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ボス
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「くッ、この氷を司る悪魔であるジェレーイン様をも凍えさせるとは、お主なかなかやるではないか……。」
「う、うるさいわ!!なに!?おちょくってんの!?」
こいつ、にやにやしながら私のことを馬鹿にしやがって。いいだろ少しくらい滑ったって!!
「まあそんなくだらないことはいいんだ。よくも我がダンジョンを荒らしてくれたな!」
「我がダンジョン?」
どうやらこのダンジョンのボスがこの目の前にいるジェレーインという氷の悪魔らしい。ただ、先ほどの大爆発でボス部屋の一部も砕けたらしく、せっかく用意した魔物までも抹殺される始末で、とうとう怒りがMaxに達したらしい。
ボスというのは、ダンジョンコアを守るために基本的にボス部屋にいて、ボス部屋より外に出てくるということはまずありえない。
にもかかわらず外に出ているということだから、相当怒っているのだろう。
「まあ、そっちから出向いてくれたのは楽でいいね。じゃあさっさとやろうか。」
さっさとこのダンジョンを攻略して愛しのレイナちゃんに会いに行かないといけないから、こんな薄暗いところで気色の悪いジェレーインなんかと長く一緒にいたくはない。
ひとまずアイテムボックスから剣を取り出し、足に強化魔法を付与してジェレーインの元へと飛んで行った。
どうやら先ほどの戦闘を遠目ながら見ていたようで、私の素早さに関してはすでに分かっていたようだ。
軽々と私の攻撃をよけて手を2つ重ねて前に突き出した。
「アイスジャベリン!!」
氷の悪魔というだけあって、彼から放たれる魔法は相当強力なものであった。
ただ、そんなものくらったところで別に大した傷にはならないだろう。
先ほどジェレーインを鑑定してみたところ、さすがに私の知っている人間よりはステータスは相当上だが、私のステータスと比べると10分の1程度しかない。
ということは私の敵ではないんだよね。
以前から研究を進めてきていた魔力過多。
もっと効率的に魔力過多を起こさせる方法はないかといろいろやっていたところ、遠距離からでも魔力を注入する方法が確立した。
私はジェレーインに向かって魔力を送り込むようなイメージをする。
通常通り、相手に触れている場合は魔力を送り込むのは簡単だ。
ただ、触れていない場合は自身の魔力を相手の中にワープさせるようなイメージをする。実際魔力はワープしているのだ。
私はワープの魔法が使用できる。
遠距離で魔力を流し込む研究をしているとき、送り込もうとしている魔力はすべて空気中に流出してしまっていた。
そこでワープの魔法と合わせてみたら結構簡単にやることができたのだ。
「な、なんだ!魔力があふれてくるぞ!!」
どうやら魔力の注入は成功しているらしい。
ジェレーインはこの湧き出てくる魔力が私のであるということなどは一切頭に浮かんでいないようで、いつもより魔力が湧き出てくる!とか言いながら自信満々にこちらを見ている。
「はッ!お前はこれでおしまいだ!って、魔力多すぎない!?」
どうやら湧き出てくる魔力の量が明らかにおかしいことに気が付いたらしい。
ただ、気が付いたときにはもう遅く、ジェレーインは肉塊になって砕け散った。
「う、うるさいわ!!なに!?おちょくってんの!?」
こいつ、にやにやしながら私のことを馬鹿にしやがって。いいだろ少しくらい滑ったって!!
「まあそんなくだらないことはいいんだ。よくも我がダンジョンを荒らしてくれたな!」
「我がダンジョン?」
どうやらこのダンジョンのボスがこの目の前にいるジェレーインという氷の悪魔らしい。ただ、先ほどの大爆発でボス部屋の一部も砕けたらしく、せっかく用意した魔物までも抹殺される始末で、とうとう怒りがMaxに達したらしい。
ボスというのは、ダンジョンコアを守るために基本的にボス部屋にいて、ボス部屋より外に出てくるということはまずありえない。
にもかかわらず外に出ているということだから、相当怒っているのだろう。
「まあ、そっちから出向いてくれたのは楽でいいね。じゃあさっさとやろうか。」
さっさとこのダンジョンを攻略して愛しのレイナちゃんに会いに行かないといけないから、こんな薄暗いところで気色の悪いジェレーインなんかと長く一緒にいたくはない。
ひとまずアイテムボックスから剣を取り出し、足に強化魔法を付与してジェレーインの元へと飛んで行った。
どうやら先ほどの戦闘を遠目ながら見ていたようで、私の素早さに関してはすでに分かっていたようだ。
軽々と私の攻撃をよけて手を2つ重ねて前に突き出した。
「アイスジャベリン!!」
氷の悪魔というだけあって、彼から放たれる魔法は相当強力なものであった。
ただ、そんなものくらったところで別に大した傷にはならないだろう。
先ほどジェレーインを鑑定してみたところ、さすがに私の知っている人間よりはステータスは相当上だが、私のステータスと比べると10分の1程度しかない。
ということは私の敵ではないんだよね。
以前から研究を進めてきていた魔力過多。
もっと効率的に魔力過多を起こさせる方法はないかといろいろやっていたところ、遠距離からでも魔力を注入する方法が確立した。
私はジェレーインに向かって魔力を送り込むようなイメージをする。
通常通り、相手に触れている場合は魔力を送り込むのは簡単だ。
ただ、触れていない場合は自身の魔力を相手の中にワープさせるようなイメージをする。実際魔力はワープしているのだ。
私はワープの魔法が使用できる。
遠距離で魔力を流し込む研究をしているとき、送り込もうとしている魔力はすべて空気中に流出してしまっていた。
そこでワープの魔法と合わせてみたら結構簡単にやることができたのだ。
「な、なんだ!魔力があふれてくるぞ!!」
どうやら魔力の注入は成功しているらしい。
ジェレーインはこの湧き出てくる魔力が私のであるということなどは一切頭に浮かんでいないようで、いつもより魔力が湧き出てくる!とか言いながら自信満々にこちらを見ている。
「はッ!お前はこれでおしまいだ!って、魔力多すぎない!?」
どうやら湧き出てくる魔力の量が明らかにおかしいことに気が付いたらしい。
ただ、気が付いたときにはもう遅く、ジェレーインは肉塊になって砕け散った。
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