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33話目 TFT⑧ 決勝戦③
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あのまま声をかけずに勝負を終わらせてもよかったんじゃないかって言われたらその通りだ。
普通にあのまま後ろから攻撃していたら、今頃このTFTの優勝者になっているだろう。
ではなぜそれをしなかったか?
それは声をかけたほうが強者感があってかっこいいからだ!
まあでも実際ああやって後ろをとられて気が付かないような奴に負けるような鍛え方はしてこなかったので大丈夫だ。
この試合は勝てる。
それは確定事項だから。
会場を静けさが襲う。
どうしてあいつはそこにいるのか、観戦者という立場から見ていても気が付くことがなかった。
この試合はすごい。
ていうかあのユウヒとかいう2本の短剣の双剣使いは本物だ。
それはこの場にいる誰もが理解していることだ。
ユウヒは一度後ろへ後退して左手で逆手に持った短剣を顔の前で構える。
そして右手で腰の横あたりにもう1つの短剣を今度は逆手ではなく構える。
これは今回私がレベル上げ中に新しく作った攻撃の姿勢だ。
左手のほうでは攻撃をはじいたり大きく動かしたりしながら相手の集中を持っていく。
そして本命の右手で持った短剣で攻撃するのだ。
まだ今回の大会では見せていない。
超加速を使って大きく右に回りながら相手に近寄る。
この大きく右に回るのには理由があって、これは右の短剣を少しでも隠して左を目立たせるためだ。
こういう細かい動作にも意味を持たせて動いていかないといけない。
これがこの決勝、戦いという場だと私は思う。
相手の攻撃をひたすらにかわす。
正直プレイヤーを相手にするときはこの左の短剣はほとんど使わないだろう。
避けれる。
「なんで!当たらないんだッ!!」
私はひらひらと攻撃をかわす。
ひたすらに攻撃をよけ続けた後、左手の短剣で相手の攻撃を受け止める。
その時に押し出すように受け止めることによって相手の腕が上がり、少しバランスが崩れる。
そして、その腕が上がったタイミングで右手で持っていた短剣をわきに突き刺す。
そして投げナイフを発動。
超加速と跳躍を使って相手の後ろ側に飛んで行って、その時にすれ違いざまにレイヴを蹴飛ばす。
投げナイフを使ったので刺さったナイフは戻ってくる。
今の会場は完全に私のテリトリーだと思う。
多分レイヴはここから抜け出すことはできない。
力強く蹴飛ばしたので空中に相手は漂っている。
その相手に向かって私は逆手に双剣を引き抜きながら向かって一気に切りつける。
そして上向きに蹴飛ばした後、私も跳躍を使って高く飛び今度は下へ蹴り飛ばす。
あのトッププレイヤーが好き勝手にやられている様子は衝撃だろう。
どう頑張っても勝てない。
私たちがどんなに弱くてもボスを倒してしまうような実力者があそこまでぼこぼこにされてしまう。
ユウヒの実力は相当の物であった。
さすがにそろそろ決着をつけないと私が叩かれそうだ……。
インターネットは怖いからな。
実は先ほどの裏をとって声をかける行為はここにつながってたりする。
あの状態で攻撃しても倒せただろうがまだギリギリで防がれてしまって倒すまでにはいかない可能性があった。
だから声をかけて相手を動揺させる。
そして動揺すれば視野が狭まり、ミスが生まれる。
そして先ほどそれらが散りに積もって生まれた1つの隙、これが先ほどの脇の攻撃になったのだ。
すべては私の思い通り、私の手のひらの上だ。
そろそろ試合もいいころ合いだったので決着をつけることにした。
地面に倒れたレイヴに素早く近づいて首元にナイフを近づける。
レイヴはこっちを見てあきらめたようにつぶやいた。
「降参だ。」
その瞬間会場からは大きな歓声が響き、あたりは地響きとして振動した。
ものすごい勢いで動く動画配信サイトのコメント欄や掲示板のスレッド。
この試合を見ていた人は皆大盛り上がりでユウヒの勝利を祝福した。
この『サンライズオンライン』最初のイベントの優勝者はユウヒだった。
この圧倒的な力の強さはインターネットでまた爆発的にバズり、結果的にゲームの参加者は爆増。
運営はホクホクである。
実は陰ながらひっそりと作っていたSNSのアカウントが特定され、いまフォロワーが爆増しているのはまた別の機会に話すとする。
ちなみに、このイベントの報酬は次のパーティー対抗のイベントが終わったら同時に行われるとのことだ。
だからしばらくお預け。
今はしばらくイベント1位という優越感に浸っていこうと思います。
普通にあのまま後ろから攻撃していたら、今頃このTFTの優勝者になっているだろう。
ではなぜそれをしなかったか?
