27 / 31
蒼星の願い
しおりを挟む
「お疲れ様です、今戻り」
「大丈夫だったか!? け、怪我してないか? 何か変な事されなかったか!?」
「いや、お父さんかお前!」
「あ、うん、すまん取り乱した・・・すまん」
執行科の部署に戻るなり、かなりの食い気味でリゲルが迫ってきた。
いや怖い、怖いよこの人、なんか目が血走ってるよ!? どんだけ俺の事大好きなのよこの人、今夜辺り夜這いに来る可能性高いよこれ? 下着の色揃えとかなきゃ♪
「おや、蒼星君どうだった? あいつの様子は」
蒼星が脳内でエグめのBL展開を繰り広げていると、いつから居たのかアイビスが軽薄な仕草で話しかけてきた。
「・・・はい・・・見えました、あの人の・・・魔人の本当の願いが」
「そうかい、それじゃあ・・・どうする?」
アイビスは俯くと、少し悲しそうな表情を浮かべ蒼星に質問した。
「はい、俺はドラグニアの故郷に行き」
「ダメだ! お前何を言ってるんだ!」
蒼星が言おうとしている事を察知したのか、リゲルはすごい剣幕でまくし立てた。
「分かってるのか? 今は同盟国とはいえまだまだ戦争の爪痕は残ってる、そんな場所に一人で行って、お前に一体なにが出来るっていうんだ!
死刑囚の想いを出来る限り汲み取る・・・それが俺たちの仕事だよ、でも自分を危険に晒してまでやる事じゃない! そ、それに奴は・・・この国の人たちを何千人も」
「そこまでだよリゲル、それは言ってはいけない」
アイビスはリゲルを制止すると、リゲルの頭に優しく手を添えた。
「言いたい事は分かるよ、でもダメだ、そこから先は蒼星君が決める事だよ?」
「でも・・・はい、わかりました」
リゲルはまるで拗ねた子供の様な表情を浮かべると、落ち込んだ様子で自席についた。
「大丈夫だったか!? け、怪我してないか? 何か変な事されなかったか!?」
「いや、お父さんかお前!」
「あ、うん、すまん取り乱した・・・すまん」
執行科の部署に戻るなり、かなりの食い気味でリゲルが迫ってきた。
いや怖い、怖いよこの人、なんか目が血走ってるよ!? どんだけ俺の事大好きなのよこの人、今夜辺り夜這いに来る可能性高いよこれ? 下着の色揃えとかなきゃ♪
「おや、蒼星君どうだった? あいつの様子は」
蒼星が脳内でエグめのBL展開を繰り広げていると、いつから居たのかアイビスが軽薄な仕草で話しかけてきた。
「・・・はい・・・見えました、あの人の・・・魔人の本当の願いが」
「そうかい、それじゃあ・・・どうする?」
アイビスは俯くと、少し悲しそうな表情を浮かべ蒼星に質問した。
「はい、俺はドラグニアの故郷に行き」
「ダメだ! お前何を言ってるんだ!」
蒼星が言おうとしている事を察知したのか、リゲルはすごい剣幕でまくし立てた。
「分かってるのか? 今は同盟国とはいえまだまだ戦争の爪痕は残ってる、そんな場所に一人で行って、お前に一体なにが出来るっていうんだ!
死刑囚の想いを出来る限り汲み取る・・・それが俺たちの仕事だよ、でも自分を危険に晒してまでやる事じゃない! そ、それに奴は・・・この国の人たちを何千人も」
「そこまでだよリゲル、それは言ってはいけない」
アイビスはリゲルを制止すると、リゲルの頭に優しく手を添えた。
「言いたい事は分かるよ、でもダメだ、そこから先は蒼星君が決める事だよ?」
「でも・・・はい、わかりました」
リゲルはまるで拗ねた子供の様な表情を浮かべると、落ち込んだ様子で自席についた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる