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chapter7:become a teacher
悪魔モレク その1
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ーーー
「大量の鳥とか虫の死骸が???」
「全く酷いイタズラだ...」
「そう言えば中庭に浮浪者が倒れていたって...犯人なのですか?」
「いいや、何も覚えていないらしいし流石に貧困であんな弱っている男では無理だろう...」
「清掃担当が一生懸命処理しているけど、なかなか大量で手こずっているそうですよ」
「警備員達は何をしていたんだ???」
「そうは言っても上位貴族が在籍する学校でも無いし、警備員の数も数人なんだもの...手薄な所を狙われたんでしょうね」
術式の練習場で鳥や虫の死骸が大量にばら撒かれている事件があって教師達がその件を話題にしているわ、そして浮浪者が入って来ていた事を問題にしている。
私はそれこそ日の登る前にジョナサンがバルコニーのドアからやって来て(ディビッドと違ってちゃんとノックしてからとても申し訳なさそうに部屋に入って来たわ)その話の実の所を聴いたけどね。
今日は休校にして片付けをしてるそうなのよ。
「とんだ不審者もいる様ですし、バレンティナ先生も気をつけた方が良いですね」
といつのまにか私の横にイシドロ先生が!
「そ...そうですね」
「なので是非帰りの道を一緒に...」
「アネリ先生」
と言われて断ろうと思った時にレナート先生から声がかかると、イシドロ先生が少し嫌な顔をしてからその場を去る。
「レナート先生、どうされましたか???」
「ああ、少し別の場所で話せないかな?」
と言われて職員室から出て使っていない教室へと場所を移す。
「今回の件お父様に話されるかな?と...」
教師に着いてから少し不安そうにそう話すレナート先生。
「あ...はい、当たり障りのない程度で...」
「よかった、是非詳しく話を伝えて欲しくてね」
「え?でも学長は先程出来るだけ内容は秘密裏にって」
「...生徒達の安全を考えるなら黙っているべきでは無いと思うんだ...君のお父様は家督はシルヴィオ君に譲ったとは言え今も侯爵位は持っている訳だし、影響力もあるだろう?」
うーん...ポンコツなパパに影響力がそんなにあるとは思えないけど...騙そうとする悪い輩が集ってくることはあってもねぇ。
「そして君のお父様からサヴェリオ国王陛下に是非ともこの件を伝えて欲しいんだよ...これを...」
と封筒を渡される。
「これは???」
「私の立場では難しいけど、爵位の高いジャンマリオ君...いや君のお父様であれば直接渡せる筈だから...」
「レナート先生」
「色々不可解な事を感じるとは思うけど、お願いするよ...」
とレナート先生は去っていくわ...それにしてもジョナサンはレナート先生が怪しいって言ってたけど本当なのかしら???
「大量の鳥とか虫の死骸が???」
「全く酷いイタズラだ...」
「そう言えば中庭に浮浪者が倒れていたって...犯人なのですか?」
「いいや、何も覚えていないらしいし流石に貧困であんな弱っている男では無理だろう...」
「清掃担当が一生懸命処理しているけど、なかなか大量で手こずっているそうですよ」
「警備員達は何をしていたんだ???」
「そうは言っても上位貴族が在籍する学校でも無いし、警備員の数も数人なんだもの...手薄な所を狙われたんでしょうね」
術式の練習場で鳥や虫の死骸が大量にばら撒かれている事件があって教師達がその件を話題にしているわ、そして浮浪者が入って来ていた事を問題にしている。
私はそれこそ日の登る前にジョナサンがバルコニーのドアからやって来て(ディビッドと違ってちゃんとノックしてからとても申し訳なさそうに部屋に入って来たわ)その話の実の所を聴いたけどね。
今日は休校にして片付けをしてるそうなのよ。
「とんだ不審者もいる様ですし、バレンティナ先生も気をつけた方が良いですね」
といつのまにか私の横にイシドロ先生が!
「そ...そうですね」
「なので是非帰りの道を一緒に...」
「アネリ先生」
と言われて断ろうと思った時にレナート先生から声がかかると、イシドロ先生が少し嫌な顔をしてからその場を去る。
「レナート先生、どうされましたか???」
「ああ、少し別の場所で話せないかな?」
と言われて職員室から出て使っていない教室へと場所を移す。
「今回の件お父様に話されるかな?と...」
教師に着いてから少し不安そうにそう話すレナート先生。
「あ...はい、当たり障りのない程度で...」
「よかった、是非詳しく話を伝えて欲しくてね」
「え?でも学長は先程出来るだけ内容は秘密裏にって」
「...生徒達の安全を考えるなら黙っているべきでは無いと思うんだ...君のお父様は家督はシルヴィオ君に譲ったとは言え今も侯爵位は持っている訳だし、影響力もあるだろう?」
うーん...ポンコツなパパに影響力がそんなにあるとは思えないけど...騙そうとする悪い輩が集ってくることはあってもねぇ。
「そして君のお父様からサヴェリオ国王陛下に是非ともこの件を伝えて欲しいんだよ...これを...」
と封筒を渡される。
「これは???」
「私の立場では難しいけど、爵位の高いジャンマリオ君...いや君のお父様であれば直接渡せる筈だから...」
「レナート先生」
「色々不可解な事を感じるとは思うけど、お願いするよ...」
とレナート先生は去っていくわ...それにしてもジョナサンはレナート先生が怪しいって言ってたけど本当なのかしら???
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