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chapter7:become a teacher

悪魔モレク その11

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「うーん...まぁ男女の仲なんて若いのには分からないだろうけどなぁ...反目しあっても惹かれあうとかあるだろうし...」

マキシムさんが腕組みしながらそう話す。

「僕の意見に疑問に思うなら他の生徒に聞いてみて下さい、僕と同じ事を言うと思いますよ」

「そうか...」

グラート会長の話にマキシムさんが難しそうな顔をするわ。

「その辺怪しいですねぇ、それこそティナ...義父様にレナート先生の事をもっと聞いて貰っても良いですか?奥様の件も含めて何か知っているのかもですし」

「そうね...それにしてもこの手紙どうしようかしら...」

封の開いた手紙だけど、これじゃあ渡せないわ。

「サヴェリオ陛下に悪魔を倒して欲しい...と言う嘆願書であれば最終的に私たちの出番になるので全く心配無いですよ」

封を開けて中身を見てしまった手紙をディビッドは畳んで自分の服のポケットに仕舞い込んじゃったわ。

「と言う訳でこれで一旦解散してそれぞれ行動しましょう...ティナと私はティナのお父様の所で話を聞きに行きますし、ジョナサンは採取した血痕の分析、マキシムは異端審問官達とレナート先生の事を調べて下さい」

ディビッドがそう話すと皆が頷くわ。

「ギャ!ピッピちゃんはディブがティナちゃんに無体を働かないように見張るギャ!」

ピッピちゃんは私の肩にちょん、と乗る。

「む、ピッピちゃんはマキシムかジョナサンについてて下さいよ」

「ギャ!ギャ!絶対怪しいギャ!」

とディビッドとピッピちゃんが睨みあってるわ!

「僕も何か手伝えれば...」

「それこそグラート会長危険なのでこれ以上は足を踏み入れては駄目だよ、この先は僕達の領域...相手は人とは違う恐ろしい存在だから」

「...そうか...」

ジョナサンがグラート会長の申し出を断る、グラート会長はがっかりした顔をしてるけど仕方ないわ、だって悪魔と対峙するなんて危険極まりないんだもの。
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