海の見えるところに宿を取って、2泊ほどした後また進もうと思う。
まだ少ししかこの町に滞在していないが、既に居心地が良い。ここに長くとどまれば、このまま数年、数十年とこの町にとどまってしまいそうだ。
そんなことを考えていると、お盆にひとまとまりにされた定食が私の元へやってきた。
「おまち~」
「ありがとうございます」
定食の内容は、ちょっと私はこの世界の魚が詳しく分からないので種類は分からないのだが、いくつかの種類のお魚たちの盛り合わせ。味噌汁だったらなぁ、と思うのだが、おそらく貝出汁系のお吸い物。
それにサラダと果物という和洋折衷も和洋折衷な不思議なものが出てきた。
「刺身は塩で食べてな」
「わかりました」
どうやら醤油はないようで、塩にちょっとつけて食べるらしい。
刺身は塩で食べたことが無いのだが、実際はどうなのだろうか。
「いただきます」
そう行って手を合わせ、箸かなぁと思ったが出てきたのはフォークだったので、アイテムボックスからマイ箸を取り出す。
それで軽く2つ折りにした白身の刺身を1つ取り、ちょんと塩につけて口に運ぶ。
その瞬間、口に広がるのは柔らかく、どこか甘い脂。噛めばコリコリした食感で、歯を押し返してくる弾力。
そして、どんどんと出てくるうまみを、少量の塩が際立たせる。
美味い。これは美味い。
そうだよ。こういうのでいいんだよ!
「おいしい……」
「ははっ! そりゃよかった!」
流れるようにお吸い物も一口すすると、頬がじんじんするほどのうまみと、あっさりした味付けのスープが口の中に溜まった油を流してくれる。
そしてそんな口に私にとっては違和感のあるサラダを運ぶ。
ここには本当は漬物があるんだよ~と思いながらも、サラダを食べてみると少し驚いた。
案外合うものだ。コリッと、もちっとした刺身とは違い、シャキッとした野菜。
さすがは魚が主食と言うだけはある。日本で食べる刺身定食より明らかに多い刺身。
う~ん、白米が欲しい!
「あ~、おいしかった……」
「そりゃよかった!」
ゆっくりと堪能しながら食べていたら、僅かに居たお客も食べ終わりまた仕事に戻ったらしく、定食屋には私と夫婦の姿しかない。
ここから何が起きるのかと言えば、これもまた田舎の定食屋の定番だと思う。
雑談だ。
私は結構この雑談の時間が好きだ。
「嬢ちゃんはどこから来たのかい?」
「あんた、さっき島の国って言ってたじゃないか」
「そうだったそうだった。じゃあその島の国から?」
「いや、実はその島の国は大分前に出ましてね、長らくベルフェリネ王国という所に居たのですが、今は定住せず旅をしている感じです」
「おお、旅人かい。かっこいいねぇ」
「はは、ありがとうございます」
「目的とかはあるのか?」
「そうですね……、絶景を探しているんです」
「「おぉ……」」
「随分良い旅じゃないか! 私たちも年老いたらそういう旅をしてみたいものさ」
そんな当たり障りのない会話を繰り広げる。
その会話を遮る余計な音は無く、小さく耳に届く波の音と、遠くから聞こえる鳥の声。そして窓から入るのは暖かい日の光。
あぁ、いいなぁ……。
「それでは、そろそろ……」
「ああ、長く止めて悪かった」
「いえいえ。楽しかったです。あ、そうそう、海が見える宿のような所ってありますか?」
「海が見える宿かい? 結構あるさ。ここから少し行ったところに友人がやっている宿があるんで、そこにこの定食屋のばばあからっていえば安くしてくれるさ」
「そうですか。本当に親切にありがとうございます」
「いいんだよ。気をつけて旅をしてな」
「はい。ありがとうございます」
旅の魅力はなんだろう。
きっと私はいつか旅をやめると思う。そんなときにこれを聞かれれば、やはり知らないことを知れると言うことを挙げると思う。
同時に、いろいろな人の人生を見ることが出来るというのも魅力だと思う。
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