銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

只野ぱんだ

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chapter7:become a teacher

嘆きと叫びの王モレク その18

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マキシムは大剣をバレンティナはセプター オブ バーレを構える。

『情けナいですネ、ベル・ハモンでハあれ程畏れ敬れた存在だっタのニ』

『贄が足りないのだぁ!!!コレでは何も出来ない!!!』

リュシフェルの嫌味にモレクはそう叫ぶ。

『まァそうデしょうネ!なのデこチらを準備シたんでスよ!』

と手にしていた何とも不気味な塊をボロボロなモレクの前に置く。

その塊は急に動き出してボコボコとたくさんの小さな顔が溢れだし、各々の口から叫び声が上がりだす。

『きゃああああああ!!!!』

『ママァァァ!!!』

『苦しいぃぃぃ!!!』

『助けて!助けてぇぇ!!!!』

「なっなにあれ!!!」

バレンティナが甲高く叫びを上げる悍ましいその物体に青ざめる、それは以前見た数多なる悪霊レギオンのようだわ。

『あハハ!アレは300年かケて作り出サれた合成人間の成れノ果てデスよ!』

「「!!!」」

バレンティナとマキシムは絶句する、合成人間...つまりイルダの邪悪な実験の哀れな犠牲者達という事なのだ。

『人間は時ニ悪魔よリも残虐な事を行ウものデすネ、それこそ人工的に数多なる悪霊レギオンを新たに作り上げルべく何百人もの子供の血肉を合成し続けた失敗作だソうデすヨ!デも何かニ使えルとずっと養分を与え続けテ生かシていたそウデスねェ』

「なんて酷い...」

「ちょっとまって...もしかしてそれを...」

バレンティナは察知する。

『こんなおかしげなモノが贄だとぉぉ!!!』

自らの姿を棚に置いて悍ましいその存在に嫌悪感を示すモレク。

『何も自分デ出来なイお前にハ丁度良イでしょウ?』

『ヒィィィ!』

リュシフェルの冷徹に見つめる瞳に対してモレクは恐れる。

『サぁ!贄として取り込ミなさイ!』

「止めなきゃ!」

「バレンティナ嬢、今からじゃ無理だ!」

リュシフェルはモレクに強制しモレクは仕方なしにそれを手に取り受け入れる。

空洞の腹の穴へ、その喚き叫ぶ肉塊を取り入れた瞬間、モレクの身体全体から炎が立ち上がり、それはかなり大きな炎の柱となる。

周囲の氷の壁も一瞬にして消え去り、その炎の柱は段々と巨大な牛頭の像へと変化していく。

「まずいわ!」

熱風にやられない様にバレンティナは自らを含め2人を守るべく防御の壁ディフェンシブを展開させ守る。

見えない空気の壁を作り出し熱風を回避するも、炎の柱から出る火の粉が飛び散りあちこちの建物に火がつき始める。

「このままじゃ火事が広がる!」

グラートは炎が広がらない様に氷の術式を再度展開させようとするが、グラートの服に火の粉が燃え移る。

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