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chapter7:become a teacher
ジョナサン試験を受ける その3
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「いやぁ僕は...あはは」
なんとか誤魔化そうとジョナサンは空笑いをするも、教師の興奮は消えない。
何せ術式学で教師をやっている人物は基本術式オタクが多い為だ。
「そんな謙遜にならなくても、君なら今からでも賢者の資格も絶対取れるよ!凄い!!!」
教師の興奮もだが、その一切を見ていた生徒達もジョナサンに尊敬の眼差しをしている。
「う...ううっ...」
兎に角目立たないようにと思っていたのに、こんな形で目立つ事になってジョナサンは冷や汗を流す。
絶対ディビッドには笑われるし、エステルやマキシムには小言どころじゃない事を言われるのが頭によぎる。
「ぐすっ...うわぁぁぁぁん!!!」
ただでさえ興奮気味の教師に野次馬化した生徒達が集まっている中で術式を失敗した少年がさっきの暴走しかけた事が急に怖くなって泣き出し始めてその場は更にカオスと化し、もうジョナサンはこっちが泣きたいよ...と思うのだった。
ーーーそしてその数日後、掲示板で順位が貼られて驚愕する。
「はぁぁ???なんで???」
7科目各100点のテストで2位から5位は全員700点取っているのだが1位に輝くジョナサンは何故か1000点となっている。
何度見ても1年生の1位の部分には『ジョナサン アンダーソン ワイズ 1000点』とフルネームでデカデカと書かれているので見間違いではない。
そもそも言語と歴史でこっそり1、2問間違いも入り交ぜた筈なのに、何故点数が限界突破しているのか意味がわからないジョナサン。
「わぁ!ジョナサン1000点とってる凄い!」
「天才留学生やるじゃん!」
「先生達が抑えられないくらいの術式を消すとか凄かったもん!」
と周りはワイワイとジョナサンを称賛する声ばかり...実技試験の件が学年どころか学校中の話題となってしまったのだ。
「やぁ!ジョナサン凄いね!」
と後ろからグラートの声、ジョナサンは恐る恐る振り向くと良い笑顔が見えるのがなんとも憎らしい。
「いや...どう考えてもおかしいんですが...言語と歴史で解けなかった回答もあった筈だし...そもそも700点満点の筈なのに1000点って...」
「あーきっと君が例の件で教師も対処出来なかった暴発を止めたのが評価に入ったんだろうね、『杖を使わない』で『詠唱短縮』させて、更に高難易度な『対術消失』を行えるなんて僕の母ですら難しいレベルだもの...君は術士の宝だよ!それもあってきっと教員会議で君の行動に相応しい点数をつけたんだよ、はは」
グラートは指を折りながらそう話す、ちなみにグラートの母ザナージ大佐はサヴェリオ国王と共に悪魔ダンダリオンを封じた盟友、赤宿しで賢者の称号持ちである。
なんとか誤魔化そうとジョナサンは空笑いをするも、教師の興奮は消えない。
何せ術式学で教師をやっている人物は基本術式オタクが多い為だ。
「そんな謙遜にならなくても、君なら今からでも賢者の資格も絶対取れるよ!凄い!!!」
教師の興奮もだが、その一切を見ていた生徒達もジョナサンに尊敬の眼差しをしている。
「う...ううっ...」
兎に角目立たないようにと思っていたのに、こんな形で目立つ事になってジョナサンは冷や汗を流す。
絶対ディビッドには笑われるし、エステルやマキシムには小言どころじゃない事を言われるのが頭によぎる。
「ぐすっ...うわぁぁぁぁん!!!」
ただでさえ興奮気味の教師に野次馬化した生徒達が集まっている中で術式を失敗した少年がさっきの暴走しかけた事が急に怖くなって泣き出し始めてその場は更にカオスと化し、もうジョナサンはこっちが泣きたいよ...と思うのだった。
ーーーそしてその数日後、掲示板で順位が貼られて驚愕する。
「はぁぁ???なんで???」
7科目各100点のテストで2位から5位は全員700点取っているのだが1位に輝くジョナサンは何故か1000点となっている。
何度見ても1年生の1位の部分には『ジョナサン アンダーソン ワイズ 1000点』とフルネームでデカデカと書かれているので見間違いではない。
そもそも言語と歴史でこっそり1、2問間違いも入り交ぜた筈なのに、何故点数が限界突破しているのか意味がわからないジョナサン。
「わぁ!ジョナサン1000点とってる凄い!」
「天才留学生やるじゃん!」
「先生達が抑えられないくらいの術式を消すとか凄かったもん!」
と周りはワイワイとジョナサンを称賛する声ばかり...実技試験の件が学年どころか学校中の話題となってしまったのだ。
「やぁ!ジョナサン凄いね!」
と後ろからグラートの声、ジョナサンは恐る恐る振り向くと良い笑顔が見えるのがなんとも憎らしい。
「いや...どう考えてもおかしいんですが...言語と歴史で解けなかった回答もあった筈だし...そもそも700点満点の筈なのに1000点って...」
「あーきっと君が例の件で教師も対処出来なかった暴発を止めたのが評価に入ったんだろうね、『杖を使わない』で『詠唱短縮』させて、更に高難易度な『対術消失』を行えるなんて僕の母ですら難しいレベルだもの...君は術士の宝だよ!それもあってきっと教員会議で君の行動に相応しい点数をつけたんだよ、はは」
グラートは指を折りながらそう話す、ちなみにグラートの母ザナージ大佐はサヴェリオ国王と共に悪魔ダンダリオンを封じた盟友、赤宿しで賢者の称号持ちである。
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