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112話目 前日
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その日を境に、本格的に大会に向けた練習が始まった。
手の内を明かしてしまう可能性があるので、配信は大会が終わるまでお預けで、ただひたすらにレベル上げや技術向上のための狩りを行っていた。
みんなでやるときもあれば1人で黙々とやり続ける時もある。
メアリーからもらった新しい双剣は以前のよりも確実に性能が良く、格段に狩りの効率が上昇した。
「ふぅ……、疲れた。」
もし私がサラリーマンだったら明らかに労働基準法か何かに抵触するだろうというほど、日々大会に向けて練習をしている。
確かにゲームは楽しいものだが、ひたすらに狩りをし続けるという単純作業だけを続けるのは精神的に来る。
しかし、面白くなくなったらそこで試合終了だと思っている私は、少しでも楽しくできるように工夫を重ねている。
気分を変えるために、わざと切れ味の弱い双剣を使ってみたり、狩場を変えてみたり。
疲れを感じたらすぐに休憩を取り、また狩りへと戻る。
そんな日々が2週間近く続いた。
「ということで、大会前最後のミーティングを行います!」
今日は大会前日だ。
私たちはメアリー武具店の2階に集合した。
最初にみんなのステータスを見せてもらったのだが、それぞれレベル上げに励んだようで、以前よりも大幅なレベル上昇がみられた。
時々行うチーム練習で、連携も息もばっちりに仕上がっており、皆これ以上ない完璧な状態だ。
レベルがすべてではないことはわかっているが、一応公式が発表しているレベルのランキングを見ると、4人ともが10位以内にランクインしているという状態だ。
平均レベルだけならどのチームにも負けない。
連携だって負けない自信がある。
「本番は何があるかわからない。緊張して本来の実力が出せない可能性もあるし、目をつけていなかったチームが急に上がってくる可能性だって考えられる。でも、何より大事なのはその中でどれだけ落ち着いて楽しんでゲームができるかということ。気合い入れてこう!」
いよいよ明日は大会当日。
ここまで頑張って来た実力をフルで出していこう!!
手の内を明かしてしまう可能性があるので、配信は大会が終わるまでお預けで、ただひたすらにレベル上げや技術向上のための狩りを行っていた。
みんなでやるときもあれば1人で黙々とやり続ける時もある。
メアリーからもらった新しい双剣は以前のよりも確実に性能が良く、格段に狩りの効率が上昇した。
「ふぅ……、疲れた。」
もし私がサラリーマンだったら明らかに労働基準法か何かに抵触するだろうというほど、日々大会に向けて練習をしている。
確かにゲームは楽しいものだが、ひたすらに狩りをし続けるという単純作業だけを続けるのは精神的に来る。
しかし、面白くなくなったらそこで試合終了だと思っている私は、少しでも楽しくできるように工夫を重ねている。
気分を変えるために、わざと切れ味の弱い双剣を使ってみたり、狩場を変えてみたり。
疲れを感じたらすぐに休憩を取り、また狩りへと戻る。
そんな日々が2週間近く続いた。
「ということで、大会前最後のミーティングを行います!」
今日は大会前日だ。
私たちはメアリー武具店の2階に集合した。
最初にみんなのステータスを見せてもらったのだが、それぞれレベル上げに励んだようで、以前よりも大幅なレベル上昇がみられた。
時々行うチーム練習で、連携も息もばっちりに仕上がっており、皆これ以上ない完璧な状態だ。
レベルがすべてではないことはわかっているが、一応公式が発表しているレベルのランキングを見ると、4人ともが10位以内にランクインしているという状態だ。
平均レベルだけならどのチームにも負けない。
連携だって負けない自信がある。
「本番は何があるかわからない。緊張して本来の実力が出せない可能性もあるし、目をつけていなかったチームが急に上がってくる可能性だって考えられる。でも、何より大事なのはその中でどれだけ落ち着いて楽しんでゲームができるかということ。気合い入れてこう!」
いよいよ明日は大会当日。
ここまで頑張って来た実力をフルで出していこう!!
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