上 下
839 / 841
chapter7:become a teacher

末っ子の事よろしくっす! その6

しおりを挟む
いつのまにかピッピちゃんはエステルお姉様に姿を変えてちょこんとベッドの上で座ってそう話す。

「私もよく分かってないけど...そう言ってたわ?」

「神の奥義は私達の考えとはかけ離れてそう出来るんでしょうね」

「うーん...」

ディビッドは何だか納得いかない顔をしてる。

「ディビッド納得出来ないの?貴方も天使なのに」

「...ティナにもさらっと話しましたが、どうも思い出した記憶があったんですがさっぱり頭の中で消えてしまってて...神のご意志に関してはまぁなんとなく理解はしますけどねぇ...でもなんでよりにもよって長男がサミュエルなんですかねぇ!しかもこのままじゃマキシムどころか年下のジョナサンすら私の兄って事になるっぽいじゃないですか!どこ行っても常に末っ子なんて嫌ですよぉ~」

「「ええっ???そっち???」」

エステルお姉様と顔を見合わせて驚くわ。

「孤児院時代からずーっと末っ子扱いだったしだし、こっちにきても結局弟の身だし~私はお兄ちゃんになりたかったんですよぉ!」

何だか駄々っ子みたいな事を言い出したわ!いえこれじゃ駄々っ子そのものだわ!

お兄ちゃんになりたいって願望があっても根本的に末っ子気質なのがなんとも皮肉...

「いい歳した大人が馬鹿言ってるんじゃないわよ!」

「痛っ!!!」

エステルお姉様がディビッドの頭を小さい手でバシっ!と何だか鈍い音を立てて叩くわ!!!

「姉上はこんなちびっ子になっても全く変わって無い...ううっ」

「当たり前でしょ!こんな姿とは言えトータル三十...じゃなくて貴方よりも人生経験積んでるんだから!」

エステルお姉様がカンカンに怒る、それにしてもやっぱり実年齢の話に関しては地雷のようだわねぇ...

「まぁまぁ...」

なんとか仲介しようと2人に割って入る。

「ティナ~もうティナにしか頼れません!お兄ちゃんって呼んで...」

ディビッドが何だかとんでもない事言い出して抱きつこうとしてくるわ!

「この愚弟がぁ!!!」

「ぐふっ!」

エステルお姉様がディビッドの頭目掛けて手刀を喰らわせるわ!何だかドツッ!と恐ろしい鈍い音が聞こえてバタンと倒れちゃう。

「全くなんで普通に育てた筈なのにこんな気持ちの悪い変態に育っちゃったのかしら!」

そうプンスカ怒ってるお姉様、何でこうなったのは分からないけど普通の育て方とは違うのだけはなんとなく分かる気がするから何とも言えない...うーん。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

黒の神官と夜のお世話役

苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

彼氏に別れを告げたらヤンデレ化した

Fio
恋愛
彼女が彼氏に別れを切り出すことでヤンデレ・メンヘラ化する短編ストーリー。様々な組み合わせで書いていく予定です。良ければ感想、お気に入り登録お願いします。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

処理中です...