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ニシゾノ王国に着いて
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ヘリティア王国の王都から我がニシゾノ王国の王都へは馬車で2週間ほど離れている。
国を設立するという話は実は結構前から決められていたことだったそうで、50年ほど前に使われており、前の領主が住んでいた屋敷を改造するという形で4国の出資の元すでに工事が進められていた。
それに加えて、レイピア王国から金貨2000枚、フィヨルナンド王国から金貨8000枚、オースガーン王国から金貨5000枚、そしてヘリティア王国から金貨1万2000枚が渡された。
私は神様からもらったお金くらいしかもっていなかったのでありがたい。
しかもそれも食費やその他で結構使われていたのでこれが国の全財産になるだろう。
計金貨2万7000枚、日本円に換算して27億円となる。
元居た世界からすると非常に少ない予算のように思えるが、この世界では相当な大金で、今のところはこれで足りるだろう。
そしてこれに加えて教会のほうからも金貨6万7000枚が納められており、日本円換算で67億。合計して94億円相当の金貨を私は手に入れた。
教会のほうからはこれからも定期的にお金が納められるようなので、国のしばらくの主要収益になるだろう。
そういえば私は誰1人として人材を持っていない。これは極めてまずい事態だ。
私の国の広さは実は相当なものであり、北海道くらいの広さは余裕であるのだ。これをすべて1人で管理するということはまあ不可能なことなのでとにかく人材が欲しい。
しばらくの間は1人で管理することになるだろう。
頑張らないといけない。
2週間後、道中大きな問題もなく、王都予定地に到着した。
自分は本当に貧相な村がポツンとあるものだと考えていたのだが、すでに結構大きめな町が形成されていた。
もともとここは4国の経済の中心の町として栄えていたようだ。
もともと領主の館だったところは今となっては立派な城ができていて、神殿の建設もすでに始まっている。
町は非常に活気があって、きれいな西洋風の建物が立ち並んでいる。
すでに新しく国が作られ、ここが王都となることはこの町に住んでいる人に公表されており、ただの町から王都への昇格ということもあって町は大盛り上がりだそうだ。
私も熱烈な歓迎を受けながら王都を進んでいった。
私の姿を見て「こんな少女が王様で大丈夫なのか?」とか批判があるとか思っていたし、実際あったようなのだが、私が神様と会話できるという情報が発表されてからは消え去ったらしい。
馬車内で神様と会話して決まったことなのだが、神様は私の領地経営を全面的に支援してくれるようだ。ありがたい。
そんなこんなで私はお城へ到着した。
お城に入るとメイドさんや執事の皆さんが歓迎してくれた。
私は1人もそのような人たちはいないと思っていたので非常にびっくりしたのだが、どうやら4国から派遣されてきたようで、私が好き勝手に使っていいようだ。私に完全に譲渡されたというような形だな。
その後、メイドさんに案内されて王城内を散策した。
王城の構造はヘリティア王国のお城とほとんど変わらないような感じで、大きな広間があったり来賓用の部屋があったりなど、数えきれないほどの部屋があった。
最後は私が普段から生活する大きな部屋へ案内され、そこにあったソファーに座ってようやく一息がつけた。
まず何から手を付ければいいのだろうか。
メイドさんや執事さんたちの給料もしっかりと考えないといけないし、税金や内政、そして教会のことなどやることはたんまりあるのだ。
ニシゾノ王国の領地は今まで計7人の領主がそれぞれ管理していたようでもともとの領主によって税率や方針等が大きく異なっている。
それを1度すべて統一しないといけないのだ。
ていうか以前の領主が残ってくれていたらそのまま引き継いで行けたのに全員新たな領地をもらって国へ引き返したらしい。
1か月間くらいは引継ぎとかの為にいてほしかったなっていうのが本音なのだが、そうはいかないのが現実だ。
基本的に4国は仲が良く、良好な関係を築いているようだったので、関税は存在しないし通貨も共通だ。
地球でいうところのEUのような感じのようだ。
それにニシゾノ王国も参加するような形にしたので関税は存在しないし通貨も今まで通りのものが使える。
言語に関しても4国で同じ言語が使われているようなのでそこら辺の心配はいらないだろう。
それよりも今問題なのは税だ。
いままでそれぞれの領地でそれぞれの税があったようだが、それは無視して考えることにした。
今はとりあえず経済の発展が最優先なので税金は極限まで下げていこうと思う。
しばらくの間は多分4国や教会からもらったお金で持つだろうし、普通にニシゾノ神教からも継続的にお金が入る。
いまは税収はそこまで優先しない。
私の国での税は、消費税、商売税の2つだけとした。
今後国が発展してきたら増やしていこうと思うが今はこの2つでいい。
今までどこの領地にも所得税が存在していたようで、その税率は低いところで2割、高いところで5割にも及んでいたそうだ。
さすがにそれはお金の取りすぎだし経済もこれじゃあうまく回ってくれないと思ったので所得税は撤廃、代わりに消費税を導入することとした。
消費税は3%とした。
次に商売税だ。
商売税は地球に合わせて法人税としようとしていたのだが、この世界に法人という概念は存在しないので商売税とした。
商売税は商売をして得た収益の2割を納めるということにした。
多分私の国の税は相当安いだろう。
私が知っているのは私の国に面している4つの国のみだが、これらの税率がこれよりも高く、加えて別の税がたくさん存在している。
しかし私は国民から搾取をしたいわけではない。
国を豊かにするのが目標だ。ていうか国が勝手に回ってくれる状況を作りたい。
私は普通に異世界無双をしたいのだ。
冒険者とかをして無双したいんだ!!!
