2 / 5
第०章―酔夢凋落―
clause ekam 「奇妙な眼差し」
しおりを挟む
そんな見られてたら飲み難いんだが…
じーっとした視線を感じつつ口を付ける。
あれからずっと俺を観察するみたく、ずっっと俺の事を見て来て、かと云って会話の一つも交さず沈黙が続き、居た堪れなくなり部屋から、アイツから離れる様にトイレに籠もった。
だだっ広い部屋が窮屈に感じる程、静寂が肌を撫でていた。
✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢
スマホはどっかに逝ったので、取り敢えず、所持していた懐中時計を確認する
古臭いとは思うが祖父の旧友である人が、まだその価値すら見定めれなれない小学生に譲ってくれたものだ。
時刻は午前2時過ぎ。
まだ頭がこんがらがっているのか、状況が上手く掴めない
背負っていたボディバッグから、いつも書いている日記と万年筆を取り出し、状況を整理する
遡る事、数十ヶ月前─
小学生を生活を順風満帆に終え、中学に進学した。が、親が引っ越しするとの事で皆が行く中学とは別の中学に行く事になった。
その事は、卒業前から告げられていて、どうしようもない事なので"そうなのだろう"と成り行きに身を任せていた。
別に悲しくは無かったし、寧ろ新しい環境に心を少し弾ませていた
だがその期待は、数ヶ月後に砕け落ちる
端的に言えば、
環境に馴染めなかった──
全ての事が創作物の世界の様に上手く行くのだとそう信じていた。
楽観的な思考は、炯々とした学校生活を思い描いていた。
今思えば、もうどう修復可能では無いし、思い出すのも厭悪してしまう
田舎からやってきた、まだ外を知らない。人を知らない男が社会不適合者として己の認識を改めさせられた壊想の記憶
じーっとした視線を感じつつ口を付ける。
あれからずっと俺を観察するみたく、ずっっと俺の事を見て来て、かと云って会話の一つも交さず沈黙が続き、居た堪れなくなり部屋から、アイツから離れる様にトイレに籠もった。
だだっ広い部屋が窮屈に感じる程、静寂が肌を撫でていた。
✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢✢
スマホはどっかに逝ったので、取り敢えず、所持していた懐中時計を確認する
古臭いとは思うが祖父の旧友である人が、まだその価値すら見定めれなれない小学生に譲ってくれたものだ。
時刻は午前2時過ぎ。
まだ頭がこんがらがっているのか、状況が上手く掴めない
背負っていたボディバッグから、いつも書いている日記と万年筆を取り出し、状況を整理する
遡る事、数十ヶ月前─
小学生を生活を順風満帆に終え、中学に進学した。が、親が引っ越しするとの事で皆が行く中学とは別の中学に行く事になった。
その事は、卒業前から告げられていて、どうしようもない事なので"そうなのだろう"と成り行きに身を任せていた。
別に悲しくは無かったし、寧ろ新しい環境に心を少し弾ませていた
だがその期待は、数ヶ月後に砕け落ちる
端的に言えば、
環境に馴染めなかった──
全ての事が創作物の世界の様に上手く行くのだとそう信じていた。
楽観的な思考は、炯々とした学校生活を思い描いていた。
今思えば、もうどう修復可能では無いし、思い出すのも厭悪してしまう
田舎からやってきた、まだ外を知らない。人を知らない男が社会不適合者として己の認識を改めさせられた壊想の記憶
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?

後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる