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52話目 バトルロワイアル⑭ 1対3(メアリー視点)
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ユウヒが相手のパーティーのリーダーと戦っている間、私は残った3人と戦うことになった。
正直相手の実力はわからないので結構怖いところはある。
でも、私たちは2人のパーティーでここまで生き残って来た。
常に1対2で戦ってきたのだから、1人増えたところで大丈夫だ。
相手の構成は大楯使い、片手剣、魔法使いだ。
「あーあ、3体1なんだね。ユウヒさんだったら負けちゃうかもしれないけど、相手はユウヒさんじゃないんだもんね……。」
「そうだな。余裕で勝っちゃうんじゃないか?」
「ずいぶん言ってくれるじゃない。あ、ちなみに私本職鍛冶師で大剣のほうはサブ職業なんだわ。これで負けたら恥ずかしいぞ?」
「はっ、保険でもかけているのか知らないが負けるわけはないな!」
そういって片手剣使いの少年が突っ込んできた。
地面を強く蹴り、右手で剣を引き抜きながら突撃してきた。
そして、魔法使いの攻撃だろう。
私が立っていた足元がぬかるみ始め、足が地面へと沈み込み始めてしまった。
このままではこの攻撃をよけれないのだが、私は相当長い年月を大剣使いとして過ごしてきた。
こんな小賢しい攻撃くらいでやられるほど弱くはないわけで、背中に担いでいた大剣を抜き出して地面に思いっきり突き刺す。
そうして腕力を使って体を持ち上げて、ぬかるみから脱出した。
大剣の持ち手の部分を掴み、体を思いっきり回転させる。
そうしてこちらに向かってきていた片手剣使いを蹴り飛ばした。
しかし、その攻撃が片手剣使いに当たることはなく、飛ばされたのは大楯使いであった。
大楯使いは私の攻撃が当たる直前にスキルを使って私と片手剣使いの間に入り込んでいて、見事に攻撃を防いだのだ。
そのため、片手剣使いの攻撃は私に当たりそうになってしまっている。
まあ、作戦通りなんですけどね。
思いっきり蹴り飛ばし、大楯使いは多少遠くのところへ飛んで行っている。
私はお店をやっているので客との会話の最中に様々な情報を耳にする。
その中には大楯使いのスキルの情報もあるわけで、先ほどのように相手と味方の間に割り込むスキル、名前をカバーというのだが、これにはそこそこ距離が近くないと発動しないという制限が存在する。
今大楯使いは遠くにいる。
片手剣使いは私のほうに来ているため、魔法使いの防衛がガラガラなのだ。
私は大剣を踏み台にして魔法使いのほうへ飛んで行った。
魔法使いは近距離に極めて弱い。
完全に私の間合いである。
大剣は先ほど踏み台にした通り、地面に突き刺さっているので、私は魔法使いの首元に手をやって、地面にそのまま押し倒した。
それを見た片手剣使いが猛スピードでこちらへやって来たので回転をしながら勢いをつけた渾身の一蹴りで突き飛ばした。
地面を強くけって大剣のほうへ飛び、大剣をしっかり回収。
そのまま距離があいていた大楯使いの方へ行き、1発2発3発と攻撃を加える。
思いっきり力を込めたため、また先ほどの蹴りと同様に体を大きく回転させて遠心力をつけたために、大楯は真っ二つに割れた。
そうして4発目の攻撃で相手の体をも切り裂き、まずは1人目を倒した。
そうして、じろりと残った2人の方へ眼をやると、それぞれ分断されると勝ち目がないと判断したのか、2人で固まっているようだ。
そしてこちらへ向かってファイヤーボールを飛ばしてきた。
それをしっかり避けてから相手の方へ寄り、魔法使いを叩くようにして攻撃した。
大剣はどちらかというと斬撃より打撃のほうが使える。
ハンマーみたいな感じでやった方が効率的に攻撃を与えることができるのだが、致命傷にはなりにくい。
今はとりあえず魔法使いの動きを抑えることができればそれでいいので斬撃ではなく打撃を加えた。
その流れのまま、大剣を横にスライドさせ、体を大きくひねりながら相手の片手剣使いを片手剣もろとも切り裂き、少しジャンプをして魔法使いへ回し蹴りを加えた後、両手に持ち替えた大剣で倒し切った。
危なげなく1対3を勝ち切ったメアリーの戦いは公式放送に乗っており、またもや大盛り上がりを見せた。
こちらの世界では相当な日数が経過しているが、現実の世界ではまだ1時間ほどしかたっていない。
開始すぐからsunset関係はトレンドに上がっていたのだが、いまだに上がり続け、関連投稿は増え続けている。
