59 / 193
58話目 家族会議
しおりを挟む
本日1時間おきに投稿されます。
どれくらいの頻度が良いのか正直掴めていないのですが、ストックが溜まっているので消化させていただきます。
これが最初の投稿で、本日は23時10分頃に投稿されるもので最後です。
よろしくお願いします。
☆以下本文☆
授賞式の後、なんかスポンサーの商品持って写真撮ってくれとかのやつがあって結構時間がかかった。
ていうかそっちのスポンサーにこっち巻き込むなよとは言いたい。
まあそれなりの賞金をもらってしまったわけなのでさすがにやりますが。
ようやく一息付ける時間ができて、私はメアリーと休憩している。
「やばくない?1700万円?なんかとんでもないお金なんだけど……。」
「え?そう?言うてこんなもんじゃないの?」
あ~、そうだった。
メアリーはそういえばとんでもないお金持ちだったわ。
「メアリーの感覚だとそうかもだけど、私の感覚だととんでもないの!!」
「そうなのか~、ていうかさ、私お金そんなにいらないからさ、パーティーのやつ分けなくていいよ。ユウヒが1000万持ってってよ。」
「は?困るんだが!」
「なんでよ?お金はあっても困らないでしょ?」
「いや、急にそんなにお金を手にしても!」
「……あ!用事を思い出した!じゃあね~!」
そういってメアリーは抜けていった。
わ、私の賞金総額2200万円……。
「ちょっと夕日!これは何!?ていうかあんたの口座にとんでもないお金振り込まれてるんだけど!!」
しばらくして現実のほう。
家族会議発生……。
といっても、私には両親、兄と弟の5人がいる中で今回来たのは母と兄。
父と弟は「邪魔になるだろうから。」ということで来なかった。
「あ、あのお母さん?」
「何よこれ!!あなた詐欺にでも引っかかったんじゃないの!?!?」
「詐欺じゃない!!わ、私このゲームやってるんだけど……。」
そういって私はゲームのパッケージを見せた。
「それは知ってるわ。だって私が買ったんだもの。」
「あの、大会あったんだけど、優勝しちゃって……、しかも2回……。」
私は母を見ながら話していたのだが、隣にいた兄が吹いた。
「ちょ、ちょっと夕日、お前優勝したのか?」
「そうだけど」
「はぁ……、お前本名でゲームやってんの?」
一瞬でバレた……。
「だって、私ずっと病院だからいいかなって。」
あ、言葉の選択ミスった。
沈黙を打ち切るかのように母が話を始める。
「で!どういうこと?」
「まあかあさん、ひとまずこれを見て。」
と言って兄はスマートフォンで何か動画を見せ始めた。
「何よこれ。」
「夕日の活躍シーン集。」
「活躍シーン集??」
「そうだよ。夕日はそのサンライズファンタジーっていうゲームでトップ中のトッププレイヤーなんだよ。何なら俺は第1回大会の夕日の活躍を見て始めたから。相当な影響力だよ。」
兄の康太は母の言葉を受けて一気に早口で言葉を綴る。
その様子を見た母はどうやらとんでもないことが起きていると察したらしい。
「何よそれ。康太は知ってたってこと?」
「いや。今知った。」
ていうか私の活躍見て始めたって、私そんな感じなの今?
「じゃあ夕日は騙されているわけではないってことね?」
「そうだよ。ところで夕日、俺気になるんだけど、夕日の賞金総額って1700万円じゃなかった?」
「そう!そうなんだよ!でもね、メアリーってなんかウン十億のお金持ってるお金持ちなんだけど、500万いらないから上げる。って私に全額押し付けてきたの!!」
「ウン十!?何それ。お前の友達おかしいよ。」
「私もそう思う。」
「ちょっと待って。私話についていけないんだけどどういうこと?」
「まあ詳しくは後で家で説明するから。」
「そう……。で、このお金だけど、私たちはこのお金には一切の手を付ける気はないので、夕日が自由に使ってください。」
「え?別にいいよ持ってっても。私いつも迷惑かけてるし。」
「迷惑なんかかけられた記憶はございません!とにかくあなたが稼いだお金はあなたが使うべきなの。さあ康太!帰るよ!」
兄はまだ何か聞きたげだったが「トロフィー置いてくよ!」とだけ最後に言って帰っていった。
私の病室には2つの優勝トロフィーと特別賞のトロフィーが飾られることになった。
しばらくして夕食を運ぶために看護師さんが入って来た。
いつも仲良くしている看護師さんだ。
「え!?このトロフィーってもしかして!!」
どれくらいの頻度が良いのか正直掴めていないのですが、ストックが溜まっているので消化させていただきます。
これが最初の投稿で、本日は23時10分頃に投稿されるもので最後です。
よろしくお願いします。
☆以下本文☆
授賞式の後、なんかスポンサーの商品持って写真撮ってくれとかのやつがあって結構時間がかかった。
ていうかそっちのスポンサーにこっち巻き込むなよとは言いたい。
まあそれなりの賞金をもらってしまったわけなのでさすがにやりますが。
ようやく一息付ける時間ができて、私はメアリーと休憩している。
「やばくない?1700万円?なんかとんでもないお金なんだけど……。」
「え?そう?言うてこんなもんじゃないの?」
あ~、そうだった。
メアリーはそういえばとんでもないお金持ちだったわ。
