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chapter7:become a teacher

再誕 その7

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「それとジョセフ兄さんディビッドは産まれた時点で『親』に捨てられたりで苦労も多かったし、そんな風に言わなくても」

アイザックは末弟に同情し庇う様にそう話す。

「ふーん...アイザックは優しいっスねぇ、流石命を賭けて国民を救っただけあるっスよ」

「そうだな、アイザックはえらい!」

と上の2人がアイザックを急に褒めだす。

「何だよ兄さん達、急に褒めだして気持ち悪いなぁ...」

「あはは...ん?そろそろ目を覚ましそうっスね」

ジョセフはディビッドが目覚めそうになるのに気がつく。

「...うるさいなぁ...おにいちゃん達...」

綺麗なアメジスト色の瞳をした目を擦りながら小さいディビッドは眠そうな顔で鬱陶しそうに兄弟達を見る。

「こぉらねぼすけ~ちゃんと目を覚ますっスよ!」

ジョセフはそう言ってディビッドを揺さぶる。

「わぁ!やめてよぉジョセフおにいちゃん!」

「あははは!」

「ジョセフ兄ちゃん、そろそろおふざけは辞めて父さんの所に行かなきゃ」

ディビッドを揺さぶるジョセフを止めるエイモス。

「あーそうっスね!」

「ほらディビッド、お父さんの所に行こう」

アイザックは父の所へ向かう為にとディビッドを立たせる。

「う~おんぶして」

ディビッドは駄々をこねる。

「仕方ねぇっスねぇ...ほら」

とジョセフはしゃがんで背中を向けるとディビッドは眠そうな顔のまま背中におんぶする。

「まったく甘えん坊だな、ディビッドは」

「えへへ」

エイモスはおんぶされたディビッドの頭を撫でるとディビッドは何だか幸せそうに笑う。

そうやって四兄弟は父の元へと仲良く歩くと、小高い丘に大きな木が一本生えている場所には彼等の父が根本に座っていた。

「父さん、ディビッド連れてきたっスよ」

「わぁ!おとうさんだ!」

おぶされたディビッドはジョセフの背を降りて父の元へ嬉しそうに駆け寄って膝の上に座ると、父はディビッドの頭を撫でる。

エイモスは父の近くに四冊のアルバムが置いてあるのに気がつく、それぞれ青、黒、赤、白の表紙のアルバムにはジョセフ、エイモス、アイザック、ディビッドと四兄弟それぞれの名前が記されている。

「父さんアルバム作ってたの?」

エイモスが尋ねると彼らの父はそうだよ、と言って白い表紙のアルバムを一冊を手に取る。

末っ子のアルバムを作っている最中だったのかまだ貼られていない写真がいくつかあるようだ。

「はは、これディビッドがイタズラしてナサニエルに怒られてる写真だ!」

「これはディビッドの家出の時の写真っスね~」
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