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chapter7:become a teacher
古い夢3 その2
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クラスの中で年下で小さいし舌足らずなジョナサンだが、頭の良さはクラスで一番だし、赤宿し故に特別に術式をコントロールできるように勉強させて貰っていた。
それを同じクラスの子供達に目をつけられ、あろう事か幼い本人を前に酷い事を言うのだ。
「かわいそうになぁ、お前親に捨てられたんだろ?」
「お前の母ちゃんが不倫してお前が生まれたんだってうちの母ちゃんが言ってたぞ」
「やーい捨て子のジョナサン」
ジョナサンの両親は間違いなく血が繋がっており、家族全員がとてもジョナサンを可愛がっており寄宿舎に入れることを最後まで反対していたのも知っている。
家族の安全を考えて望んでここに入ったのだが、そんな誹謗中傷を受けて流石に悲しくていつもこっそり陰で泣いていた。
それにいち早く気がついたのはディビッドだった。
「ジョナサン、あいつらに二度とそんな事言えない様にするから」
ディビッドは面倒な性格ではあるが、正義感は強い子供であり、孤児院育ち故にそう言ったイジメを許せない気持ちを持っていた。
だからある作戦を立てた...それこそ自分が散々やられたからやり返した方法でだ。
ー
フラウエン教会併設の学校の校庭で人目のつかない場所でジョナサンはほうきを持って掃除をしていた...いや、しているふりをしていると言った方が正しい。
こんもりと掃除して集めた落ち葉の山が幾つか出来ている。
そんなジョナサンをいつもジョナサンをいじめる子供達がやって来る。
「捨て子のジョナサン、良い子ぶりやがって何こんな無駄な事やってんだよ!」
とその少年達がジョナサンが掃除して集めたであろう落ち葉の山を崩そうと足をかけた瞬間、ズボッと少年達が落ち葉に埋もれてしまう...ディビッドとジョナサンで作った落とし穴に少年達は落ちたのだ。
落とし穴自体は子供の肩あたりまでの深さがあるが、尻餅をついている為上を見上げようとすると結構な深さに感じる。
ジョナサンが最近術式の練習で覚えた土を耕す術式を使って土を柔らかくしてから掘り起こし、その中に大量の落ち葉を入れてから小枝で穴を塞ぎ、その上に更に落ち葉をこんもりと乗せた落とし穴だ。
尻餅をついている状態ではあるが、大量に落ち葉を敷き詰めていた為クッションになっておりいじめっ子達全員怪我自体はしてはいない。
ジョナサンは落とし穴を覗き込むといじめっ子達が怒る姿が見えてビクッとする。
「くそ!ジョナサンの癖になんて事しやがるんだ!!!」
それを同じクラスの子供達に目をつけられ、あろう事か幼い本人を前に酷い事を言うのだ。
「かわいそうになぁ、お前親に捨てられたんだろ?」
「お前の母ちゃんが不倫してお前が生まれたんだってうちの母ちゃんが言ってたぞ」
「やーい捨て子のジョナサン」
ジョナサンの両親は間違いなく血が繋がっており、家族全員がとてもジョナサンを可愛がっており寄宿舎に入れることを最後まで反対していたのも知っている。
家族の安全を考えて望んでここに入ったのだが、そんな誹謗中傷を受けて流石に悲しくていつもこっそり陰で泣いていた。
それにいち早く気がついたのはディビッドだった。
「ジョナサン、あいつらに二度とそんな事言えない様にするから」
ディビッドは面倒な性格ではあるが、正義感は強い子供であり、孤児院育ち故にそう言ったイジメを許せない気持ちを持っていた。
だからある作戦を立てた...それこそ自分が散々やられたからやり返した方法でだ。
ー
フラウエン教会併設の学校の校庭で人目のつかない場所でジョナサンはほうきを持って掃除をしていた...いや、しているふりをしていると言った方が正しい。
こんもりと掃除して集めた落ち葉の山が幾つか出来ている。
そんなジョナサンをいつもジョナサンをいじめる子供達がやって来る。
「捨て子のジョナサン、良い子ぶりやがって何こんな無駄な事やってんだよ!」
とその少年達がジョナサンが掃除して集めたであろう落ち葉の山を崩そうと足をかけた瞬間、ズボッと少年達が落ち葉に埋もれてしまう...ディビッドとジョナサンで作った落とし穴に少年達は落ちたのだ。
落とし穴自体は子供の肩あたりまでの深さがあるが、尻餅をついている為上を見上げようとすると結構な深さに感じる。
ジョナサンが最近術式の練習で覚えた土を耕す術式を使って土を柔らかくしてから掘り起こし、その中に大量の落ち葉を入れてから小枝で穴を塞ぎ、その上に更に落ち葉をこんもりと乗せた落とし穴だ。
尻餅をついている状態ではあるが、大量に落ち葉を敷き詰めていた為クッションになっておりいじめっ子達全員怪我自体はしてはいない。
ジョナサンは落とし穴を覗き込むといじめっ子達が怒る姿が見えてビクッとする。
「くそ!ジョナサンの癖になんて事しやがるんだ!!!」
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