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91話目 朝のひととき
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目が覚めて、横を見ると、そこにはすやすやと眠っている夕日の姿があった。
私が夕日と同居を始めてなんやかんや1か月が経過したわけだが、特にこれといった面白い話があるわけでもない。
時計を確認すると、今は午前の7時で、いつもより少し早く起きてしまった。
私は、夕日が起きないように、2人で寝ているキングサイズの大きなベッドから静かに降り、1階下にある我が家自慢の大きなバスルームへと向かった。
私は朝でも夜でもいいのだが、お風呂が結構好きだ。
昔は違ったけど、今は夕日と住んでいるから、ほんとにプレイべートな時間というのはあまりとれない。
お風呂とかトイレとか、そういう時間だけだ。
私は来ていた白色のバスローブを脱ぎ、そのままくるくると丸めて洗濯機の中へと投げ込む。
めんどくさいので、外出時以外には基本バスローブで過ごしている。
私も夕日も。
動きやすくて結構便利なのだ。
それに、結構いいやつ買ってるから、肌触りもいいし、正直下着がいらない。
洗濯物も減るからすごく助かっている。
お風呂は結構こだわって作ったのだが、特にこのクッション性のある床がお気に入りだ。
冬の時期とかに冷たくならないからすごくいい。
私は、髪や体を洗い、特に髪はいつものように時間をかけて丁寧に洗い、広めの浴槽にゆっくりとつかる。
お湯は起きた時、遠隔でベッドから張ったため、あたたかな一番風呂だ。
最近のお風呂は便利で、スマホから遠隔て好き勝手操作できる。
いつもならゆっくりと備え付けのテレビでニュースを見るのだが、今日はそのような気分ではなかった。
浴室についている大きな窓から見える東京の景色は美しい。
私の家のお風呂の温度は38度と少し低めだ。
でも、この低めのお風呂にゆっくりと長時間浸かるのが私は好きだ。
そう、静かに外の景色を見ながらお風呂を楽しんでいると、勢いよく扉が開いた。
驚き、目をやると、そこにはすっぽんぽんの状態の夕日が立っていた。
「えぇ!ちょっと夕――――――」
「私も入る!」
私の話を遮るようにそう言った夕日は、勢いよく髪をわしゃわしゃとあらい、体を適当に洗って、そのままこっちへと向かってきた。
「ちょちょ!適当すぎるでしょ!」
「ええ?別にいいのでは?」
「だめだめ!女の子だから!ほらほら座った座った!」
私はそういって立ち上がり、浴槽から出て夕日を椅子へと座らせる。
夕日は結構こういうところがあるのだ。
外に出てないからそういうの知らないし。
私の時よりももっと時間をかけて丁寧に洗い、2人そろって浴槽に入っている。
「やっぱり、眺めいいね。」
「そりゃね。都内で最も高いところにある家だから。」
「そういうとすごいね!」
夕日はこっちを見てニヤリと笑った。
つられて私もにやりと笑って返事をする。
「まあ、お金持ちだから!二ヒヒ!」
「あー!なんか下品だね!」
「ちょ!下品って何よ!」
「アアアアア、ワレワレハ、ウチュウジンダ!」
「ちょ!何やってるの!」
お風呂から出ると、夕日は脱衣所にある扇風機を回した。
「もう!そんなことやってると風邪ひくよ!」
そういって私は大きなバスタオルを使って夕日をこっちに引き寄せ、全身を拭いてあげた。
(夕日って、すごくスタイルいいんだよな……。いやいや、気にしちゃだめだ!)
身体を拭き終わると、夕日は置いてあったバスローブを羽織り、リビングの方へと駆けていった。
私も急いで全身を拭き、バスローブを羽織って後を追うようにリビングへと向かった。
私たちの朝は、いつもこんな感じだ。
私が夕日と同居を始めてなんやかんや1か月が経過したわけだが、特にこれといった面白い話があるわけでもない。
時計を確認すると、今は午前の7時で、いつもより少し早く起きてしまった。
私は、夕日が起きないように、2人で寝ているキングサイズの大きなベッドから静かに降り、1階下にある我が家自慢の大きなバスルームへと向かった。
私は朝でも夜でもいいのだが、お風呂が結構好きだ。
昔は違ったけど、今は夕日と住んでいるから、ほんとにプレイべートな時間というのはあまりとれない。
お風呂とかトイレとか、そういう時間だけだ。
私は来ていた白色のバスローブを脱ぎ、そのままくるくると丸めて洗濯機の中へと投げ込む。
めんどくさいので、外出時以外には基本バスローブで過ごしている。
私も夕日も。
動きやすくて結構便利なのだ。
それに、結構いいやつ買ってるから、肌触りもいいし、正直下着がいらない。
洗濯物も減るからすごく助かっている。
お風呂は結構こだわって作ったのだが、特にこのクッション性のある床がお気に入りだ。
冬の時期とかに冷たくならないからすごくいい。
私は、髪や体を洗い、特に髪はいつものように時間をかけて丁寧に洗い、広めの浴槽にゆっくりとつかる。
お湯は起きた時、遠隔でベッドから張ったため、あたたかな一番風呂だ。
最近のお風呂は便利で、スマホから遠隔て好き勝手操作できる。
いつもならゆっくりと備え付けのテレビでニュースを見るのだが、今日はそのような気分ではなかった。
浴室についている大きな窓から見える東京の景色は美しい。
私の家のお風呂の温度は38度と少し低めだ。
でも、この低めのお風呂にゆっくりと長時間浸かるのが私は好きだ。
そう、静かに外の景色を見ながらお風呂を楽しんでいると、勢いよく扉が開いた。
驚き、目をやると、そこにはすっぽんぽんの状態の夕日が立っていた。
「えぇ!ちょっと夕――――――」
「私も入る!」
私の話を遮るようにそう言った夕日は、勢いよく髪をわしゃわしゃとあらい、体を適当に洗って、そのままこっちへと向かってきた。
「ちょちょ!適当すぎるでしょ!」
「ええ?別にいいのでは?」
「だめだめ!女の子だから!ほらほら座った座った!」
私はそういって立ち上がり、浴槽から出て夕日を椅子へと座らせる。
夕日は結構こういうところがあるのだ。
外に出てないからそういうの知らないし。
私の時よりももっと時間をかけて丁寧に洗い、2人そろって浴槽に入っている。
「やっぱり、眺めいいね。」
「そりゃね。都内で最も高いところにある家だから。」
「そういうとすごいね!」
夕日はこっちを見てニヤリと笑った。
つられて私もにやりと笑って返事をする。
「まあ、お金持ちだから!二ヒヒ!」
「あー!なんか下品だね!」
「ちょ!下品って何よ!」
「アアアアア、ワレワレハ、ウチュウジンダ!」
「ちょ!何やってるの!」
お風呂から出ると、夕日は脱衣所にある扇風機を回した。
「もう!そんなことやってると風邪ひくよ!」
そういって私は大きなバスタオルを使って夕日をこっちに引き寄せ、全身を拭いてあげた。
(夕日って、すごくスタイルいいんだよな……。いやいや、気にしちゃだめだ!)
身体を拭き終わると、夕日は置いてあったバスローブを羽織り、リビングの方へと駆けていった。
私も急いで全身を拭き、バスローブを羽織って後を追うようにリビングへと向かった。
私たちの朝は、いつもこんな感じだ。
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