「メアリーの感覚だとそうかもだけど、私の感覚だととんでもないの!!」
「そうなのか~、ていうかさ、私お金そんなにいらないからさ、パーティーのやつ分けなくていいよ。ユウヒが1000万持ってってよ。」
「は?困るんだが!」
「なんでよ?お金はあっても困らないでしょ?」
「いや、急にそんなにお金を手にしても!」
「……あ!用事を思い出した!じゃあね~!」
そういってメアリーは抜けていった。
わ、私の賞金総額2200万円……。
「ちょっと夕日!これは何!?ていうかあんたの口座にとんでもないお金振り込まれてるんだけど!!」
しばらくして現実のほう。
家族会議発生……。
といっても、私には両親、兄と弟の5人がいる中で今回来たのは母と兄。
父と弟は「邪魔になるだろうから。」ということで来なかった。
「あ、あのお母さん?」
「何よこれ!!あなた詐欺にでも引っかかったんじゃないの!?!?」
「詐欺じゃない!!わ、私このゲームやってるんだけど……。」
そういって私はゲームのパッケージを見せた。
「それは知ってるわ。だって私が買ったんだもの。」
「あの、大会あったんだけど、優勝しちゃって……、しかも2回……。」
私は母を見ながら話していたのだが、隣にいた兄が吹いた。
「ちょ、ちょっと夕日、お前優勝したのか?」
「そうだけど」
「はぁ……、お前本名でゲームやってんの?」
一瞬でバレた……。
「だって、私ずっと病院だからいいかなって。」
あ、言葉の選択ミスった。
沈黙を打ち切るかのように母が話を始める。
「で!どういうこと?」
「まあかあさん、ひとまずこれを見て。」
と言って兄はスマートフォンで何か動画を見せ始めた。
「何よこれ。」
「夕日の活躍シーン集。」
「活躍シーン集??」
「そうだよ。夕日はそのサンライズファンタジーっていうゲームでトップ中のトッププレイヤーなんだよ。何なら俺は第1回大会の夕日の活躍を見て始めたから。相当な影響力だよ。」
兄の康太は母の言葉を受けて一気に早口で言葉を綴る。
その様子を見た母はどうやらとんでもないことが起きていると察したらしい。
「何よそれ。康太は知ってたってこと?」
「いや。今知った。」
ていうか私の活躍見て始めたって、私そんな感じなの今?
「じゃあ夕日は騙されているわけではないってことね?」
「そうだよ。ところで夕日、俺気になるんだけど、夕日の賞金総額って1700万円じゃなかった?」
「そう!そうなんだよ!でもね、メアリーってなんかウン十億のお金持ってるお金持ちなんだけど、500万いらないから上げる。って私に全額押し付けてきたの!!」
「ウン十!?何それ。お前の友達おかしいよ。」
「私もそう思う。」
「ちょっと待って。私話についていけないんだけどどういうこと?」
「まあ詳しくは後で家で説明するから。」
「そう……。で、このお金だけど、私たちはこのお金には一切の手を付ける気はないので、夕日が自由に使ってください。」
「え?別にいいよ持ってっても。私いつも迷惑かけてるし。」
「迷惑なんかかけられた記憶はございません!とにかくあなたが稼いだお金はあなたが使うべきなの。さあ康太!帰るよ!」
兄はまだ何か聞きたげだったが「トロフィー置いてくよ!」とだけ最後に言って帰っていった。
私の病室には2つの優勝トロフィーと特別賞のトロフィーが飾られることになった。
しばらくして夕食を運ぶために看護師さんが入って来た。
いつも仲良くしている看護師さんだ。
「え!?このトロフィーってもしかして!!」
0
お気に入りに追加
543
あなたにおすすめの小説
VRゲームでも身体は動かしたくない。
姫野 佑
SF
多種多様な武器やスキル、様々な【称号】が存在するが職業という概念が存在しない<Imperial Of Egg>。
古き良きPCゲームとして稼働していた<Imperial Of Egg>もいよいよ完全没入型VRMMO化されることになった。
身体をなるべく動かしたくないと考えている岡田智恵理は<Imperial Of Egg>がVRゲームになるという発表を聞いて気落ちしていた。
しかしゲーム内の親友との会話で落ち着きを取り戻し、<Imperial Of Egg>にログインする。
当作品は小説家になろう様で連載しております。
章が完結次第、一日一話投稿致します。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
ちょっと神様!私もうステータス調整されてるんですが!!
べちてん
ファンタジー
アニメ、マンガ、ラノベに小説好きの典型的な陰キャ高校生の西園千成はある日河川敷に花見に来ていた。人混みに酔い、体調が悪くなったので少し離れた路地で休憩していたらいつの間にか神域に迷い込んでしまっていた!!もう元居た世界には戻れないとのことなので魔法の世界へ転移することに。申し訳ないとか何とかでステータスを古龍の半分にしてもらったのだが、別の神様がそれを知らずに私のステータスをそこからさらに2倍にしてしまった!ちょっと神様!もうステータス調整されてるんですが!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる