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chapter7:become a teacher
悪魔モレク その8
しおりを挟む「そうはいかないわよ、やっぱりこの件が終わっても学校にそのまま通った方が良いかもだわ、留学生って事で免除してもらってるかもだけどこのまま礼儀作法の授業を追加で取って受けるべきね」
「うわぁ...やめてよ...」
「それは良いね」
とグラート会長が私の意見に同意すると更にジョナサンの顔色が悪くなるわ。
「まぁそんな話は後にして、実はレナート先生からパパ宛にって手紙を預かったのよ...正確にはサヴェリオ陛下への嘆願書なんだろうけどね」
とレナート先生から受け取った手紙を全員に見せる、そんな悪い事をしているならこんな物私に託す訳ないもの。
「何でしょうね?」
ディビッドは勝手に私から封筒をヒョイと取り上げるとそのまま封を開けてしまうわ。
と託された手紙の封をそのまま開けてしまうわ!
「ちょっとディビッド、勝手に開けないでよ!」
「封自体はジョナサンの錬金なりで復元できますからね...ふむ...校長の悪事の告発の内容が書かれてますねぇ...でも何かおかしい...このインクの色や匂いからすると...」
手紙の内容以上に何かに気がついたディビッドはそう話すわ。
「どういう事?」
「そうですねぇ...」
とディビッドは全員が見る事が出来るようにテーブルの上に手紙を広げるわ。
「ここに生徒達の家族への賄賂や無断での高位貴族への養子斡旋とそれに対しての嫌がらせの類の件が書かれてますが、この文章を書いた人物は術士として最高峰の陛下ならその先を見破れる...と踏んだんでしょうね、ジョナサン、お願いします」
「...ああ」
ジョナサンはインクの内容物をよく観察してから手紙に手をかざし、氷の術式を展開するとその冷気に反応して手紙の内容がみるみる内に変化する。
「!!!!」
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