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175話目 忍者
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「はい、ということで、今回私たちが武器をプレゼントするのはこの方!」
「どうもこんにちは。笹塚と申します」
:おお
:まじかよ
:笹塚やんけ
:ま?
:運良すぎ!
:笹塚さん!
今回の抽選の結果、当たったのはこのゲームの大会でよく実況や解説を行っている笹塚さんであった。
第1回、第2回ともにアナウンサーとして参加していたし、この前のSF祭も実況を行っていた、このゲームをやっている人ならだれもが知っているような人。
そしてなにより……
「笹塚久しぶりね」
「おう。久しぶりだな。てっきりCSでプロやめたのかと思ってたぞ」
この人は、メアリーの前のチームメイトなのだ。
もともとアナウンサーの職業になる前は、彼もプロゲーマーとして活躍していて、その後コーチに転職後、アナウンサーになった。
もともとゲームでは司令塔として活動していただけあり、豊富な知識と語彙の多さで今は非常に人気なのだ。
そんな彼、元プロゲーマーなのだからゲームはうまい。
さすがに今から再びプロゲーマーになるほどの実力はないにしろ、そこら辺のプレイヤーよりは明らかにプレイが綺麗だ。
「笹塚さんは何を普段使われているのですか?」
「俺は職業忍者なんだよ」
「忍者!またこれはなかなかに珍しい職業ですね!」
Sakuraの侍と並んで、このゲームの日本風職業“忍者”。
雰囲気的には私の双剣使いと大体同じような感じで、素早く動き回るようなプレイスタイルだ。
ただ、使用する武器が少々特殊で、クナイや手裏剣と言った小さくて手のひらで収まるようなサイズをした武器をメインで使用する。
気配を消して隠密行動を得意とする職業なので、双剣使いというよりアサシンに近い感じかな?
そして何より、忍者という職業のすごいところは、魔法使いでもないのに魔法を使用することができるという点だ。
ただ、魔法使いと同じように杖を使ったりして発動するわけではなく、術式の刻まれた巻物を使って発動するために、結構かっこいい。
予め術式を刻んでおいて、それを戦闘中に開いて使用する方法と、何も書かれていない白紙の巻物とペンを用意して、その場で術式を書き上げて使用する方法がある。
基本的には前者が多いが、後者はとにかくかっこいいし、不意をつけるので慣れると結構良いらしい。
「うーん、そうね……。忍者になってくると武器は何がいいのかしら」
「そうだな……、クナイとか手裏剣は使い捨てだったりするから、忍者刀がいいな」
「ああ、そういえば忍者刀なんてあったわね」
忍者刀は、日本刀と似たような形なのだが、一部日本刀とは異なる様な性質を持っている。
まず挙げられるのが、刀身の短さで、通常の日本刀の半分くらい、そして特有の反りがないことが多い。
忍者は敵を倒すというよりは、偵察が主な仕事なので、そこまで武器は長い必要がない。
逆に長いと、逃げる際や隠れて行動する際に邪魔になってしまうため、短いほうがいいのだ。
:忍者刀!
:俺も忍者だけど、これ探しても売ってないんだわ
:いいね、かっこいい
:忍者いいよなぁ
「まああれね。これに関しては職業的にも隠したほうがいいだろうから、ここで配信は終わりにしましょう」
忍者等は、扇子であったりキセルだったりでカモフラージュして相手の不意を突くことがある。
そのために、あまり配信で映して広げてもいいことはないのだ。
「あ、そうだね!じゃあ、今日はおしまいです!さよなら!」
:おつ
:おつかれ
:おつかれ
:おつ
:おつ
:おつ
彼の為にも、サクッと配信は終わらせてしまうことにした。
視聴者もそこらへんは話を分かってくれるので、非常にありがたい。
「どうもこんにちは。笹塚と申します」
:おお
:まじかよ
:笹塚やんけ
:ま?
:運良すぎ!
:笹塚さん!
今回の抽選の結果、当たったのはこのゲームの大会でよく実況や解説を行っている笹塚さんであった。
第1回、第2回ともにアナウンサーとして参加していたし、この前のSF祭も実況を行っていた、このゲームをやっている人ならだれもが知っているような人。
そしてなにより……
「笹塚久しぶりね」
「おう。久しぶりだな。てっきりCSでプロやめたのかと思ってたぞ」
この人は、メアリーの前のチームメイトなのだ。
もともとアナウンサーの職業になる前は、彼もプロゲーマーとして活躍していて、その後コーチに転職後、アナウンサーになった。
もともとゲームでは司令塔として活動していただけあり、豊富な知識と語彙の多さで今は非常に人気なのだ。
そんな彼、元プロゲーマーなのだからゲームはうまい。
さすがに今から再びプロゲーマーになるほどの実力はないにしろ、そこら辺のプレイヤーよりは明らかにプレイが綺麗だ。
「笹塚さんは何を普段使われているのですか?」
「俺は職業忍者なんだよ」
「忍者!またこれはなかなかに珍しい職業ですね!」
Sakuraの侍と並んで、このゲームの日本風職業“忍者”。
雰囲気的には私の双剣使いと大体同じような感じで、素早く動き回るようなプレイスタイルだ。
ただ、使用する武器が少々特殊で、クナイや手裏剣と言った小さくて手のひらで収まるようなサイズをした武器をメインで使用する。
気配を消して隠密行動を得意とする職業なので、双剣使いというよりアサシンに近い感じかな?
そして何より、忍者という職業のすごいところは、魔法使いでもないのに魔法を使用することができるという点だ。
ただ、魔法使いと同じように杖を使ったりして発動するわけではなく、術式の刻まれた巻物を使って発動するために、結構かっこいい。
予め術式を刻んでおいて、それを戦闘中に開いて使用する方法と、何も書かれていない白紙の巻物とペンを用意して、その場で術式を書き上げて使用する方法がある。
基本的には前者が多いが、後者はとにかくかっこいいし、不意をつけるので慣れると結構良いらしい。
「うーん、そうね……。忍者になってくると武器は何がいいのかしら」
「そうだな……、クナイとか手裏剣は使い捨てだったりするから、忍者刀がいいな」
「ああ、そういえば忍者刀なんてあったわね」
忍者刀は、日本刀と似たような形なのだが、一部日本刀とは異なる様な性質を持っている。
まず挙げられるのが、刀身の短さで、通常の日本刀の半分くらい、そして特有の反りがないことが多い。
忍者は敵を倒すというよりは、偵察が主な仕事なので、そこまで武器は長い必要がない。
逆に長いと、逃げる際や隠れて行動する際に邪魔になってしまうため、短いほうがいいのだ。
:忍者刀!
:俺も忍者だけど、これ探しても売ってないんだわ
:いいね、かっこいい
:忍者いいよなぁ
「まああれね。これに関しては職業的にも隠したほうがいいだろうから、ここで配信は終わりにしましょう」
忍者等は、扇子であったりキセルだったりでカモフラージュして相手の不意を突くことがある。
そのために、あまり配信で映して広げてもいいことはないのだ。
「あ、そうだね!じゃあ、今日はおしまいです!さよなら!」
:おつ
:おつかれ
:おつかれ
:おつ
:おつ
:おつ
彼の為にも、サクッと配信は終わらせてしまうことにした。
視聴者もそこらへんは話を分かってくれるので、非常にありがたい。
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