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12.美雪のレッスン2
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二週間後の朝、と言っても10時を過ぎた頃、茜は飛び起きベッドから出ると窓から外を見た。
お爺ちゃんの車は止まっている。
何故か週末になると車をチェックしてしまうのだ。
「今日も安心だぁ~」
訳のわからない独り言を伸びをしながら発して階段を降りて遅い朝食を食べて、美雪とは違う別の友人と昼から図書館へ行った。
一方美雪は、今日のレッスンで着る服装で悩んでいた。
悩んでも一着しか無いんだから仕方がない。
「そうだ」
ここでも独り言を言いながら何かを始めた子がいた。
そして約束の午後4時、外に出ると武田の車が止まっているのが見えたので早足で助手席に乗り込んだ。
「すいません、お待たせしてしまい…」
「いえいえ、私も少し前に着いたし、約束の時間に出て来たんですから、謝らないで下さい。」
車は直ぐに動き出して、練習場へと向かい、駐車場へと入って行った。
レッスンが始まる頃には夕方特有の風も吹きスカートの裾が大きく揺れ、前回以上に目のやり場に困った武田が後ろに立っていた。
今日のレッスンはアプローチの仕方だったので、美雪は違う意味でもアプローチの仕方を教わりたいと思いながら一人ニヤけてしまった。
練習後、武田がここのレストランはもう少ししたら閉まるので外で食事しましょうと誘ってくれた。
美雪の方は断る理由も無いので
「はい、ありがとうございます。」
車は17号線を南に進んだ所のゴルフショップに着いた。
お店に入ると武田が、ポロシャツとゆったり系のパンツを選んで、美雪にプレゼントした。
「練習中に美雪さんの方を見づらいのでこれを着てレッスンを受ければいいよ」
「すいません?」
再び車に乗り込み今度はそこからそう遠くないイタリアンレストランに着いた。
「会社の若い子達に聞いたらここがいいって教えてくれたので、私も初めて来るので美味しいかどうかはわかりません。」
美雪は満面の笑顔になり、私とレッスンした後の食事の事まで考え調べてくれてたなんて、胸がキュンとなって更に好きになった。
「武田さんはいつもテキパキと手筈して進めるので、お仕事もできる方なんだなと思いました。」
「いやいや、そんな事ありませんよ、美雪さんと会っている時に右往左往したらみっとも無いので、格好つけてるだけですよ。」
美雪も今だとばかりに
「格好良すぎです…それに比べると私なんか全然で…」
「美雪さんも素敵なレディですよ…歳を重ねるともっと素敵な大人になると思いますよ…」
「そしたら武田さん、私の事好きになりますかねぇ?」
「えっ…」
「今でも好きですよ」
美雪は今の言葉でノックアウト。
その後は武田に普通の会話に戻され食事を終えて家まで送ってもらった。
美雪は好きって言ってくれた事だけで大満足の一日を終えた。
お爺ちゃんの車は止まっている。
何故か週末になると車をチェックしてしまうのだ。
「今日も安心だぁ~」
訳のわからない独り言を伸びをしながら発して階段を降りて遅い朝食を食べて、美雪とは違う別の友人と昼から図書館へ行った。
一方美雪は、今日のレッスンで着る服装で悩んでいた。
悩んでも一着しか無いんだから仕方がない。
「そうだ」
ここでも独り言を言いながら何かを始めた子がいた。
そして約束の午後4時、外に出ると武田の車が止まっているのが見えたので早足で助手席に乗り込んだ。
「すいません、お待たせしてしまい…」
「いえいえ、私も少し前に着いたし、約束の時間に出て来たんですから、謝らないで下さい。」
車は直ぐに動き出して、練習場へと向かい、駐車場へと入って行った。
レッスンが始まる頃には夕方特有の風も吹きスカートの裾が大きく揺れ、前回以上に目のやり場に困った武田が後ろに立っていた。
今日のレッスンはアプローチの仕方だったので、美雪は違う意味でもアプローチの仕方を教わりたいと思いながら一人ニヤけてしまった。
練習後、武田がここのレストランはもう少ししたら閉まるので外で食事しましょうと誘ってくれた。
美雪の方は断る理由も無いので
「はい、ありがとうございます。」
車は17号線を南に進んだ所のゴルフショップに着いた。
お店に入ると武田が、ポロシャツとゆったり系のパンツを選んで、美雪にプレゼントした。
「練習中に美雪さんの方を見づらいのでこれを着てレッスンを受ければいいよ」
「すいません?」
再び車に乗り込み今度はそこからそう遠くないイタリアンレストランに着いた。
「会社の若い子達に聞いたらここがいいって教えてくれたので、私も初めて来るので美味しいかどうかはわかりません。」
美雪は満面の笑顔になり、私とレッスンした後の食事の事まで考え調べてくれてたなんて、胸がキュンとなって更に好きになった。
「武田さんはいつもテキパキと手筈して進めるので、お仕事もできる方なんだなと思いました。」
「いやいや、そんな事ありませんよ、美雪さんと会っている時に右往左往したらみっとも無いので、格好つけてるだけですよ。」
美雪も今だとばかりに
「格好良すぎです…それに比べると私なんか全然で…」
「美雪さんも素敵なレディですよ…歳を重ねるともっと素敵な大人になると思いますよ…」
「そしたら武田さん、私の事好きになりますかねぇ?」
「えっ…」
「今でも好きですよ」
美雪は今の言葉でノックアウト。
その後は武田に普通の会話に戻され食事を終えて家まで送ってもらった。
美雪は好きって言ってくれた事だけで大満足の一日を終えた。
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