銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter7:become a teacher

再誕 その6

ー

陽だまりの暖かさの感じる場所で子供達の声が聞こえる。

そこには四人の可愛らしい兄弟がおり、眠っている一番末の子を囲みながら愚痴をこぼしていた。

「まったく末っ子だからってみんな甘やかしてばっかりっスねぇ」

長男ジョセフ、見た目は10歳くらいな赤みがかった金髪とややタレ目気味な深い海のような青い瞳のちょっと不真面目そうな少年はそんなふうに悪態をつく。

「まぁ仕方ねぇよジョセフ兄ちゃん、こいつは名前通りでそう言う奴じゃん」

次男のエイモス、8歳くらいの少年で他の兄弟よりやや浅黒い肌で藍色の髪に日暮のようなオレンジ色の瞳を持つ線の細い少年は兄ジョセフに呆れ気味にそう話す。

「そうそう、手のかかる子程可愛いって言うそうだしさ」

三男のアイザック、6歳くらいの黒髪とサファイアみたいな青い瞳の真面目そうな少年は一番幼い末弟の頬を突きながらそう話す。

末弟のディビッドはすやすやと眠ったままだ、茶色の柔らかい髪の可愛らしい3歳くらいの幼児だ。

「ちぇ...長男なんて損な役割っスねぇ、ボクの時なんて逆恨みで腹違いの兄弟に奴隷に売られたり上司の奥さんに不倫をでっち上げられたりとか散々だったっスよ」

「でもジョセフ兄ちゃんはその後に成功してそいつら全員見返した上でいい生活送れたじゃん、俺は終始農夫だったしやたらと外敵が多くてしょっちゅう排除してばかりだぜ、アイザックだって王様だったしいい生活出来ただろ？」

「エイモス兄さん、王様なんてストレスフルな仕事でそんな楽な仕事じゃなかったよ、大概みんな言う事聞かないし、エイモス兄さんの様にそんな重荷を背負わない生活の方が絶対良いよ、しかもエイモス兄さん可愛い奥さんと相思相愛で仲良くやってたしさぁ」

「なっ！それは関係ねぇだろ！」

「あはは、エイモス顔真っ赤！」

ジョセフはアイザックに指摘されて顔を赤くしたエイモスを笑う。