病弱な私はVRMMOの世界で生きていく。

べちてん

文字の大きさ
上 下
78 / 193

77話目 FoxAgain

しおりを挟む
打ち合わせは1時間ほどでサクッと終わった。

どうやらFoxAgain側にテンプレートのようなものがあるらしく、夏海はそれを理解していたので早かったらしい。

まず、今後私たちは今までとは違って配信を行ってもらうことになるらしい。

FoxAgainにはスポンサーがついていて、その中に動画配信サイトのスポンサーがいるらしい。

その動画配信サイトでの配信を行っていってほしいということだ。

頻度はそこまで多くはなくていいけど、少しくらいは行ってほしいということだ。

正直普段の狩りの様子を垂れ流しにしていてもいいらしいのだが、それを垂れ流しにすると狩場に人が集まってしまって狩りができなくなってしまう可能性がある。

サンライズファンタジー以外の配信でもいいといわれたので、この件に関しては後程夏海と相談だ。

で、給与についての話なのだが、この件に関しては正直言って今の私たちにはお金はそれほど大切なものではないので、Fox側に完全に任せることにした。

今後、4人でチームを形成するために残り2人をFox側で募るらしい。

しかし、今はほかのチームとの選手争いが激しく、すぐには人が集まらないだろうから、先に2人だけで発表ということになった。

私たちが居るということが選手にも伝われば勧誘が楽になるという大人の事情もあるのだが。

あと、ほぼ見る専で運用していた私のSNSは、チーム加入に伴って積極的に動かしていくこととなった。

夏海の方は元から活発に動かしていて、フォロワーも驚異の12万人越え。

私の方はまだ2万という数値だが。

いや、2万人でも十分多いけどね。

で、またスポンサーの話なのだけど、FoxAgainにはスポンサー企業が7つある。

1つは先ほど言った通りの配信サイトで、ほかにPCブランドやアパレル、ゲーミングデバイスやネット回線などの多種多様なスポンサーだ。

今後、私たちにはPCが贈られることになって、チームのユニフォームや私たちは実際にゲームで使うことはないだろうけどゲーミングデバイスも贈られる。

VRMMOにはマウスとかキーボードは使わないけど、別のゲームの配信とかをするときに利用する可能性は十分ある。

私たちがFoxAgainに所属するという発表は3日後に行われることとなった。

それまで私たちは情報漏れをしないようにネットでの活動を控えることにした。

もちろんゲームもである。

まあ、実際は普通にリアルのことをやりたかったからいい機会だというだけだけどね。



翌日、何をしようかということになった。

私は料理をする気満々でこの家に来た。

先日、初めての料理をやってみたのだが、できたのは炭素の塊であった。

私としてはハンバーグを作る予定だったのだが、どうやら私も料理はできないようだ。

ハンバーグってお肉を成型して焼くだけだと思っていたのだけど、どうやらつなぎみたいなやつが必要らしい。

難しいよね。

もっとさ、『お肉とつなぎの固め焼き』みたいな名前だったら「あ、つなぎっていうのが必要なのね!」みたいになると思うんだけど、ハンバーグだもん。

まあ、近年は冷凍食品というものが目覚ましい進歩を見せている。

その冷凍食品の中に、ゲーマーにとっては非常にありがたいサービスが存在する。

宅配食サービスだ。

健康的で栄養バランスの整ったおいしい料理が冷凍で届く。

我々はそれをレンジでチンして食べればいいわけだ。

で、実際に食べてみたのだが、もちろん私や夏海が作る料理よりも確実においしく、口に入れてものどは拒否をしない。

味もしっかりしていて、冷凍とは思えないものだった。

「よし、私たちは料理をしないでこの宅配食サービスに頼ることにしよう。」

「賛成!!」





私たちがだらだらとテレビを見たり、アニメを見たりしている間にも時間は流れている。

時刻は午後11時58分。

あと2分で私たちがチームに所属するという発表がなされる。

2人でスマートフォンでSNSを開いて待機。

ネットのみんなは喜んでくれるだろうか。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

絶世のディプロマット

一陣茜
SF
惑星連合平和維持局調停課に所属するスペース・ディプロマット(宇宙外交官)レイ・アウダークス。彼女の業務は、惑星同士の衝突を防ぐべく、双方の間に介入し、円満に和解させる。 レイの初仕事は、軍事アンドロイド産業の発展を望む惑星ストリゴイと、墓石が土地を圧迫し、財政難に陥っている惑星レムレスの星間戦争を未然に防ぐーーという任務。 レイは自身の護衛官に任じた凄腕の青年剣士、円城九太郎とともに惑星間の調停に赴く。 ※本作はフィクションであり、実際の人物、団体、事件、地名などとは一切関係ありません。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました

鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。 だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。 チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。 2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。 そこから怒涛の快進撃で最強になりました。 鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。 ※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。 その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

運極さんが通る

スウ
ファンタジー
『VRMMO』の技術が詰まったゲームの1次作、『Potential of the story』が発売されて約1年と2ヶ月がたった。 そして、今日、新作『Live Online』が発売された。 主人公は『Live Online』の世界で掲示板を騒がせながら、運に極振りをして、仲間と共に未知なる領域を探索していく。……そして彼女は後に、「災運」と呼ばれる。

VRゲームでも身体は動かしたくない。

姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。 古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。 身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。 しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。 当作品は小説家になろう様で連載しております。 章が完結次第、一日一話投稿致します。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。

夜兎ましろ
ファンタジー
 高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。  ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。  バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

処理中です...