病弱な私はVRMMOの世界で生きていく。

べちてん

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43話目 バトルロワイアル⑤

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待ち伏せしていた輩はこれまた4人のパーティー。

見た目からして悪い人ですよ感がぷんぷん漂っています。

この私に奇襲を仕掛けようとは、いい度胸じゃないか。

ちらっと隣のメアリーのほうに目をやる。

どうやら出る前から気が付いていたようだ。

私は気が付かなかった!教えてくれてもいいのに!!

ということでメアリーはもうすでに大剣を構えているようなので私も双剣を抜く。

「おうおうおう、やるのか?」

「ちょ、ちょっと待ってください!親分!こいつ見たことあります!!ユウヒですよ!第1回イベント優勝者の!」

「え?なんだって?優勝者?そうか、腕が鳴るなぁ!!」

どうやら私たちの正体に気づかれたようだ。

「行っとくがな?俺の武器は特注品の最高級の武器だぜ?」

相手の親分らしき男はそういうと鞘から強そうな短剣を取り出し、こちらに見せびらかしてきた。

「これは知る人ぞ知る名店、メアリー武具店で作ってもらった最高級の武器だ。」

「あ、それ私が作ったんだ。」

「あ。」

「親分!ユウヒとペアを組んでいるのはそこの店主ですよ!!」

はぁ、なんで私イベントに来てまで茶番を見せられているんだろう。

「あの、もう大丈夫?」

そういうと、「まだだ!」とか返しやがったのでめんどくさいからサクッと倒した。

待ち伏せしたって無駄だ。



私たちは今、初日に来た道を戻っています。

フィールドも一気に狭くなりそうなので今日はフルで移動に充てる。

同じような考えをしていたパーティーは結構多いようで、昨日よりも素早いペースでパーティーが減っていく。

今日中に2000を切りそうなペースで、10時の時点ですでに5000を切っていた。

洞窟の数が極めて少ないので洞窟で鉢合わせるとかそういうのもありそうだ。



正直今日は敵を見つけたら戦おうと考えていたのだが、人数が減っているためかあまりプレイヤーを見かけない。

そう思ってたら早速出てきた。

お、多分このイベント初めての女性だけのパーティーかな?

「あなた、ユウヒね?私会場で見ていたから知ってるの。」

「そりゃどうも。」

「でね、見ていたのだけれど対して強くもないなと感じたわけ。もしよかったら私と1対1で戦ってくれません?」

1対1?

正直パーティーで動いているので私だけでは判断ができない。

そのため一応メアリーのほうをちらりと見る。

「まあいいんじゃない?」

ということで1対1で戦うことが決定した。


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