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chapter7:become a teacher
古い夢4 その6
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「おいおいちょっと待て、それエステル様じゃ...」
「は???そんな訳無いですよ!あんな可愛い子姉上とは雲泥の差があります!それに私よりも絶対年下だし何より外国の子ですから!」
見た目は兎も角中身が狂暴な自分の姉と比べるとは失礼と怒るディビッド。
「...なかなか『生贄の娘』の特徴を持って産まれてくるなんて珍しいな...じゃあその子に会いに行くのか?」
「いいえ、だって2回しか会ったこと無いんです...最初は旅行でロストックに来ていた時に...もう一回は...」
その話をしている最中に列車がガタン!と音を立てる。
「なんだなんだ???」
急にブレーキをかけたのか車体全体が揺れる。
「まだ止まる駅でも無いのに???」
ディビッドが窓の外を見るとどうやら列車に何かあったのか本来止まるべきで無い駅で停められたらしく車掌達が外に出て確認しているようだ...そして黒い服を着た集団が見えて不味いと思い帽子を深く被り直す。
「ん...あれってまさか...」
マキシムもげっ...と言った顔をし、これは観念した方が良いとため息をつく。
「折角ここまで来れたのに...」
「こりゃあロストックまでは諦めた方がいいな...」
そんな事を話している内にディビッド達のいる車両にずかずかとやって来る人物が1人。
「あー見つけたっス!王子サマに家出少年!!!」
となんとも聴き覚えのあるチャラ臭い声...まだ20代のサミュエルが2人を見つけて駆けつける。
「だ...誰でしょうか???」
ディビッドは白々しくも知らないふりをする。
「んな下手な芝居してもバレバレっスよ!他の使用人と違ってボクにゃあぜーんぶお見通しっス!」
「ああっ!」
とサミュエルがディビッドの帽子を取り上げると、その美少年っぷりに騒ぎを遠巻きで見ていた周囲の人々が目を丸くする。
「まぁ横に王子サマがいるからすでにバレバレっスけどね!」
帽子をそのままポケットに仕舞い込みながらサミュエルはそう話す。
「は???そんな訳無いですよ!あんな可愛い子姉上とは雲泥の差があります!それに私よりも絶対年下だし何より外国の子ですから!」
見た目は兎も角中身が狂暴な自分の姉と比べるとは失礼と怒るディビッド。
「...なかなか『生贄の娘』の特徴を持って産まれてくるなんて珍しいな...じゃあその子に会いに行くのか?」
「いいえ、だって2回しか会ったこと無いんです...最初は旅行でロストックに来ていた時に...もう一回は...」
その話をしている最中に列車がガタン!と音を立てる。
「なんだなんだ???」
急にブレーキをかけたのか車体全体が揺れる。
「まだ止まる駅でも無いのに???」
ディビッドが窓の外を見るとどうやら列車に何かあったのか本来止まるべきで無い駅で停められたらしく車掌達が外に出て確認しているようだ...そして黒い服を着た集団が見えて不味いと思い帽子を深く被り直す。
「ん...あれってまさか...」
マキシムもげっ...と言った顔をし、これは観念した方が良いとため息をつく。
「折角ここまで来れたのに...」
「こりゃあロストックまでは諦めた方がいいな...」
そんな事を話している内にディビッド達のいる車両にずかずかとやって来る人物が1人。
「あー見つけたっス!王子サマに家出少年!!!」
となんとも聴き覚えのあるチャラ臭い声...まだ20代のサミュエルが2人を見つけて駆けつける。
「だ...誰でしょうか???」
ディビッドは白々しくも知らないふりをする。
「んな下手な芝居してもバレバレっスよ!他の使用人と違ってボクにゃあぜーんぶお見通しっス!」
「ああっ!」
とサミュエルがディビッドの帽子を取り上げると、その美少年っぷりに騒ぎを遠巻きで見ていた周囲の人々が目を丸くする。
「まぁ横に王子サマがいるからすでにバレバレっスけどね!」
帽子をそのままポケットに仕舞い込みながらサミュエルはそう話す。
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