戦いが終わったユウヒも合流し、顔を見合わせてグータッチ。
別のパーティーを叩きに向かった。
正直相手の実力はわからないので結構怖いところはある。
でも、私たちは2人のパーティーでここまで生き残って来た。
常に1対2で戦ってきたのだから、1人増えたところで大丈夫だ。
相手の構成は大楯使い、片手剣、魔法使いだ。
「あーあ、3体1なんだね。ユウヒさんだったら負けちゃうかもしれないけど、相手はユウヒさんじゃないんだもんね……。」
「そうだな。余裕で勝っちゃうんじゃないか?」
「ずいぶん言ってくれるじゃない。あ、ちなみに私本職鍛冶師で大剣のほうはサブ職業なんだわ。これで負けたら恥ずかしいぞ?」
「はっ、保険でもかけているのか知らないが負けるわけはないな!」
そういって片手剣使いの少年が突っ込んできた。
地面を強く蹴り、右手で剣を引き抜きながら突撃してきた。
そして、魔法使いの攻撃だろう。
私が立っていた足元がぬかるみ始め、足が地面へと沈み込み始めてしまった。
このままではこの攻撃をよけれないのだが、私は相当長い年月を大剣使いとして過ごしてきた。
こんな小賢しい攻撃くらいでやられるほど弱くはないわけで、背中に担いでいた大剣を抜き出して地面に思いっきり突き刺す。
そうして腕力を使って体を持ち上げて、ぬかるみから脱出した。
大剣の持ち手の部分を掴み、体を思いっきり回転させる。
そうしてこちらに向かってきていた片手剣使いを蹴り飛ばした。
しかし、その攻撃が片手剣使いに当たることはなく、飛ばされたのは大楯使いであった。
大楯使いは私の攻撃が当たる直前にスキルを使って私と片手剣使いの間に入り込んでいて、見事に攻撃を防いだのだ。
そのため、片手剣使いの攻撃は私に当たりそうになってしまっている。
まあ、作戦通りなんですけどね。
思いっきり蹴り飛ばし、大楯使いは多少遠くのところへ飛んで行っている。
私はお店をやっているので客との会話の最中に様々な情報を耳にする。
その中には大楯使いのスキルの情報もあるわけで、先ほどのように相手と味方の間に割り込むスキル、名前をカバーというのだが、これにはそこそこ距離が近くないと発動しないという制限が存在する。
今大楯使いは遠くにいる。
片手剣使いは私のほうに来ているため、魔法使いの防衛がガラガラなのだ。
私は大剣を踏み台にして魔法使いのほうへ飛んで行った。
魔法使いは近距離に極めて弱い。
完全に私の間合いである。
大剣は先ほど踏み台にした通り、地面に突き刺さっているので、私は魔法使いの首元に手をやって、地面にそのまま押し倒した。
それを見た片手剣使いが猛スピードでこちらへやって来たので回転をしながら勢いをつけた渾身の一蹴りで突き飛ばした。
地面を強くけって大剣のほうへ飛び、大剣をしっかり回収。
そのまま距離があいていた大楯使いの方へ行き、1発2発3発と攻撃を加える。
思いっきり力を込めたため、また先ほどの蹴りと同様に体を大きく回転させて遠心力をつけたために、大楯は真っ二つに割れた。
そうして4発目の攻撃で相手の体をも切り裂き、まずは1人目を倒した。
そうして、じろりと残った2人の方へ眼をやると、それぞれ分断されると勝ち目がないと判断したのか、2人で固まっているようだ。
そしてこちらへ向かってファイヤーボールを飛ばしてきた。
それをしっかり避けてから相手の方へ寄り、魔法使いを叩くようにして攻撃した。
大剣はどちらかというと斬撃より打撃のほうが使える。
ハンマーみたいな感じでやった方が効率的に攻撃を与えることができるのだが、致命傷にはなりにくい。
今はとりあえず魔法使いの動きを抑えることができればそれでいいので斬撃ではなく打撃を加えた。
その流れのまま、大剣を横にスライドさせ、体を大きくひねりながら相手の片手剣使いを片手剣もろとも切り裂き、少しジャンプをして魔法使いへ回し蹴りを加えた後、両手に持ち替えた大剣で倒し切った。
危なげなく1対3を勝ち切ったメアリーの戦いは公式放送に乗っており、またもや大盛り上がりを見せた。
こちらの世界では相当な日数が経過しているが、現実の世界ではまだ1時間ほどしかたっていない。
開始すぐからsunset関係はトレンドに上がっていたのだが、いまだに上がり続け、関連投稿は増え続けている。
戦いが終わったユウヒも合流し、顔を見合わせてグータッチ。
別のパーティーを叩きに向かった。
応援ありがとうございます!
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