それは声をかけたほうが強者感があってかっこいいからだ!
まあでも実際ああやって後ろをとられて気が付かないような奴に負けるような鍛え方はしてこなかったので大丈夫だ。
この試合は勝てる。
それは確定事項だから。
会場を静けさが襲う。
どうしてあいつはそこにいるのか、観戦者という立場から見ていても気が付くことがなかった。
この試合はすごい。
ていうかあのユウヒとかいう2本の短剣の双剣使いは本物だ。
それはこの場にいる誰もが理解していることだ。
ユウヒは一度後ろへ後退して左手で逆手に持った短剣を顔の前で構える。
そして右手で腰の横あたりにもう1つの短剣を今度は逆手ではなく構える。
これは今回私がレベル上げ中に新しく作った攻撃の姿勢だ。
左手のほうでは攻撃をはじいたり大きく動かしたりしながら相手の集中を持っていく。
そして本命の右手で持った短剣で攻撃するのだ。
まだ今回の大会では見せていない。
超加速を使って大きく右に回りながら相手に近寄る。
この大きく右に回るのには理由があって、これは右の短剣を少しでも隠して左を目立たせるためだ。
こういう細かい動作にも意味を持たせて動いていかないといけない。
これがこの決勝、戦いという場だと私は思う。
相手の攻撃をひたすらにかわす。
正直プレイヤーを相手にするときはこの左の短剣はほとんど使わないだろう。
避けれる。
「なんで!当たらないんだッ!!」
私はひらひらと攻撃をかわす。
ひたすらに攻撃をよけ続けた後、左手の短剣で相手の攻撃を受け止める。
その時に押し出すように受け止めることによって相手の腕が上がり、少しバランスが崩れる。
そして、その腕が上がったタイミングで右手で持っていた短剣をわきに突き刺す。
そして投げナイフを発動。
超加速と跳躍を使って相手の後ろ側に飛んで行って、その時にすれ違いざまにレイヴを蹴飛ばす。
投げナイフを使ったので刺さったナイフは戻ってくる。
今の会場は完全に私のテリトリーだと思う。
多分レイヴはここから抜け出すことはできない。
力強く蹴飛ばしたので空中に相手は漂っている。
その相手に向かって私は逆手に双剣を引き抜きながら向かって一気に切りつける。
そして上向きに蹴飛ばした後、私も跳躍を使って高く飛び今度は下へ蹴り飛ばす。
あのトッププレイヤーが好き勝手にやられている様子は衝撃だろう。
どう頑張っても勝てない。
私たちがどんなに弱くてもボスを倒してしまうような実力者があそこまでぼこぼこにされてしまう。
ユウヒの実力は相当の物であった。
さすがにそろそろ決着をつけないと私が叩かれそうだ……。
インターネットは怖いからな。
実は先ほどの裏をとって声をかける行為はここにつながってたりする。
あの状態で攻撃しても倒せただろうがまだギリギリで防がれてしまって倒すまでにはいかない可能性があった。
だから声をかけて相手を動揺させる。
そして動揺すれば視野が狭まり、ミスが生まれる。
そして先ほどそれらが散りに積もって生まれた1つの隙、これが先ほどの脇の攻撃になったのだ。
すべては私の思い通り、私の手のひらの上だ。
そろそろ試合もいいころ合いだったので決着をつけることにした。
地面に倒れたレイヴに素早く近づいて首元にナイフを近づける。
レイヴはこっちを見てあきらめたようにつぶやいた。
「降参だ。」
その瞬間会場からは大きな歓声が響き、あたりは地響きとして振動した。
ものすごい勢いで動く動画配信サイトのコメント欄や掲示板のスレッド。
この試合を見ていた人は皆大盛り上がりでユウヒの勝利を祝福した。
この『サンライズオンライン』最初のイベントの優勝者はユウヒだった。
この圧倒的な力の強さはインターネットでまた爆発的にバズり、結果的にゲームの参加者は爆増。
運営はホクホクである。
実は陰ながらひっそりと作っていたSNSのアカウントが特定され、いまフォロワーが爆増しているのはまた別の機会に話すとする。
ちなみに、このイベントの報酬は次のパーティー対抗のイベントが終わったら同時に行われるとのことだ。
だからしばらくお預け。
今はしばらくイベント1位という優越感に浸っていこうと思います。
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