Sorry Baby

6.悪戯

ネオン

「おっさんきもすぎない…？
話の内容は知ってたけどさすがに無理すぎるから見るのやめよう？」

率直な感想すぎて爆笑してしまった。

「え？ちょっとそんな笑う？
キモいと思わなかった！？
あたし二時間くらいきもいおっさんの裸体見続けるって考えたら見てられないよ？」

「まあそりゃそうだよな、ごめんごめん。
さすがに二時間ずっとこの描写ではなかったはず…多分あと30分くらい…。」

まあ30分でもかなり長いよな…。
男の俺でも厳しいものがあった。

「んー…。あたしにはまだ早かったということで。
WAITubeでなんか面白いのないかな？
あれ、ハルキプレミアムじゃないの？」

…さすがセレブ。
高校生でも自分の動画サイトのアカウントプレミアム会員のようです。

「WAITubeそんなに見ないんだよ。
JKは毎日見てるんだろ？おすすめある？」

「あたしはこのネコちゃんのチャンネルと～…」

俺でも知っているような配信者の動画を何本か見ているうちに未蘭乃はソファに寝っ転がりだした。

「眠い？」

「んーん。なんか落ち着く。」

時計を見ると21時近くなっていた。
ピザの空き箱やコップを片付けて、ソファに戻ると未蘭乃がフォトグラを開いて唸っていた。

「キモいおっさんからメッセージでも来た？」

「いや…。おっさんからくることはほぼないんだけど…。」

#miranoで検索した画面を俺に見せてくれた。

「あたし考えたんだけど、同じ学校の生徒ってことはなさそうなんだよね。
校内で撮った写真がないの。」

これまでの写真を見ると…確かに…。

「でも、校内の写真を撮影したとして投稿すると身元が割れるから投稿しないのかもしれないよな。」

「そっかぁ。じゃああんまり学校外の人って決めつけるのもよくないか。
考えるのも疲れるしそのうちわかるかな。」

まあ何事も早く解決した方が…とも思うけど。

「まあ今日は色々疲れたと思うし…先風呂入ってくれば？タオル出すわ。」

「うん、ありがと。」