銭ゲバ令嬢なまぐさ司祭に溺愛される【R18】

chapter7:become a teacher

悪魔モレク その14

「ティナ...レナート君の申し出の件...ティナの為にもなると思ってたんだよ、それこそジョナサン君やリヴェラート廃王子の家庭教師をしているティナの話は何だか楽しそうだったから...でも明日からもう学校に行かなくて良いよ、僕が直接断っておくから」

「私からもお願いします」

「ダメよ！何2人とも勝手にそんな事決めるのよ！もう！」

「「え？？？」」

「危険危険って...私よりも危険な目に合いそうなたくさんの生徒達を見過ごす事なんて出来ないもの！」

「！」

「ティナ？？？生徒達が危険って？？？」

「今あの学校の生徒達は悪魔に狙われているの、それを臨時とは言え子供達を導き守る教師である私が逃げ出すなんて出来ないわ！」

「ティナがわざわざ背負わなくても！何より危険なんですよ！」

「そうだよ！僕もディビッド君の意見に賛成だよ！ティナに危害が加わる可能性がある事を僕は親として見過ごす事は出来ない！」

「2人とも心配してくれるのは分かるけど私は大丈夫よ、ディビッドも分かるでしょ？私がどれ程強くなったのかを」

「分かってますよ...でも私はティナには悪魔と対峙する事すらして欲しくは無いんですよ...」

とディビッドが悲痛な顔をして私に訴えるわ。

「それに今の貴方こそ無理をさせられないもの、ジョナサンから聞いたけど昨日の夜も倒れたんでしょ？」

「それは...」

ディビッドは言い淀む。

「私こそディビッド、貴方が心配なのよ...それに悪魔モレクを粉々に粉砕するのは私の与えられた役割だもの、聖ジョシュアがそう教えてくれたんだもの」

「そうだとしてもっ...うっ！」

ディビッドが胸の辺りを押さえるわ！

「ディビッド！まさか発作が！！！」

「ディビッド君？？？大丈夫か？？？」

「だ...大丈夫...うああっ！！！」

痛みに耐えようとしたみたいだけど、あまりの激痛に耐えきれずにそのまま床に倒れ込むわ！