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収益

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金貨1枚10万円
小金貨1枚1万円
銀貨1枚1000円
銅貨1枚100円
石貨1枚10円

☆ーーーーーーーーーーーーーー☆

「じゃあ私は……、悪の組織の幹部に囲まれて生活していたわけか……。」
「「悪の組織!?」」

 私がそう漏らすと、2人はものすごい勢いで反応し、おどおどしながらそのことを否定し始めた。

「い、いや、悪の組織なんて、そんなもんじゃないです!!」
「ねね様!違いますから!!」

 必死に私を説得する2人を見て、部員のみんなは笑っていた。

「いや、あんたらも同罪だろ!!!」
「「「「「「ヒェッ!!」」」」」」

 まあでも、すでに謎に宗教で崇められるとかいうわけわからない状況になってるし……。
 別に国王やるならまあいいんだよ。でもさ、神格化して崇めるのは違うし、国王のファンクラブとか謎すぎるでしょ!!

 結局、2人や部員の必至な説得により、私が折れる形で事態は収束した。
 また、その話し合いの際にうまく丸め込まれた私は、定期的にファンクラブに顔を出す約束をしてしまい、ファンクラブは私公認の物になってしまった。

「今日は疲れたからもう帰ろっか……。」

 ここ数か月の静寂な日々は嵐の前の静けさだったのかもしれない。



 王宮執務室に戻り、私たちは部屋の真ん中にあるソファーに3人座ってゆっくりお茶を飲んでいる。

「ねね様、こちらをどうぞ……。」

 私が料理長お手製のマフィンに手を伸ばそうとした途端、よこからレイナが一枚の書類を手渡してきた。

「ほほう、これはなんだ。」

 私はその書類を手に取り、記載事項に目を移す。

「国王陛下ファンクラブ収益??」
「そうなの。実はこの前でファンクラブは開かれてから1か月なんだけど、ねね様はこのファンクラブの運営会社、知ってる?」

 運営会社?
 ファンクラブに運営会社っているのか?
 でもカードとかも発行しているわけだから、何らかの企業的なアシストがないと成立しないのか……。

「まさか!」
「そう、ニシゾノ商会!ファンクラブの入会費やグッズ、陛下募金などで1発当てました!」
「なんじゃそれ!!!何このファンクラブ、ニシゾノ商会が商売としてやってるの!?」
「あまり知られていない情報ですが、一応そのようになっております。」

 どうやら私のファンクラブは、1つの商売として成り立っていたようだ。

「で、陛下募金って何?」

 どうやら陛下募金は、私に対して金銭で貢ぎ物を捧げる、地球でいえば投げ銭のようなもののようだ。
 因みに、手紙もたくさん届いているようで、狂信的なことが書いてありそうでできれば読みたくないのだが、せっかく書いてくれた手紙を読まずに廃棄するというのは気が乗らない。
 時間があるときに読むことにする。

「収益の方、私から説明させていただきます。」

 どうやらお金の方はフィネメイゼがメインで管理しているらしく、書類の情報と合わせて、しっかり教えてくれた。

「まず、総会員523,490人で、1人当たりの入会費が銀貨3枚で、入会費の収益合計が金貨15,704枚、小金貨7枚です。銀貨換算で1,570,470枚(日本円にして1,570,470,000円)です。
 グッズ等の収益合計が金貨8743枚、小金貨8枚、銀貨8枚、銅貨5枚、石貨3枚(874,388,530円)で、陛下募金は金貨1348枚と銀貨7枚(134,807,000円)です。
 後、その他の合計として、金貨478枚、小金貨5枚、銀貨3枚、銅貨9枚に石貨7枚(47,853,900円)となっていて、すべての合計が金貨26,275枚、小金貨1枚、銀貨9枚、銅貨4枚、石貨3枚(2,627,519,430円)です。これらはすべて王宮の貯蓄へと回されます。」
「うん、桁が多すぎてわからないんだけど……。」

 26億を軽く超える数字が私のファンクラブで集まったと……。
 どんだけ~
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