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五年後
悠莉東京ヘ
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久しぶりに兄妹二人で、夕飯を食べていると
突然翔莉が話し出す。
「古くさいって思われるかもしれないけど、高校卒業する迄は、芸能活動はセーブして欲しい。」
「……。」
「僕が思うには、やっぱり東京に行かないと、歌手としての仕事も多く無いと思う。
しかし、今、悠莉一人を東京には心配で行かせられない。」
「……、うん、わかってる、私の夢だった歌手に成るって事は半分叶ったし、父さん、母さんが帰って来た時に私が居ないと悲しむでしょう?…」
「…、ありがとう。」
翔莉は、悠莉はしっかりした考えを持って成長した事を嬉しくも思い、大丈夫だなとも思った。
「そうそう、話は変わるけど、私…今…大先輩のカバーをレッスンしてるの…」
「へぇー…」
「それでね、今度…東京へご挨拶に行くんだけど…もち日帰りで、ショウリも来る?」
「行きたいけど、今試合が立て続けにあるから行けないかな…」
「またの機会にするよ、そう上手く言っといて…」
「お土産買ってくるね、"東京リンゴ"!」
~~~~
土曜日の朝、圭介がやってきた。
「おはよう、翔莉…、悠莉ちゃんは?」
ドタドタと階段を降りる音。
「ごめんねぇ…圭介さん。」
「いいって…、俺は悠莉ちゃんの運転手でもあるんだから」
翔莉は少し不満そうに、二人に愚痴る。
「荷物が多いなら俺に言えよ!…圭介も可哀想じゃないか?」
「だって、ショウリ免許持ってないもん…」
「そうだよ、だから早く取れってこの間も言ったぞ!」
二人から逆に攻められる翔莉は、返す言葉も無い。
「わかった、わかった…免許取ってスポーツカーでも買うかぁ…?」
「……。」
二人に無視され、戦力外通告。
そうこうしてると、悠莉は靴を履き玄関で、
「じゃ、行ってくるね!」と小さめのスーツケースを転がし悠莉達が出て行った。
玄関先で、出発の合図に2回クラクションが鳴り、圭介の車が走り出した。
突然翔莉が話し出す。
「古くさいって思われるかもしれないけど、高校卒業する迄は、芸能活動はセーブして欲しい。」
「……。」
「僕が思うには、やっぱり東京に行かないと、歌手としての仕事も多く無いと思う。
しかし、今、悠莉一人を東京には心配で行かせられない。」
「……、うん、わかってる、私の夢だった歌手に成るって事は半分叶ったし、父さん、母さんが帰って来た時に私が居ないと悲しむでしょう?…」
「…、ありがとう。」
翔莉は、悠莉はしっかりした考えを持って成長した事を嬉しくも思い、大丈夫だなとも思った。
「そうそう、話は変わるけど、私…今…大先輩のカバーをレッスンしてるの…」
「へぇー…」
「それでね、今度…東京へご挨拶に行くんだけど…もち日帰りで、ショウリも来る?」
「行きたいけど、今試合が立て続けにあるから行けないかな…」
「またの機会にするよ、そう上手く言っといて…」
「お土産買ってくるね、"東京リンゴ"!」
~~~~
土曜日の朝、圭介がやってきた。
「おはよう、翔莉…、悠莉ちゃんは?」
ドタドタと階段を降りる音。
「ごめんねぇ…圭介さん。」
「いいって…、俺は悠莉ちゃんの運転手でもあるんだから」
翔莉は少し不満そうに、二人に愚痴る。
「荷物が多いなら俺に言えよ!…圭介も可哀想じゃないか?」
「だって、ショウリ免許持ってないもん…」
「そうだよ、だから早く取れってこの間も言ったぞ!」
二人から逆に攻められる翔莉は、返す言葉も無い。
「わかった、わかった…免許取ってスポーツカーでも買うかぁ…?」
「……。」
二人に無視され、戦力外通告。
そうこうしてると、悠莉は靴を履き玄関で、
「じゃ、行ってくるね!」と小さめのスーツケースを転がし悠莉達が出て行った。
玄関先で、出発の合図に2回クラクションが鳴り、圭介の車が走り出した。
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