国の状況が落ち着いてきたらやりたいな。
今はとりあえず国をまとめることを最優先にしよう。
国を設立するという話は実は結構前から決められていたことだったそうで、50年ほど前に使われており、前の領主が住んでいた屋敷を改造するという形で4国の出資の元すでに工事が進められていた。
それに加えて、レイピア王国から金貨2000枚、フィヨルナンド王国から金貨8000枚、オースガーン王国から金貨5000枚、そしてヘリティア王国から金貨1万2000枚が渡された。
私は神様からもらったお金くらいしかもっていなかったのでありがたい。
しかもそれも食費やその他で結構使われていたのでこれが国の全財産になるだろう。
計金貨2万7000枚、日本円に換算して27億円となる。
元居た世界からすると非常に少ない予算のように思えるが、この世界では相当な大金で、今のところはこれで足りるだろう。
そしてこれに加えて教会のほうからも金貨6万7000枚が納められており、日本円換算で67億。合計して94億円相当の金貨を私は手に入れた。
教会のほうからはこれからも定期的にお金が納められるようなので、国のしばらくの主要収益になるだろう。
そういえば私は誰1人として人材を持っていない。これは極めてまずい事態だ。
私の国の広さは実は相当なものであり、北海道くらいの広さは余裕であるのだ。これをすべて1人で管理するということはまあ不可能なことなのでとにかく人材が欲しい。
しばらくの間は1人で管理することになるだろう。
頑張らないといけない。
2週間後、道中大きな問題もなく、王都予定地に到着した。
自分は本当に貧相な村がポツンとあるものだと考えていたのだが、すでに結構大きめな町が形成されていた。
もともとここは4国の経済の中心の町として栄えていたようだ。
もともと領主の館だったところは今となっては立派な城ができていて、神殿の建設もすでに始まっている。
町は非常に活気があって、きれいな西洋風の建物が立ち並んでいる。
すでに新しく国が作られ、ここが王都となることはこの町に住んでいる人に公表されており、ただの町から王都への昇格ということもあって町は大盛り上がりだそうだ。
私も熱烈な歓迎を受けながら王都を進んでいった。
私の姿を見て「こんな少女が王様で大丈夫なのか?」とか批判があるとか思っていたし、実際あったようなのだが、私が神様と会話できるという情報が発表されてからは消え去ったらしい。
馬車内で神様と会話して決まったことなのだが、神様は私の領地経営を全面的に支援してくれるようだ。ありがたい。
そんなこんなで私はお城へ到着した。
お城に入るとメイドさんや執事の皆さんが歓迎してくれた。
私は1人もそのような人たちはいないと思っていたので非常にびっくりしたのだが、どうやら4国から派遣されてきたようで、私が好き勝手に使っていいようだ。私に完全に譲渡されたというような形だな。
その後、メイドさんに案内されて王城内を散策した。
王城の構造はヘリティア王国のお城とほとんど変わらないような感じで、大きな広間があったり来賓用の部屋があったりなど、数えきれないほどの部屋があった。
最後は私が普段から生活する大きな部屋へ案内され、そこにあったソファーに座ってようやく一息がつけた。
まず何から手を付ければいいのだろうか。
メイドさんや執事さんたちの給料もしっかりと考えないといけないし、税金や内政、そして教会のことなどやることはたんまりあるのだ。
ニシゾノ王国の領地は今まで計7人の領主がそれぞれ管理していたようでもともとの領主によって税率や方針等が大きく異なっている。
それを1度すべて統一しないといけないのだ。
ていうか以前の領主が残ってくれていたらそのまま引き継いで行けたのに全員新たな領地をもらって国へ引き返したらしい。
1か月間くらいは引継ぎとかの為にいてほしかったなっていうのが本音なのだが、そうはいかないのが現実だ。
基本的に4国は仲が良く、良好な関係を築いているようだったので、関税は存在しないし通貨も共通だ。
地球でいうところのEUのような感じのようだ。
それにニシゾノ王国も参加するような形にしたので関税は存在しないし通貨も今まで通りのものが使える。
言語に関しても4国で同じ言語が使われているようなのでそこら辺の心配はいらないだろう。
それよりも今問題なのは税だ。
いままでそれぞれの領地でそれぞれの税があったようだが、それは無視して考えることにした。
今はとりあえず経済の発展が最優先なので税金は極限まで下げていこうと思う。
しばらくの間は多分4国や教会からもらったお金で持つだろうし、普通にニシゾノ神教からも継続的にお金が入る。
いまは税収はそこまで優先しない。
私の国での税は、消費税、商売税の2つだけとした。
今後国が発展してきたら増やしていこうと思うが今はこの2つでいい。
今までどこの領地にも所得税が存在していたようで、その税率は低いところで2割、高いところで5割にも及んでいたそうだ。
さすがにそれはお金の取りすぎだし経済もこれじゃあうまく回ってくれないと思ったので所得税は撤廃、代わりに消費税を導入することとした。
消費税は3%とした。
次に商売税だ。
商売税は地球に合わせて法人税としようとしていたのだが、この世界に法人という概念は存在しないので商売税とした。
商売税は商売をして得た収益の2割を納めるということにした。
多分私の国の税は相当安いだろう。
私が知っているのは私の国に面している4つの国のみだが、これらの税率がこれよりも高く、加えて別の税がたくさん存在している。
しかし私は国民から搾取をしたいわけではない。
国を豊かにするのが目標だ。ていうか国が勝手に回ってくれる状況を作りたい。
私は普通に異世界無双をしたいのだ。
冒険者とかをして無双したいんだ!!!
国の状況が落ち着いてきたらやりたいな。
今はとりあえず国をまとめることを最優先にしよう。
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