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46話目 バトルロワイアル⑧ 最強隠密プレイヤー
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あれから私たちはときどき戦闘になりながらも結構な距離を進み、洞窟を見つけたために今日はここで休むことにした。
「さっき少しけがしてたでしょ、大丈夫だった?」
「うん。大した傷じゃないよ。ほっとけば治るさ。」
「そう。まあ一応ポーションかけときな。」
「そうする。ありがとう。」
結局今日はプレイヤーが1500人まで一気に減った。
結構このゲームをやっている人は私たちと同じ行動パターンで動くのだろう。
私たちはよく話す中ではあるもののあまり一緒に狩りに行ったりしないのでこのイベントは新鮮な気分で楽しい。
なんかお出かけに来たみたいだ。
「私、あまり遠くへお出かけしたことないからゲームの中でもこうやって友達と一緒にいろんなところに行けるのうれしい。」
「ユウヒ?これはお出かけではなく戦闘だよ?」
「あー!そうだった。ちゃんと気を引き締めないとね。」
私がうれしいと発言したとき、メアリーが少しうれしそうに頬を赤らめたので先ほどの言葉は照れ隠しも含まれているのだろう。
機能互いに年齢のカミングアウトがあったとき、私は正直気まずいと思ったけど、これのおかげでより距離が縮まった気がする。
今となってはよかったと思う。
次の日
昨日頑張って移動をしたためにフィールドに関してはまだ気にしなくていいようだ。
現在地は草原。
昨日歩いていても遠くの距離から攻撃されることが多かった。
十分に周りに気を付けながら動く。
ここまでほとんどひそひそとして過ごしてきたのでここら辺から一気に攻めていきたい。
正直予想してたよりも速いペースでパーティーが減っていっているので1週間かからないのではないかと思っている。
幸い私たちの体力は全然大丈夫で、昨日も今日もしっかりと睡眠や休憩を取れている。
今日は草原を移動しながら敵を探し、発見し次第倒していく作戦とした。
「なかなか敵と会わないね。」
草原は見晴らしがいいのであまりパーティーが来ない。
基本的には森の中や山岳地帯での戦闘がほとんどだ。
まあこのような話が入ったときは敵が来るものです。
後ろのほうから矢が飛んできた。
その矢は私たちから少し逸れたところへ飛んで行ったので幸い当たることはなかったのだが、この私たちが存在に気が付けず、攻撃されてしまったのだ。
相手は相当なベテランかもしれない。
「うぃぃぃいいいっス!」
「「!?!?」」
そうして木の陰から現れたものは、イベント開始前にも紹介されていた注目チームの一つ、『ストリーマーズ』のsyamoさんだった。
「残念ながら、私の仲間は誰1人、生き残ることができませんでした。」
どうやらこのイベントにはストリーマーの人たちに会うためだけに参加したような人もいたようで、初日からその人たちに思いっきり狙われたらしい。
その結果syamoさん1人になってしまったようだ。
でも初日に仲間を失ってここまで生き残れてこれたようなので、相当な実力者かもしれない。
「でも、私は影が極めて薄い。こうして生き残って来たのだ!ゾット帝国の最強隠密プレイヤーことsyamo!!いざ尋常に!!」
なに!?ゾット帝国!?
「まあとにかくやばそうだ!ユウヒ、大丈夫?」
「うん。なんか相当やばい気がする。本気でやろう。」
私たちはこのものからただならぬオーラを感じ、本気で構えた。
「消えた!?」
このプレイヤーは先ほど自分でも宣言していた通り、隠密行動が得意なプレイヤーのようだ。
実際に私たち2人をしても彼の姿を今現在追うことができていない。
これは影が薄いとかいうレベルではなく、もっと何か特別な力だと思う。
相手が使っている武器は弓だろう。
弓と隠密はあまりにも相性が良すぎる。
これはなかなかな強敵かもしれない。
「さっき少しけがしてたでしょ、大丈夫だった?」
「うん。大した傷じゃないよ。ほっとけば治るさ。」
「そう。まあ一応ポーションかけときな。」
「そうする。ありがとう。」
結局今日はプレイヤーが1500人まで一気に減った。
結構このゲームをやっている人は私たちと同じ行動パターンで動くのだろう。
私たちはよく話す中ではあるもののあまり一緒に狩りに行ったりしないのでこのイベントは新鮮な気分で楽しい。
なんかお出かけに来たみたいだ。
「私、あまり遠くへお出かけしたことないからゲームの中でもこうやって友達と一緒にいろんなところに行けるのうれしい。」
「ユウヒ?これはお出かけではなく戦闘だよ?」
「あー!そうだった。ちゃんと気を引き締めないとね。」
私がうれしいと発言したとき、メアリーが少しうれしそうに頬を赤らめたので先ほどの言葉は照れ隠しも含まれているのだろう。
機能互いに年齢のカミングアウトがあったとき、私は正直気まずいと思ったけど、これのおかげでより距離が縮まった気がする。
今となってはよかったと思う。
次の日
昨日頑張って移動をしたためにフィールドに関してはまだ気にしなくていいようだ。
現在地は草原。
昨日歩いていても遠くの距離から攻撃されることが多かった。
十分に周りに気を付けながら動く。
ここまでほとんどひそひそとして過ごしてきたのでここら辺から一気に攻めていきたい。
正直予想してたよりも速いペースでパーティーが減っていっているので1週間かからないのではないかと思っている。
幸い私たちの体力は全然大丈夫で、昨日も今日もしっかりと睡眠や休憩を取れている。
今日は草原を移動しながら敵を探し、発見し次第倒していく作戦とした。
「なかなか敵と会わないね。」
草原は見晴らしがいいのであまりパーティーが来ない。
基本的には森の中や山岳地帯での戦闘がほとんどだ。
まあこのような話が入ったときは敵が来るものです。
後ろのほうから矢が飛んできた。
その矢は私たちから少し逸れたところへ飛んで行ったので幸い当たることはなかったのだが、この私たちが存在に気が付けず、攻撃されてしまったのだ。
相手は相当なベテランかもしれない。
「うぃぃぃいいいっス!」
「「!?!?」」
そうして木の陰から現れたものは、イベント開始前にも紹介されていた注目チームの一つ、『ストリーマーズ』のsyamoさんだった。
「残念ながら、私の仲間は誰1人、生き残ることができませんでした。」
どうやらこのイベントにはストリーマーの人たちに会うためだけに参加したような人もいたようで、初日からその人たちに思いっきり狙われたらしい。
その結果syamoさん1人になってしまったようだ。
でも初日に仲間を失ってここまで生き残れてこれたようなので、相当な実力者かもしれない。
「でも、私は影が極めて薄い。こうして生き残って来たのだ!ゾット帝国の最強隠密プレイヤーことsyamo!!いざ尋常に!!」
なに!?ゾット帝国!?
「まあとにかくやばそうだ!ユウヒ、大丈夫?」
「うん。なんか相当やばい気がする。本気でやろう。」
私たちはこのものからただならぬオーラを感じ、本気で構えた。
「消えた!?」
このプレイヤーは先ほど自分でも宣言していた通り、隠密行動が得意なプレイヤーのようだ。
実際に私たち2人をしても彼の姿を今現在追うことができていない。
これは影が薄いとかいうレベルではなく、もっと何か特別な力だと思う。
相手が使っている武器は弓だろう。
弓と隠密はあまりにも相性が良すぎる。
これはなかなかな強敵かもしれない。
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