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76話目 チーム
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「作るっていってもさ、まず何をすればいいんだ?」
先ほども言った通り、このゲームの大会はこれから基本的には4人で出ることになるだろう。
きっと第2回大会のように4人で出る大会に2人で出ることも可能ではあるだろうが、それは正直あまりよろしいことではない。
初めから人数差がついてしまっているというのは非常に不利である。
そのため、できることならばもう2人招待したいのだが、私たちの知り合いの中でそこそこ強い人たちは軒並みほかのチームに所属してしまっている。
しかも、チームを作るということになったらマネージャーとかも雇わないといけなくなるし、大変だろう。
「うーん……、よし!作るのやめよう!!」
よく考えたけど、それは非常にめんどくさいことであった。
おとなしく誘ってきてくれているチームに2人そろって参加するのがいいだろう。
後はあっちで勝手に人員を集めてくれる。
そちらの方が楽だ。
自由度は下がるだろうが、まあそこらへんは大して気にしなくてもいいだろう。
私たちはどうせゲームばっかしてるんだし大丈夫だ。
「とはいっても、この中から一番いいチームを探すのって厳しいよね。」
「そうだね。というか私はこういうのわからないんだけど、夏海は詳しかったりする?」
「うーん、正直に言ってあまり詳しくないかな。でも、以前所属していたチームがあるから声だけでもかけてみるよ。」
「え!?夏海ってもともとプロチームに入っていたの!?」
「え、言ってなかったっけ。『FoxAgain』ていうプロチームなんだよ。」
「あ!私聞いたことあるかもそのチーム!」
FoxAgainとはゲームをやっている人なら大体の人が聞いたことあるほどの有名なプロチームだ。
シューティングゲームの部門を3つ持っていて、どこも国内トップクラスの成績を収めている。
そのチームがサンライズファンタジー部門を開設するという情報は入ってきていないのだが、果たして大丈夫なのだろうか。
「じゃあ連絡してみるね。」
そういうと夏海はスマートフォンを取り出してどこかに電話を掛けはじめた。
「うん、はい。じゃあそういうことで。よろしくお願いします。」
「どうだった?」
「受け入れてくれるって。」
「……すごいね。」
あっという間に私たちの所属先が決定した。
どうやら先ほど電話していたのはFoxAgainの代表さんで、もともと建てる予定はなかったのだが、このゲームで私たちがトップの実力を誇っていることを知っていたらしく、その2人が加入するのであれば作ろうということになったらしい。
私たちは相当実力もあるし、今サンライズファンタジーの中では最も注目を集めているプレイヤーだろう。
自分でいうのもなんだけど、そんな人たちを断るのはなかなかできることではないだろう。
「じゃあ、この後リモートで打ち合わせするけど大丈夫?」
「この後!?早くない!?」
「まあ早ければ早いほどいいでしょ。」
「そりゃそうだけどね。」
「あ、よろしくお願いします。」
早速リモートの打ち合わせが始まった。
私と夏海は一緒に住んでいるのでリビングのソファーに座って二人で繋いでいる。
相手は代表の小坂栄太さんとマネージャーの松下奏さんだ。
小坂さんはダンディーなイケオジって感じ。
仕事に対して熱心で、選手のことを第一に考えている素晴らしい人だと思う。
松下さんはフレンドリーで活発。
小坂さんや夏海に聞いた感じだと、すごく選手のことをよく見ていて、優秀なマネージャーらしい。
困ったこととかがあれば相談に乗ってくれるし、彼女もゲームをやっていて、それがそこそこ上手らしい。
人が足りないときとかの数合わせに呼べて便利だといっていた。
先ほども言った通り、このゲームの大会はこれから基本的には4人で出ることになるだろう。
きっと第2回大会のように4人で出る大会に2人で出ることも可能ではあるだろうが、それは正直あまりよろしいことではない。
初めから人数差がついてしまっているというのは非常に不利である。
そのため、できることならばもう2人招待したいのだが、私たちの知り合いの中でそこそこ強い人たちは軒並みほかのチームに所属してしまっている。
しかも、チームを作るということになったらマネージャーとかも雇わないといけなくなるし、大変だろう。
「うーん……、よし!作るのやめよう!!」
よく考えたけど、それは非常にめんどくさいことであった。
おとなしく誘ってきてくれているチームに2人そろって参加するのがいいだろう。
後はあっちで勝手に人員を集めてくれる。
そちらの方が楽だ。
自由度は下がるだろうが、まあそこらへんは大して気にしなくてもいいだろう。
私たちはどうせゲームばっかしてるんだし大丈夫だ。
「とはいっても、この中から一番いいチームを探すのって厳しいよね。」
「そうだね。というか私はこういうのわからないんだけど、夏海は詳しかったりする?」
「うーん、正直に言ってあまり詳しくないかな。でも、以前所属していたチームがあるから声だけでもかけてみるよ。」
「え!?夏海ってもともとプロチームに入っていたの!?」
「え、言ってなかったっけ。『FoxAgain』ていうプロチームなんだよ。」
「あ!私聞いたことあるかもそのチーム!」
FoxAgainとはゲームをやっている人なら大体の人が聞いたことあるほどの有名なプロチームだ。
シューティングゲームの部門を3つ持っていて、どこも国内トップクラスの成績を収めている。
そのチームがサンライズファンタジー部門を開設するという情報は入ってきていないのだが、果たして大丈夫なのだろうか。
「じゃあ連絡してみるね。」
そういうと夏海はスマートフォンを取り出してどこかに電話を掛けはじめた。
「うん、はい。じゃあそういうことで。よろしくお願いします。」
「どうだった?」
「受け入れてくれるって。」
「……すごいね。」
あっという間に私たちの所属先が決定した。
どうやら先ほど電話していたのはFoxAgainの代表さんで、もともと建てる予定はなかったのだが、このゲームで私たちがトップの実力を誇っていることを知っていたらしく、その2人が加入するのであれば作ろうということになったらしい。
私たちは相当実力もあるし、今サンライズファンタジーの中では最も注目を集めているプレイヤーだろう。
自分でいうのもなんだけど、そんな人たちを断るのはなかなかできることではないだろう。
「じゃあ、この後リモートで打ち合わせするけど大丈夫?」
「この後!?早くない!?」
「まあ早ければ早いほどいいでしょ。」
「そりゃそうだけどね。」
「あ、よろしくお願いします。」
早速リモートの打ち合わせが始まった。
私と夏海は一緒に住んでいるのでリビングのソファーに座って二人で繋いでいる。
相手は代表の小坂栄太さんとマネージャーの松下奏さんだ。
小坂さんはダンディーなイケオジって感じ。
仕事に対して熱心で、選手のことを第一に考えている素晴らしい人だと思う。
松下さんはフレンドリーで活発。
小坂さんや夏海に聞いた感じだと、すごく選手のことをよく見ていて、優秀なマネージャーらしい。
困ったこととかがあれば相談に乗ってくれるし、彼女もゲームをやっていて、それがそこそこ上手らしい。
人が足りないときとかの数合わせに呼べて便利だといっていた。
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