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chapter7:become a teacher
古い夢4 その16
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「デ...ディビッド!!!」
「うあああっ!!!」
心臓を中心に身体が燃えるように熱くなり、痛みが全身を駆け巡る。
全身がひび割れし光が漏れるように光り出し、背中に白く輝く大きな翼が四つ生え出る。
「て...天使化???」
ジョナサンがディビッドに駆け寄る、痛みでもがくディビッドを何とかしようと思ってだ。
しかし近寄ろうとするとバチっ!と電気のようなものが走りディビッドに触れることができない。
「エステル様に封印式を施して貰ってるのに...どうして...」
なすすべなく焦るジョナサン。
「うあああああ!!!!」
大きな叫び声を上げた後、光は落ち着くと同時に羽根も消え、そのままぐったりと倒れ込むディビッド。
「おい!大丈夫か!!!」
ディビッドはぐったりしたまま気を失っているようで、声をかけても反応しない。
「まず部屋に連れて行って休ませよう...ピッピちゃんはどこに...」
異端審問官にディビッドを部屋へ運ぶよう指示するとエステルに直ぐに連絡したいと思いピッピちゃんを探す為に集中し気を読むが近隣に居ないようだ。
「...近くにはいないのか...」
ジョナサンは窓を開けて片手を天に向けて術式を放つ。
連絡用の合図をするがピッピちゃんの視界内にないのかしばらく待ってもやってこない。
今までならエステルの予知の力故にか必要な時には勝手に現れていたのだが、子供の姿に転生してから予知の力を失ってしまったらしい。
「直ぐに連絡したいのに...仕方ない朝に電話を使うか...」
一応連絡手段の一つに雷の術式を用いて音を電波に乗せて連絡を取れる電話があるのだが、相手を繋ぐ電話交換士が仕事をするのが朝の10時から夕方6時までなのと、内容が当たり障りないものでないと盗聴される可能性がある為に電話での連絡は大した事の無い内容しか使えないのだ。
「何も出来ないのか...」
ジョナサンは何も出来ない事にもどかしさを感じる。
「せめてバレンティナ様に例の件をお伝えした方が...」
「ああそうだな、今行ってこようか...」
出来るだけ早く話をした方が良い、とジョナサンはそのまま窓から外へ出ようとする。
「ジョナサン様、流石にその姿では...」
「ん?ああっ!」
冷静になって自分の姿を見て驚く。
顔も身体も自分の血で血まみれだし、服には腹に大きな穴が空いているわ、傷はすっかり癒えているもの見た目は軽いホラー状況だ。
「シャワー浴びて着替えなきゃ...」
ジョナサンはため息を吐いてシャワー室へと向かうのだった。
「うあああっ!!!」
心臓を中心に身体が燃えるように熱くなり、痛みが全身を駆け巡る。
全身がひび割れし光が漏れるように光り出し、背中に白く輝く大きな翼が四つ生え出る。
「て...天使化???」
ジョナサンがディビッドに駆け寄る、痛みでもがくディビッドを何とかしようと思ってだ。
しかし近寄ろうとするとバチっ!と電気のようなものが走りディビッドに触れることができない。
「エステル様に封印式を施して貰ってるのに...どうして...」
なすすべなく焦るジョナサン。
「うあああああ!!!!」
大きな叫び声を上げた後、光は落ち着くと同時に羽根も消え、そのままぐったりと倒れ込むディビッド。
「おい!大丈夫か!!!」
ディビッドはぐったりしたまま気を失っているようで、声をかけても反応しない。
「まず部屋に連れて行って休ませよう...ピッピちゃんはどこに...」
異端審問官にディビッドを部屋へ運ぶよう指示するとエステルに直ぐに連絡したいと思いピッピちゃんを探す為に集中し気を読むが近隣に居ないようだ。
「...近くにはいないのか...」
ジョナサンは窓を開けて片手を天に向けて術式を放つ。
連絡用の合図をするがピッピちゃんの視界内にないのかしばらく待ってもやってこない。
今までならエステルの予知の力故にか必要な時には勝手に現れていたのだが、子供の姿に転生してから予知の力を失ってしまったらしい。
「直ぐに連絡したいのに...仕方ない朝に電話を使うか...」
一応連絡手段の一つに雷の術式を用いて音を電波に乗せて連絡を取れる電話があるのだが、相手を繋ぐ電話交換士が仕事をするのが朝の10時から夕方6時までなのと、内容が当たり障りないものでないと盗聴される可能性がある為に電話での連絡は大した事の無い内容しか使えないのだ。
「何も出来ないのか...」
ジョナサンは何も出来ない事にもどかしさを感じる。
「せめてバレンティナ様に例の件をお伝えした方が...」
「ああそうだな、今行ってこようか...」
出来るだけ早く話をした方が良い、とジョナサンはそのまま窓から外へ出ようとする。
「ジョナサン様、流石にその姿では...」
「ん?ああっ!」
冷静になって自分の姿を見て驚く。
顔も身体も自分の血で血まみれだし、服には腹に大きな穴が空いているわ、傷はすっかり癒えているもの見た目は軽いホラー状況だ。
「シャワー浴びて着替えなきゃ...」
ジョナサンはため息を吐いてシャワー室へと向かうのだった。
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