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ウッズヘルキンス伯爵領
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異世界に来てしまった。
え?私今古龍と同じくらいなんでしょ?え?ちょっと古龍がどのくらい強いのかわからないんだけどこれ相当まずいでしょ。
兎にも角にも今は状況を把握しないといけない。
私はオタクということもあって異世界転生、転移系の小説は嫌というほど読み漁った。この知識を総動員して私はこの世界で本気で生きていく。
まず服装だ。今着ている服は学校の制服だ。普段家から出ないからちゃんとしてる服が学校の制服くらいしかなかったので花見を制服でしていたのだ。
多分この服は町に行ったら商人に高く売れる。だからできるだけ汚さないように行動したい。
というかここどこだ?私の転移位置はどうやら森の中だったようだ。
いくら異世界だといってもゲームではないのでステータスの画面が出るとかそういうのはなさそうだ。マップ機能とかあったら便利だったのに……。
「え?マップ機能ほしいのですか?」
「ええ!?神様!?!?」
ちょっと待ってくれ!なんで神様の声が聞こえるんだ!
「ああ、初めのほうは何にも情報ないだろうから私が手助けしようと思いまして。で、マップ機能ですね?今ササッとやりますので。」
めちゃくちゃなステータスに加えて神様と自由に会話できるって、私なかなかにやばいのではないでしょうか。これは異世界無双系の典型だね。
「よし、できたよー。頭の中でも声に出してでもいいけどマップって唱えれば出てくるよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
声に出すのはちょっと以前の黒歴史が思い起こされるので頭の中でマップと唱えることにした。
おおっ!出てきた出てきた。ふむふむ。現在地は、おお!!結構近くに町がある。しかも結構大きい!ちょっとそこで情報を集めよう。
「神様、神様はずっと私のことを監視しているのですか?」
「監視って言い方はちょっとあれだけどまあ基本的には見ているよ。」
神様に見られているのか……。なんかちょっと行動しにくいな……。
「え?行動しにくい?あ~、チナリもお年頃の女の子だもんね……。そういうこととかする年齢だもんね。」
え?なに?え?え?
「ちょ、ちょっと!!そういうことじゃない!!」
なんで私神様にそんな心配されないといけないの!?
「わかりました。部屋とかに入ったら見るのはやめるようにします。」
「いや、いつもそんなに見てなくても大丈夫ですので……。」
何か言葉を発したわけでもなかったのだが、神様は少し拗ねたような気がした。
私にもプライバシーは存在するのでそこらへんはちょっと守ってほしいなと感じた。
町が見えてきた。
私はこの世界において無一文だ。お金もなければ家もなく、身分の証明ができるものも持ち合わせていない。お金に関しては今着ている服を売却すれば何とかなるだろうけど身分ってどうすればいいのだろうか。
でもこんな感じのナーロッパだったら身分証とかはギルドカードで何とかなるのかな?
問題はこれ町に入れるのか?ということだ。
マップを見る感じこの町はこの辺りでは非常に大きく、ウッドヘルキンス伯爵領の中心の町らしい。
それが誰だかわからないのだがまあどうやらお偉いさんってわけだ。
この町の名前はヘルキンス。自身の姓から取るとはなかなか自己主張の激しい貴族のようだ。
「いや、先代の領主がつけたと思いますので多分今の領主が自己主張激しいわけでは……。」
ええい!うるさい!神様の分際で!!
「神様の分際って。初めてそんなことを言われました。」
確かに神様の分際も何も神様この世界で一番偉いのだからそんなものないかもしれないな。まあそんなことはどうでもいいのだ。
町に入れないのは死活問題だ。
お金も稼げなければ宿もなく、生活必需品の購入も不可能。
一大事!!!
まあ何とかなるか!当たって砕けろ!とりあえず私は門へ向かうことにした。
え?私今古龍と同じくらいなんでしょ?え?ちょっと古龍がどのくらい強いのかわからないんだけどこれ相当まずいでしょ。
兎にも角にも今は状況を把握しないといけない。
私はオタクということもあって異世界転生、転移系の小説は嫌というほど読み漁った。この知識を総動員して私はこの世界で本気で生きていく。
まず服装だ。今着ている服は学校の制服だ。普段家から出ないからちゃんとしてる服が学校の制服くらいしかなかったので花見を制服でしていたのだ。
多分この服は町に行ったら商人に高く売れる。だからできるだけ汚さないように行動したい。
というかここどこだ?私の転移位置はどうやら森の中だったようだ。
いくら異世界だといってもゲームではないのでステータスの画面が出るとかそういうのはなさそうだ。マップ機能とかあったら便利だったのに……。
「え?マップ機能ほしいのですか?」
「ええ!?神様!?!?」
ちょっと待ってくれ!なんで神様の声が聞こえるんだ!
「ああ、初めのほうは何にも情報ないだろうから私が手助けしようと思いまして。で、マップ機能ですね?今ササッとやりますので。」
めちゃくちゃなステータスに加えて神様と自由に会話できるって、私なかなかにやばいのではないでしょうか。これは異世界無双系の典型だね。
「よし、できたよー。頭の中でも声に出してでもいいけどマップって唱えれば出てくるよ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
声に出すのはちょっと以前の黒歴史が思い起こされるので頭の中でマップと唱えることにした。
おおっ!出てきた出てきた。ふむふむ。現在地は、おお!!結構近くに町がある。しかも結構大きい!ちょっとそこで情報を集めよう。
「神様、神様はずっと私のことを監視しているのですか?」
「監視って言い方はちょっとあれだけどまあ基本的には見ているよ。」
神様に見られているのか……。なんかちょっと行動しにくいな……。
「え?行動しにくい?あ~、チナリもお年頃の女の子だもんね……。そういうこととかする年齢だもんね。」
え?なに?え?え?
「ちょ、ちょっと!!そういうことじゃない!!」
なんで私神様にそんな心配されないといけないの!?
「わかりました。部屋とかに入ったら見るのはやめるようにします。」
「いや、いつもそんなに見てなくても大丈夫ですので……。」
何か言葉を発したわけでもなかったのだが、神様は少し拗ねたような気がした。
私にもプライバシーは存在するのでそこらへんはちょっと守ってほしいなと感じた。
町が見えてきた。
私はこの世界において無一文だ。お金もなければ家もなく、身分の証明ができるものも持ち合わせていない。お金に関しては今着ている服を売却すれば何とかなるだろうけど身分ってどうすればいいのだろうか。
でもこんな感じのナーロッパだったら身分証とかはギルドカードで何とかなるのかな?
問題はこれ町に入れるのか?ということだ。
マップを見る感じこの町はこの辺りでは非常に大きく、ウッドヘルキンス伯爵領の中心の町らしい。
それが誰だかわからないのだがまあどうやらお偉いさんってわけだ。
この町の名前はヘルキンス。自身の姓から取るとはなかなか自己主張の激しい貴族のようだ。
「いや、先代の領主がつけたと思いますので多分今の領主が自己主張激しいわけでは……。」
ええい!うるさい!神様の分際で!!
「神様の分際って。初めてそんなことを言われました。」
確かに神様の分際も何も神様この世界で一番偉いのだからそんなものないかもしれないな。まあそんなことはどうでもいいのだ。
町に入れないのは死活問題だ。
お金も稼げなければ宿もなく、生活必需品の購入も不可能。
一大事!!!
まあ何とかなるか!当たって砕けろ!とりあえず私は門へ向かうことにした。
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