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86話目 レベル上げ
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「よし!じゃあ今日はレベル上げをしよう!」
次の日、私たちはレベル上げの為、3層の奥の方にある、小さなダンジョンの前に来ていた。
ここにはそこそこ強めのボスがいるのだが、3層の中心部からは遠く離れ、入り組んだ洞窟を抜けないと来れないような、相当奥にある。
そして、隠されたダンジョンのようでありながら、ドロップ品があまりおいしくないなどの理由で、挑戦するものがほとんどいない。
しかし、ボスの落とす経験値の量は相当多く、入り口からボス部屋までの距離が非常に短いために、知る人ぞ知るレベル上げの穴場スポットなのである。
「わかったぞ!で、メアリーはどこだ?」
そう言ったのは音符猫。
昨日、作戦会議の後に行われた意見交流会、という名のお茶会で仲良くなり、ため口で話してくれる。
話してみると、非常に活発な可愛い女の子で、とにかくポジティブな思考の持ち主であった。
そして、顔合わせの時の反応でわかったのだが、とにかく礼儀正しい。
とにかくいい子だ!
「メアリーは武具制作があるからしばらくはレベル上げには参加しないよ。」
「そうなんですね。ということは、私たち3人でやるのですね。」
と反応してきたのがアルミ。
どうやら看護師をしていた時の癖が抜けないようで、ため口で話しているところを見たことがほとんどない。
普段は真面目で、てきぱきと行動する優秀なプレイヤーなのだが、好きなものの話になるとめちゃくちゃ食いついてくる。
ギャップを感じる。
「そうだね。とはいっても、私はすでに戦ったことがあるし、今回の目的は2人のレベルとスキルアップ。だから基本的には2人で戦ってもらうよ。」
「ボスを2人で退治!いいね!」
「2人でできるのでしょうか。」
やる気満々の音符猫とは違い、心配そうにしているアルミ。
何か励ましの言葉をかけようと思ったのだが、私が言葉を発する前に音符猫が声をかけた。
「大丈夫だ!私たちならできるよ!」
そういってアルミの背中をバシバシ叩く。
すると、アルミはふふっと笑い、楽しそうに答えた。
「それもそうですね。それに、いざとなったらユウヒさんがいますし、やってみますか!」
「え?」
「頼むぞ!先輩!」
「え?え?」
いざ、ダンジョン攻略開始!
「いや、ほんとに近いんだな……。」
「そうだね。私も初めて来たときはびっくりしたよ。」
ボス部屋に着くまでの道のりは、ほとんどモンスターが出ることもなく、出たとしても町付近に出るモンスターとそう大差ない、弱いモンスターばかりであった。
しかもとにかく短い。
5分くらい歩くとすぐにボス部屋に到着するような短さだ。
そのため、ダンジョンというより、ただの洞窟といった感じのように思えた。
しかし、いざボス部屋についてみると、ほんとにダンジョンなのだと実感する
地味な色ではありながらも、豪華に作られたその入り口は、まさしくボス部屋といった感じの雰囲気を醸し出している。
「よし!音符さん!行きますよ!」
「よっしゃ!かかってこい!」
次の日、私たちはレベル上げの為、3層の奥の方にある、小さなダンジョンの前に来ていた。
ここにはそこそこ強めのボスがいるのだが、3層の中心部からは遠く離れ、入り組んだ洞窟を抜けないと来れないような、相当奥にある。
そして、隠されたダンジョンのようでありながら、ドロップ品があまりおいしくないなどの理由で、挑戦するものがほとんどいない。
しかし、ボスの落とす経験値の量は相当多く、入り口からボス部屋までの距離が非常に短いために、知る人ぞ知るレベル上げの穴場スポットなのである。
「わかったぞ!で、メアリーはどこだ?」
そう言ったのは音符猫。
昨日、作戦会議の後に行われた意見交流会、という名のお茶会で仲良くなり、ため口で話してくれる。
話してみると、非常に活発な可愛い女の子で、とにかくポジティブな思考の持ち主であった。
そして、顔合わせの時の反応でわかったのだが、とにかく礼儀正しい。
とにかくいい子だ!
「メアリーは武具制作があるからしばらくはレベル上げには参加しないよ。」
「そうなんですね。ということは、私たち3人でやるのですね。」
と反応してきたのがアルミ。
どうやら看護師をしていた時の癖が抜けないようで、ため口で話しているところを見たことがほとんどない。
普段は真面目で、てきぱきと行動する優秀なプレイヤーなのだが、好きなものの話になるとめちゃくちゃ食いついてくる。
ギャップを感じる。
「そうだね。とはいっても、私はすでに戦ったことがあるし、今回の目的は2人のレベルとスキルアップ。だから基本的には2人で戦ってもらうよ。」
「ボスを2人で退治!いいね!」
「2人でできるのでしょうか。」
やる気満々の音符猫とは違い、心配そうにしているアルミ。
何か励ましの言葉をかけようと思ったのだが、私が言葉を発する前に音符猫が声をかけた。
「大丈夫だ!私たちならできるよ!」
そういってアルミの背中をバシバシ叩く。
すると、アルミはふふっと笑い、楽しそうに答えた。
「それもそうですね。それに、いざとなったらユウヒさんがいますし、やってみますか!」
「え?」
「頼むぞ!先輩!」
「え?え?」
いざ、ダンジョン攻略開始!
「いや、ほんとに近いんだな……。」
「そうだね。私も初めて来たときはびっくりしたよ。」
ボス部屋に着くまでの道のりは、ほとんどモンスターが出ることもなく、出たとしても町付近に出るモンスターとそう大差ない、弱いモンスターばかりであった。
しかもとにかく短い。
5分くらい歩くとすぐにボス部屋に到着するような短さだ。
そのため、ダンジョンというより、ただの洞窟といった感じのように思えた。
しかし、いざボス部屋についてみると、ほんとにダンジョンなのだと実感する
地味な色ではありながらも、豪華に作られたその入り口は、まさしくボス部屋といった感じの雰囲気を醸し出している。
「よし!音符さん!行きますよ!」
「よっしゃ!かかってこい!」
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